二十四帖 胡蝶
光源氏.太政大臣36 紫の上28 蛍兵部卿宮 花散里22
秋好中宮27 夕霧15 明石の君:27 内大臣39
玉鬘 24 髭黒右大将 明石の姫君8
『執筆する紫式部』歌川豊国筆
『源氏の間』 石山寺
女房たちは、滅多にない源氏と玉鬘の水入らずの語らいに遠慮して、近くに控えていない。
源氏は、先ほど玉鬘に恋心を告白した自分の言葉に押されるように、衣装を衣擦れの音がしないように静かに脱いだ。
そして、うつ伏している玉鬘の横にそっと添い寝した。
玉鬘に、うわべでは大事にされているとはいえ、他人の邸で暮らしていることの悲哀と辛さが一気に押し寄せてきた。
女房たちは、どう思うだろうか。
「もし、実の親(内大臣家)のもとで暮らしていたら、たとえ多くの兄弟姉妹の中で冷たく扱われようと、これほどひどい仕打ちを受けることがあろうか」
悲しくて辛くて、どれほど堪えようとしても涙があふれてくる。
源氏は、玉鬘の痛々しい姿をさすがに気の毒に思って、
「どうして、そんなに嫌がるのですか。
これ以上、無理なことをしようとは決して思っておりません」
玉鬘は正気を失ったような状態で、泣き伏している。
源氏は、ため息をついた。
「まさか、これほど嫌われているとは---」
そして、
「けっして、女房たちに気づかれないように---」
そう、言い残して帰っていった。
玉鬘はそれなりに年齢を重ねているが、男と女のことに関してはまったくの初心である。
添い寝以上の、男女の接し方があるとは聞いたこともなかった。
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かつては自民党のおえら方にもモノをいう変人と
いわれたが、いったん閣僚に取り込まれるとこの醜態。
傲岸不遜な態度は安倍内閣の体質そのものだが、
ぞっとするほど人相が悪くなっている。
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