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PR: 毎日のアレを変えるだけで、毛穴レスも夢じゃない!?


明石⑦夢告と風

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明石海峡大橋 明石海峡大橋
明石海峡を横断して架けられた世界最長の吊り橋(3911m)
神戸市と淡路市を結ぶ、

舟 
源氏たちが乗った舟の大きさはこれ位?

明石の浦 明石の浦
明石海峡を隔てて淡路島をのぞむ。
景勝の地として古来、名高い(歌枕)
〇 ほのぼのと 明石の浦の 朝霧に
    島がくれゆく 船をしぞ思ふ 『古今和歌集』

   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

「住吉の神のお導きによって早く舟を出し、この浦を去りなさい」

源氏は、が夢枕でつげた舟とは、明石入道がのってきた舟にちがいないと直感。

良清に、入道と会ってくるように命じた。

良清は舟まで行って、久しぶりに明石入道と再会する。

「あれほど激しかった雨風のなかを、どうして船出したのですか」



「3月1日の夢に、異形の者が現れて告げました。

『13日にあらたかな霊験を見せよう。舟の準備をして、雨風が止んだら須磨の浦に漕ぎだせ』

半信半疑でしたが、とりあえず舟の用意をして待っていると、2、3分後に雨風が止みました。

それで、すぐに舟出しました。

源氏の君が、異形の者の夢告をお信じになるかどうか分かりません。

ただ、この夢告をお知らせしようと思ったしだいです。

・夢告(むこく) 夢の中に神仏などが現れ、言葉で意志を伝え指示する


舟出すると、にわかに不思議な風が吹いてたちまちこの須磨の浦に着きました。

こちらに、異形の者の夢告に関して、何かお心当たりはございませんでしょうか。

たいへん恐縮ですが、この由を源氏の君に申し上げていただきたいのです」



良清は、源氏に伝えた。

源氏明石入道の言い分と夢枕に立った亡きの言葉が重なっていることもあり、入道の舟に乗ることにした。

「須磨という未知の世界でさまざまな困難に遭ってきたが、都の方から安否を尋ねて来るものもいません。
ただ、茫漠とした空に浮かぶ月と日の光だけを、故郷の友として眺めていました。
明石の浦には、静かに隠れすむ場所はありますか」



明石入道は飛びあがらんばかりに喜んで、お礼をいった。

「とにかく、夜が明けないうちに舟にお乗りください」

惟光良清ら4、5人の従者とともにその舟に乗った。

すると、明石から須磨に向かったときと同じく不思議な風が吹いてたちまち明石に着いたのである。



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こう見えて、国会議員。「おおさか維新の会」所属の足立康史衆議院議員(2期/比例近畿ブロック)。たぶん、橋下徹旋風にうまく乗ったのだろう。
日本人の「民度」が問われるところだが、比例ペタしてね

明石⑧浜の館

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明石駅周辺 明石駅前
明石は、いまも、須磨より賑わっている

牛車 牛車(ぎっしゃ)
財団法人宗教文化研究所/風俗博物館  京都市

苫屋 
鎌倉・明月院の苫屋(とまや)

浜辺の館跡 
浜の館跡 明石入道の邸宅跡
明石に着いた光源氏は、「浜の館」に住むことになる
兵庫県明石市大観町 善楽寺戒光院 

   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

すると、明石から須磨に向かったときと同じく、ふたたび不思議な風が吹いてたちまち明石の浦に着いた。

海岸に広がる美しい白砂青松のたたずまいは、なるほど噂にたがわず格別の趣がある。

ただ、夜明け前の浜辺を、数え切れないほどの男女が大声をあげながら慌ただしく行き交っていることが、源氏の気に染まなかった。

漁師たちの暮らしぶりなど、源氏は知る由もない。



明石入道の所領地は広大で、浜から山の麓まで続いている。

砂浜からすこし離れた場所に、「浜の館」と呼ばれている入道の豪壮な邸宅がそびえている。

入道は、海からほど近いところに苫屋をたてて、四季折々の季節感を楽しんでいた。

また、来世についてあれこれ想うにふさわしい山の麓には、小川に沿って念仏堂を建て日々勤行に勤めている。


先般の高潮を恐れて、(のちの明石の君)などは山の方にある「岡辺の宿」に住まわせている。

源氏は「浜の館」で暮らすようにすすめられた。



源氏が波打ち際で舟から牛車に乗り換えるとき、入道は初めて、朝日に照らされた源氏の姿を目の当たりにした。

その瞬間、入道は老いを忘れ寿命も延びる心地がして、真っ先に住吉の神に感謝した。

月と日の光の両方を、いっぺんに手に入れた心地である。

源氏にとっても、辛いことばかりが多かった須磨での侘しい暮らしを抜け出して、
これから明るい生活が開けるような予感がしていた。

「浜の館」のすべての部屋にしつらえてある調度品や飾りつけなど立派なもので、都の公卿の邸宅と比べても遜色がなく、華やかで優美な様はむしろ勝っているように見える。



明石での新しい生活に慣れてきたころ、源氏は都への手紙をしたためた。

暴風雨が吹き荒れひっきりなしに稲妻がひらめいては雷鳴の轟くなかを、紫の上から遣わされた使いの者は、疲れきった心身を休めるためにまだ須磨にとどまっている。



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『パナマ文書』だけで、日本人と日本企業は400件以上。しかし、安倍内閣の菅義偉官房長官は、なぜか、 早々と、「(パナマ文書に)対処しない」と言い放った。

『パナマ文書』を国民からひた隠しにしている中国と否定しているロシア。そして、欧米で大問題になっている
『パナマ文書』を無視したい日本の安倍政権ペタしてね


明石⑨気がかり

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明石公園 明石公園
JR・山陽電車 各「明石駅」より徒歩5分

岡辺の宿 「岡辺の宿」神戸市西区
明石入道の娘は、高潮を恐れて山手に移り住んでいた

明石入道の碑 明石入道碑
明石藩主・松平忠国が、明石入道の「浜の館」跡に建てた

和歌・文学・俳諧・茶道をたしなむ忠国は、明石が『源氏物語』と『平家物語』の舞台となっていることから、光源氏明石入道の碑をたて、それに自作の和歌を刻ませた

   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

暴風雨が吹き荒れひっきりなしに稲妻がひらめいては雷鳴の轟くなかを、紫の上から遣わされた使いの者は、疲れきった心身を休めるためにまだ須磨にとどまっている。

「ほんとうにひどい時に、使いに立ったものだ」

悔やんでいるところを、明石に来るよう源氏に呼びだされる。

そして、紫の上らへの手紙と身に余るほどの褒美を受け取って帰京した。

従者たちもそれぞれ、故郷の家族に手紙を届けさせた。



何日も降りつづいた雨模様も、すっかり晴れわたって、漁師たちはいそいそと仕事に精を出している。

明石入道は悟り澄ましたかのように日々勤行に励んでいるが、ただひとつ悩みがあった。

ひとりのことである。

はたで見ているのも気の毒なほど、の行く末を心配している。

まわりに愚痴をこぼしては、の行く末を案じている自分の気持ちがそれとなく源氏に伝わってほしいと秘かに望んでいた。

入道はかねてから、娘の婿は自分のような中流階級ではなく、上流でなければならないと思っている。

それゆえ、かつて中流の良清(元播磨守の息子)がに求愛してきたとき、相手にしなかったのだ。

「結婚相手は、上流貴族でなければならない」という自分の願望を、がまだ幼い頃から言い含めていた。

娘自身も成長するにつれて、「同じ身分の男と結婚するくらいなら海に飛び込むほうがまし」とまで思いつめている。



源氏良清入道の娘のことは聞いており、まんざら興味がないわけではない。

わたしが明石にきているということは、入道の娘と前世からの宿縁があるのかもしれない」

思わぬでもないが、

「いやいや、勅勘(ちょっかん)の身のうちは勤行につとめよう。それに、紫の上に合わせる顔がない」

・勅勘(ちょっかん) 帝から受ける罰

しばらく、に興味がある素振りすら見せなかった。



それでも、の噂を耳にするたび、

「美しいだけでなく、気立てもよさそうだ」

心惹かれないでもない。



紫式部 源氏物語 [DVD]/KADOKAWA / 角川書店

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少なからぬ視聴者の反応、「安倍さんて、いい人じゃん」

もし野党の党首がテレビのバラエティ番組に出演すれば、安倍自民はそのテレビ局に何らかの圧力をかけるだろう。

「メディアは、中立公平でなければならない!!」

党本部に局幹部を呼び出してお灸をすえるか、あるいは「電波を停止するぞ」と脅すか。



なんの知的な刺激も発見もなく、時間がダラダラと過ぎてゆく。与野党の議員や評論家、学者らに代わって、お笑い芸人やアイドルたちが席をしめるようになった。



「井戸端会議」になり果てているのもまた、安倍強権政治を恐れて自粛しているテレビ局の痛々しくも
無残な姿。きっと、将来に禍根を残すだろうペタしてね


明石⑩入道の娘

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明石市立天文科学館 明石市立天文科学館
東経135度 日本標準時・子午線の真上に建っている
左奥の塔は、子午線表示柱。通称「トンボの標識」

明石の入道けいず 明石入道関連系図

御帳台 御帳(台)/みちょうだい
天蓋付きのベッド。畳2枚ほどの台の上に4本の柱を立て、天井を張り四方に帳を垂らした

   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

心惹かれないでもない。


明石入道は遠慮して、めったに源氏の部屋を訪れなかった。

本音では、毎日でも顔を合わせて、できるだけ早くのことを切りだしたいところだが、なかなかできるものではない。

日夜、仏と神に祈った。

「どうか、願いを叶えさせてください」

入道は60歳ほどで頑固な反面、こざっぱりと垢抜けていて気品がある。

しかも豊かな教養に恵まれ、趣味もいい。



源氏はときどき入道を招き、古い話などをさせては田舎暮らしの退屈を紛らした。

入道はすこしずつ源氏と親しくなってはゆくものの、こちらが恥ずかしくなるほどの気高く立派な様子に気圧されて、自分の思うことの半分も話すことができない。

「あせってはならぬが、いかにも残念だ」

と嘆きあっている。



娘自身は、遠くから源氏を見るたび、

「とても、わたしなど--」

容姿といい身分といい、わが身のほどが思い知らされる。

「なみの男性さえ見当たらないこの田舎に、あのように素晴らしい方がいらっしゃるとは--」

両親が、自分源氏との仲を進めようとしていることを聞くにつけ、

「似合わないし、不釣り合いだわ」

入道の娘に、物思いの季節がやってきた。



四月になった。

入道源氏のために衣更えの装束や御帳台の帷子などを、これ以上ないよう贅を尽くして風流に模様替した。

・帷子(かたびら) 几帳などに用いて垂らす絹

あまりの至れり尽くせりぶりに、源氏

「これほどまでに、してくれなくてもよいものを」

と思うが、口出しすることではないだろうと黙っていた。



須磨で暮らしていたころには考えられなかったほど、都から見舞いの手紙が次々と舞い込んできた。



あさきゆめみし 漫画文庫 全7巻 完結セット 大和和紀 (講談社漫画文庫)/講談社

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安倍晋三さんが学んだ成蹊大学の「恩師たち」は、卒業生初の内閣総理大臣である「教え子」の今をどう評価しているか。

さぞかし成蹊学園をあげて首相の誕生を祝福し、「建学以来の誇り」と喜んでいることだろう。



ところが、違っていた。意外なほどに正直で率直だ。

「思想が空虚(からっぽ)」、「思索を重ねて知性を鍛えていない」、「安倍政権は、無知と無恥に支配されている」などと恩師たちの辛辣な言葉が並ぶ。
政敵やアベ政治に批判的な人々も驚くほどだ。
AERA「安倍家三代 世襲の果てに」から。

そういえば、北朝鮮の金正恩も三代目。しかも、
ふたりとも父親ではなく祖父を尊敬していペタしてね


明石⑪楽の音

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夕月夜 夕月夜

明石の浦淡路の島 
明石の浦から淡路島を望む

箏の琴左から琵琶和琴
日本で「こと」と呼ばれる楽器には、①琴(きん) ②箏(そう) ③和琴(わごん) ④一絃琴 (いちげんきん/須磨琴とも) 
⑤二絃琴 (八雲琴)の5種類がある。 

   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

須磨で暮らしていたころには考えられなかったほど、都から見舞いの手紙が次々と舞い込んできた。



のどかな夕月夜。

明石の浦をはるかに見渡していると、源氏は懐かしい二条院の池の水面を連想して無性に都が恋しくなった。

夕靄のなかに、淡路島が浮かんでいる。

〇 あはと見る  淡路の島の  あはれさへ

      残るくまなく  澄める夜の月

しみじみ眺めている淡路島の哀しい情趣さへすっかり照らしだす澄みわたる今宵の月よ



源氏はひさしく手を触れていなかった「琴」を袋から取り出して、掻き鳴らした。

その様子を見守っていた従者らは、ひとり望郷の念にひたっている主人の気持ちを察して互いに目配せしている。

源氏がきわめて難易度の高い「広陵」という曲を秘術の限りを尽くして弾くと、その妙なる琴の音色が松風の音や波の音と響き合って、入道の娘のいる岡辺の館にも聞こえてきた。

音楽にたしなみのある若い女房たちは、流れてくる音色のただならぬ美しさを身にしみて感じているようだ。

心が震えている。

楽の音など聞き分けられそうもない地元の田舎者たちは、あまりに素晴らしい調べにうっとりして浜辺に浮かれでた。

意外に冷たい浜風に吹かれ、風邪を引いてくしゃみしている者らがいる。



入道が、読経を怠って駆けつけて来た。

源氏の君の奏でられる琴の音色にじっと耳を傾けておりますと、捨て去ったはずの俗世が改めて思い起こされます。

来世に生まれたいと願っております極楽浄土はかくやと想わせる、今宵の妙なる楽の音でございます」

入道は気持ちが高ぶって感涙にむせんでいる。

年老いた入道は涙を止めることができない。

腕に覚えのあることも手伝ってか、自ら楽器を弾きたくなり、岡辺の館に「琵琶」と「箏の琴」を取りにいかせた。



入道は「琵琶」を手にすると、文字どおり琵琶法師となって抒情的な曲を弾きはじめた。



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人さまのお金(税金)を使って非常識な贅沢
をしていた。その性根がケチくさくて卑しいペタしてね





明石⑫箏の琴

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岡辺の館 岡辺の館跡 神戸・西区
先般、雨まじりの暴風が吹き荒れたとき以来、入道の娘らは高潮を恐れて「浜辺の館」から「岡辺の館」に移り住んでいる

醍醐天皇嵯峨天皇←クリック拡大 
52代 嵯峨天皇 在位809-823年
平城上皇藤原仲成藤原薬子にそそのかされて復位を企て、「薬子の変」を起こしたが鎮圧した
蔵人所(くろうどどころ)や検非違使(けびいし)などを設けて律令制を補強した



60代 醍醐天皇 在位897-930年 桐壺帝のモデルか
『源氏物語』は、醍醐時代を措定しているとされる
藤原時平の讒言を入れ、父/宇多天皇が寵愛した菅原道真を大宰府に左遷した(昌泰の変)

治世は34年にわたり、「延喜の治」といわれる
紀貫之らに『古今和歌集 』を撰進させた
道真の祟りと言われた清涼殿落雷が起こり3ヵ月後に病死

   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

明石入道は「琵琶」を手にすると、文字どおり琵琶法師となって抒情的な曲を弾きはじめた。

なかなかの腕前である。

弾き終わると、源氏に「箏の琴」を弾くようにすすめた。



源氏が「箏の琴」をほんの少し奏でると、入道は感心することしきり。

源氏の君は、実にさまざまな楽器に通じておられます」

「『箏の琴』は、女がくつろいだ風情で弾いているのが似合いますね」

源氏が何気なく口にすると、入道はなぜか微笑んで、

源氏の君よりも優美に弾かれる方は、どちらにおられましょうか。

私は、延喜帝(醍醐天皇)のご奏法を弾き伝えること四代目でございます。

出家した今でも、ひどく気が滅入った時は「箏の琴」を掻き鳴らすことがございますが、それを見よう見真似でが弾いておりました。

親の私が申し上げるのもなんですが、延喜帝のご奏法に似ているのです。

是非とも一度、源氏の君にお聞き願いたいものです」

入道は感情が高ぶっているのか、声が震え涙ぐんでいる。



源氏

「本物の名人上手の前で、恥ずかしいことでした」

「箏の琴」を、入道のほうに押しやりながら、

「不思議なことに、昔から『箏の琴』は女が身に付けるものでした。
嵯峨帝のご伝授で、女五の宮がその当時の名人でしたが、その系統を今に伝える者はおりません。

いまの名人といわれる人々の奏法は、ただの自己満足に過ぎません。

こちらで秘かに古来の奏法を伝えておられるとは、実に興味深いものです。
ぜひとも、聴いてみたい」



「いつでもをお呼びください。何の支障もございません」



源氏物語 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)/角川書店

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ブエノスアイレスでの東京招致最終プレゼンテーションにおける安倍晋三さんの「アンダーコントロール」発言のウソ。

新国立競技場からエンブレム、聖火台、そしてこのフランスの検察が乗り出した贈賄容疑。

なるほど、贈賄こそ究極の「お・も・て・な・し」か。



いつのまにか、目的のためには手段を選ばない国に成り果てている「美しかった国、ニッポン」。

国会における、ヤクザまがいの強行採決もまた然り。

安倍晋三が〈日本〉を壊す──この国のかたちとは: 山口二郎対談集/青灯社

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2020年東京五輪は、初めから呪われていペタしてね


明石⑬問わず語り

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住吉大社 住吉大社本殿 大阪市
「住吉の神」は、イザナギノミコトが黄泉の国から戻って、禊祓(ミソギハラエ)をしたとき、海の中から現れた

のぞきの系譜@記紀神話 イザナギとイザナミ③

『住吉大社の歴史』によると、211年、神功皇后により「住吉大神」が鎮祭された



摂津国一宮で、全国に約2300社ある住吉神社の総本社
「海の神」、「航海安全の神」として信仰されている

下関の住吉神社、博多の住吉神社とともに「日本三大住吉」の一社であり、初詣の参拝者の多さで、全国的に名高い

住吉祭・神輿渡御 住吉祭・神輿渡御
7月20、30、31日 8月1日。大阪の夏祭りの最後を締めくくる住吉祭(夏祭り)の神輿渡御(みこしとぎょ)があり、1400人の大行列が旧紀州街道を練り歩く
本宮から美しい住吉反橋(通称:太鼓橋)を渡り、旧紀州街道に出る

   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

「いつでもをお呼びください。何の支障もございません。

の弾く「箏の琴」の音色が荒々しい波の音と重なって聞こえる海辺に住まわせていることが悲しく、申し訳なく思っております。

それでも、の奏でる「箏の琴」の音色に慰められること度々です」



源氏は、「箏の琴」を弾くように入道を促した。

なるほど、延喜帝(醍醐天皇)の奏法を今に伝える四代目のことはある。

巧みだ。

これまで見たこともないほど、見事に13本の弦を掻き鳴らす。

音色は、神韻の域に達している。

今はもはや伝わっていない古式ゆかしい正統な奏法を身につけているようだ。

手さばきは唐風で、揺(ゆ)の音が深く澄んでいる。

揺  琴などを弾くとき余韻を波うたせるために左手の指先を軽く弦に
     当てて揺すること。orその奏法や音



夜が更けるにつれて、浜風が涼しくなってきた。

月が西の空に傾くにつれて光が冴えわたって、辺りが静かになったころ。

入道は聞かれもしないのに、明石の浦に住みついたころの心境や、来世、極楽に往生することを願う気持ちや、ひとり娘の様子などをとつおいつ問わず語りに話し始めた。

源氏は面白く、また気の毒にも思いながら聞いていた。

「まことに申し上げにくいことですが、源氏の君がこのような土地に、一時的にせよお住まいになっておられることは、
この老法師が、長年、
お祈りしていた神仏がお憐れみになって、あなた様との縁をつないでくださったのではないかと存じております。

といいますのも、住吉の神にご祈願を始めてかれこれ18年になります。



がまだ幼少のころから思う子細がございまして、毎年、春と秋には必ず住吉の御社に参詣しておりました。

昼夜六時の勤行時には、私自身の極楽往生の願いとともに、いやそれ以上に、
に高い望みを叶えさせてください」と祈っております。



源氏物語を知っていますか (新潮文庫)/新潮社

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舛添要一氏は、都民のみならず国民はては世界中から唾棄すべきケチな守銭奴として蔑視されていることを承知しているだろう。
それでも、臆面もなく都知事にしがみつこうとしている。



政治資金を流用して、家族でホテルに泊まったり回転寿司屋に行ったり散髪したりしていたことが報道されたとき、奥さんや子供たちはどう思っただろうか。

何も知らされていなかったのならば、気の毒。
まっとうな神経ならば、世間様に顔向けできまい。

守銭奴 モリエール (岩波文庫 赤 512-7)/岩波書店

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アイドル道をひたすら邁進してきた健気な渡辺麻友と、見た目・活動ともにアイドルの殻をうち破っている
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明石⑭受領階級

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明石の入道系図明石入道関連系図
光源氏明石の君は、「はとこ」にあたる
は、東宮(後の冷泉帝)妃として入内。明石中宮

極楽浄土1 極楽浄土

地獄 地獄

平等院鳳凰堂 世界遺産平等院鳳凰堂 
地上に出現した極楽浄土  京都・宇治市
紫式部『源氏物語』のスポンサー藤原道長の長男、藤原頼通が建立

   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

昼・夜六時の勤行時には、私自身の極楽往生の願いとともに、いやそれ以上に、
に高い望みを叶えさせてください』と祈っております。

は前世の宿縁に恵まれず、ご覧のように下賤な者に成り果てましたが、は大臣の位を保っておりました。

には宮廷生活がなんとも窮屈で、自ら受領となり明石に下ってきたのです。



受領(ずりょう 知事) 中流貴族  
 任地に赴かない「遙任」国司に対し、任国に行って実務をとる国司
 明石入道もそうだが、経済的には恵まれることが多い。

ちなみに清少納言紫式部和泉式部などの、名だたる平安女流文学者はことごとく受領階級出身である。

入道は自らの意思で上流貴族の地位を捨てて中流に下ったが、いざが生まれると子孫の行く末が心配になった。
それゆえ、都の貴婦人にもヒケを取らないほど優れているを、ぜがひでも上流に嫁がせたいと願っている。

そこで、目をつけたのが光源氏
少しでも条件のいい家に嫁いでほしいのは普遍的な親心ではあろう。

後日、娘のうんだ孫娘は中宮になる。
入道の作戦は大成功だった。




しかしが生まれた頃から、このままでは子孫が落ちぶれる一方であろうと心配になりました。

親の欲目かもしれませんが、は生まれた時からとても聡明で気品もあり、末頼もしく思っております。

何としても都の高貴な方に差し上げたいと願っておりますが、田舎に住んでいるとなかなかそういう機会に恵まれません。

それゆえ、日ごろからに申しつけておりました。

「中流の男と結婚するくらいなら、海に身を投げなさい」

入道は涙を拭っている。

は、そのつもりでおります」



「『海に身を投げなさい』とは、入道も妙なことをいわれる」

源氏はおかしく思いながらも、自身いろいろと悩んでる時なので目頭を熱くして聞いていた。

「無実の罪によって、それまで思いも寄らなかった須磨や明石で過ごしていることの理由が分からなかったのですが、今夜のお話を伺って、前世からの宿縁だったのだと得心しました。

どうして、今までお話してくださらなかったのですか。

そのようながおられると(良清に)聞いてはいましたが、流罪の身ゆえ相手にしてはくださらないだろうと思っていました。

それでは、のところへ案内してくださるのですね。

心細いひとり寝の慰めにも」



入道は、うれしかった。



源氏物語が面白いほどわかる本―日本が誇るラブロマンがマンガより楽しく読める/中経出版

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バラク・オバマ安倍晋三、残念ながら政治家としての「格」が違いすぎる。
世界の指導者と、あまり賢くない島国の権勢家三代目。
   


日本と事情が違うのかもしれないが、韓国の被爆者団体は、「謝罪しろ!!賠償しろ!!」と
声高に叫んでいた。彼我の国民性を思うペタしてね

明石⑮旅衣

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明石の浦 明石の浦 
古来、風光明媚な歌枕として名高い

岡辺の館 岡辺の館跡 神戸・西区
先般、雨まじりの暴風が吹き荒れたとき以来、入道の娘は高潮を恐れて「浜辺の館」から「岡辺の館」に移り住んでいる

雨夜の品定め 第2帖 帚木(ははきぎ) 
雨夜の品定め (あまよのしなさだめ)
夏の長雨の一夜,光源氏頭中将らがめぐり会った女性たちの品定めをする場面 (若かった源氏は聞き役)

高麗 
高麗(こうらい こま)/高句麗(こうくり)

胡桃色←クリック拡大 胡桃色
クルミ科クルミの樹皮や果皮を染料として染めた、淡い茶色。
平安時代には、布地や紙の染色に使われていた

   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

入道は、うれしかった。

〇 ひとり寝は  君も知りぬや  つれづれと

    思ひ明かしの  浦さびしさを

ひとり寝の切なさを源氏の君はお分かりいただけるでしょうか。明石の浦で物思いに眠れぬままに夜を明かしているの寂しさをお察しください

の行く末が心配で、久しく気持ちの晴れない日々が続いております」

入道は小刻みに身体を震わせているが、それでも気品を失っていない。



「しかし、海辺の生活には慣れておられるでしょう」

源氏

〇 旅衣  うら悲しさに  明かしかね

     草の枕は  夢も結ばず

旅寝の悲しさに夜を明かしかね、安らかな夢を見ることはありません

ふるさとを遠く離れている自分はもっと寂しい、と詠んだ。



源氏は、翌日の昼下がりに「岡辺の館」の入道の娘宛に手紙を認めた。

かつて「雨夜の品定め」のとき、だれかが、「上流の女」よりも「中流の女」のほうが魅力があると話していたことがある。

入道の娘は、まさに源氏物語の作者と同じく「中流の女」。

明石のような辺鄙な土地に意外に素晴らしいが埋もれているかもしれないと気を回して、高麗の胡桃色の紙に思いっきり趣向を凝らした。

〇 をちこちも  知らぬ雲居に  眺めわび

    かすめし宿の  梢をぞ訪ふ

見も知らぬ旅路の空を眺めてはわびしい気持ちに襲われております。噂に聞くあなたの家を訪ねましょう



入道は「岡辺の館」に来て、源氏からの手紙を待っていた。

待ちかねた手紙が届くと、入道は飛び上がらんばかりに喜んで、使いの者に上等な酒を好きなだけふるまった。

それから、にすぐ返事を書くよう勧めるが、はなかなかその気にならなかった。

だいぶ時間がたった。

入道の部屋に入って急かすが、いっこうに書こうとしない。
   


源氏からの心憎いまでにしゃれた手紙とみごとな筆跡、それに大きな身分差に気後れしているのだ。



源氏物語を知っていますか 阿刀田 高 (新潮文庫)/新潮社


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共和党の泡沫候補だったトランプ氏が、いまや
次期米大統領にもっとも近い位置にいる
ペタしてね






明石⑯思ひも同じ

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陸奥紙 陸奥紙(みちのくがみ)
平安時代に陸奥国で産出された楮(こうぞ)を原料として作られた、縮緬(ちりめん)状のしわのある高級和紙

女房装束 女房装束

風信帖 国宝・風信帖 空海
空海が、最澄宛にだした尺牘(せきとく)三通の筆跡

薄様 薄様 薄手の和紙
福井・兵庫県産のものが有名で、越前鳥の子・播磨紙(はりまがみ)とも。平安時代から用いられてきた

   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

源氏からの心憎いまでにしゃれた手紙とみごとな筆跡、それに大きな身分差に気後れしているのだ。

とうとう気分が悪いからと、うつぶしてしまった。

手の打ちようがなくなった入道は、自ら返事を書くことに。

源氏の君からのお手紙は田舎者のには身に余るのでしょう。拝見させて頂くことさえ思い及ばないようでございます。

〇 眺むらむ  同じ雲居を  眺むるは
 
     思ひも同じ  思ひなるらむ

源氏の君が眺めておられる空と同じ空をも眺めておりますのは、源氏の君の思いが同じだからでしょう

妙に色めいて、恐縮でございます」



源氏は、目を見張った。

「なるほど、艶っぽい」

陸奥紙に認められた筆跡は、ひどく古風だがしゃれている。

使いの者に、上等な女装束を持たせてやった。



翌日、「岡辺の館」に源氏から手紙が届く。

「代筆のお手紙をいただいたのは、初めてです。

〇 いぶせくも  心にものを  悩むかな

      やよやいかにと  問ふ人もなみ

気持ちが晴れず、心中あれこれ悩んでおります。様子を見にきてくれる人もおりませんので
 
今度は、しなやかな薄様に流麗な文字で書いてある。

は、その美しさにため息をついた。

しかし、身分社会とは面倒なもの。

源氏の身分と自分の身の程が比べようもなく、自分のようながこの世にいるということを源氏に知られてしまっていることをむしろ悲しく思っている。



私が源氏物語を書いたわけ 紫式部ひとり語り/角川学芸出版

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今後30年内に震度6弱以上の地震は和歌山57%、高知73%の確率で発生する。
南海トラフ沿いで確率上昇。 「地震調査委員会」予測



ベッキー三遊亭円楽ファンキー加藤が、「不倫」を「世間に謝罪」しているが、あやまるのは不倫相手の配偶者とその周辺だけでいいのではないか。
謝れば済むのかどうかは、別問題。
彼らは言う。
皆さまには、大変ご心配とご迷惑をおかけ致しました」

わたしに限れば、彼らに迷惑を蒙ったことや彼らのことを心配したことは一切ない。

芸能人は「私人」。税金で生活しているわけではなく、国民に対してなんらかの権力をふるう立場でもない



新聞とテレビ(特に、国民から受信料を徴収しているNHKの罪は重い)が安倍官邸の軍門に降って、「権力の監視」というジャーナリズム本来の役割を放棄している感のある今、

「週刊文春」などの週刊誌は、芸能界はほどほどに、政界にはもっとしつこく切り込んでほしい。



天下に恥と卑劣をさらし続ける舛添要一東京都知事。
舛添氏を推薦した自民党と公明党が、7月10日投開票
の参院選を見据えてか、追及が厳しくなった。







猪瀬直樹舛添要一。自民党と公明党が推薦した都知事が二代続いて、石もて都庁を追われた。
都民に対して、「製造物責任」はないのかペタしてね
   






明石⑰まだ見ぬ人

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花散里けいず 当ページ関連系図
光源氏 明石の君 明石入道 
故桐壺院 明石の姫君/明石中宮 朱雀帝

内裏 内裏(だいり)  
中央下に、紫宸殿(ししんでん)
帝の私的な生活空間。
後半分は后妃の住む後宮(こうきゅう)

紫宸殿 紫宸殿 
南殿 (なでん)とも。内裏の正殿
帝の即位・朝賀・節会(せちえ)などの儀式や公事(くじ)を行った
公事 古代・中世における朝廷の政務・儀式・行事など

   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

源氏の身分と自分の身の程が比べようもなく、自分のようながこの世にいるということを源氏に知られてしまっていることをむしろ悲しく思っている。

それでも、父・入道に強く促されて深い紫に染めた和紙に、

〇 思ふらむ  心のほどや  やよいかに

    まだ見ぬ人の  聞きか悩まむ

思って下さっているとおっしゃいますが、本当のところは如何なものでしょう。まだ見たことのない者を噂に聞くだけで恋に悩むということがあるのでしょうか

手紙の装丁や流れるような筆致は、都の貴婦人と比べても見劣りしない。

源氏は、都で手紙をやりとりしていた女君たちを懐かしく思い出した。



すぐに返事を書くのも憚られるので、源氏は2~3日おいて、それも感傷的な気分にひたりがちな夕暮れか明け方に手紙を認めることにした。

もきっと、夕暮れや明け方には同じ思いをしているだろうと推察してのことである。


文面から察するに、は思慮深くて気位が高い。

ますます会いたいと思う一方、まだ都にいた頃からを思っている良清に悪い気もする。

前播磨守(つまり明石入道の前任者)の息子である良清は、と同じ中流階級。

何がなんでもを上流の男に嫁がせたい入道は、良清をずっと門前払いにしているのだ。

かねてから、に言い含めてある。

「中流の男と結婚するくらいなら、海に身を沈めなさい」



源氏にしてみれば、できれば良清を傷つけたくない。

のほうからこちらへ来てくれれば、気持ちがいくぶん楽だがーー」

しかし、都の貴婦人たち以上に気位の高いは、入道を通してそう仕向けてもやって来ない。



紫式部日記解読  天才作家の心を覗く/幻冬舎

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「むごい!!」、「少女たちを食い物にするアコギな商法」など、毀誉褒貶多々あるとしても、国会論戦よりよほど内容のある時間が流れる。

数万の観衆を前にした十代~二十代前半のメンバーのスピーチが素晴らしく、これほど内面化した言葉を聞くことは滅多にない。

「結果で得たものは結果でなくす」SKE48須田亜香里

こちらはネタ? HKT48 指原莉乃
「スキャンダル成金といわれてもおかしくありません。私は企画もの、叩けばホコリしか。私はまゆ横山の後ろに立って--」 (入道の娘にも匹敵する聡明さ)



舛添さんのお蔭で、「sekoi」が世界共通語になりそう。



鳩山由紀夫さんはかつて「ルーピー」と称され、欧米諸国の失笑を買った。今もって、日本外交の邪魔ばかりしている。
旧民主党の信頼性を地に落とした人物は安倍さん同様、もとは「自民党村」の三代目。
売り家と唐様で書く三代目 ペタしてね



明石⑱眼病

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源氏物語四の君系図 ←クリック拡大
当ページ関連系図
光源氏 紫の上 朱雀帝 明石の君
明石入道 弘徽殿大后 故・桐壺院 

須磨の関跡 須磨の関/摂津の関跡
関守稲荷(せきもりいなり)神社 / 神戸市須磨区関守町

紫宸殿 紫宸殿(ししんでん) 
南殿 (なでん)とも。内裏(だいり)の正殿
帝の即位・朝賀・節会(せちえ)などの儀式や公事を行った
公事(くじ) 古代・中世における朝廷の政務・儀式・行事など

3月13日夜、故桐壺院が階段に立って朱雀帝を睨み付けた。

   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

しかし、都の貴婦人たち以上に気位の高いは、入道を通してそう仕向けてもやって来ない。

意地の張り合いで日が過ぎていった。



須磨の関よりもさらに遠くに来て、源氏はますます二条院で留守を守っている紫の上のことが案じられた。

「どうしたものだろう。紫の上をこちらへ呼び寄せようか」

時折、思うものの、

「いやいや、明石であと何年も過ごすことはないであろう。それに、あまり体裁のいいものでもない」

須磨に滞在していたころから、源氏はたびたびこの自問自答を繰り返している。



その年、朝廷では神仏のお告げが続いて、世の中が何かと騒がしかった。

3月13日の夜、天空を走る稲妻とともに雷が耳をつんざくばかりに轟き、雨風が激しく吹き荒れていた。

朱雀帝の夢に、亡き父桐壺院が現れた。

紫宸殿の階段に立ったまま、憤怒の形相でを睨み付けている。

源氏の君のことで、腹を立てておられるのだろう」

は恐ろしく、またをいたわしく思った。


かつて故院は、いまわの際にの手をとり頼んでいたのだ。

をよろしく頼む」



は、母の弘徽殿大后に相談した。

源氏の君に都へ戻ってもらいましょう」

まだ源氏を憎んでいる大后は強く反対、

「雨などが降って天候が荒れている夜には、ふだん気にかけていることが夢に現れるものです。
格別、驚くようなことではありません。
3年も経たないうちに源氏の君を呼び戻せば、世間の物笑いになりましょう」



朱雀帝は亡きに睨み付けられて以来、眼病を患って苦しんでいる。



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安倍さんは「sekoku」も「ルーピー(愚か者)」でもないかも知れないが、悲しいかな「言葉」を信じられない。

先日の『伊勢志摩サミット』において、「今の世界経済はリーマンショック直前級の危機」といって、G7の他の首脳たちをドン引きさせ、海外のメディアから、「ABEは消費増税を延期するため、サミットを利用した」と批判された。

すると、ぬけぬけと、「私はそんなことは言ってない」という。



選挙戦にはいると、今度は、「日本の経済状況はいいんです」と叫び始めた。有権者の前で、「アベノミクスは失敗した」と認めたくはないのだろう。

本当に経済状況がいいのであれば、公約通り、社会保障を充実させるため、また子や孫の世代にいま以上に莫大な借金を負わせないため、消費税を上げるべきだった。

一国の宰相があれほど自信満々に誓った公約を、「新しい判断」とやらで、あっさりひっくり返した。

「国民の皆さんのために、わたしは消費税を上げませんでしたよ」という姑息な選挙目当ての打算もある。

婚約中の男女の一方が心になんの痛痒を感じることなく、「新しい判断」で別の女(男)と結婚するようなものだ。
「sekoi」と「ルーピー」と「ペテン師」と賑やかペタしてね

明石⑲浜風

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平安京 平安京(794~1869)
桓武天皇の延暦13年(794)から平清盛の福原遷都(1180)を除いて、明治2年(1869)の東京遷都まで1000年あまりの都
大内裏(だいだいり)は、現在の二条城周辺にあった

大内裏 大内裏 宮城とも
内裏を中心として、政府諸官庁を配置した
いまの東京の、皇居~永田町~霞が関 界隈に相当

内裏 内裏(だいり)
帝の私的生活区域
内裏の北(後)半分は後宮(こうきゅう)。女御更衣が住んだ

源氏物語四の君系図 ←クリック拡大
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光源氏 明石の君 朱雀帝 右大臣
明石入道 弘徽殿大后 故・桐壺院

   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

朱雀帝は亡き父桐壺院に睨み付けられて以来、眼病を患って苦しんでいる。

眼病平癒のため、宮中で何回ともなく物忌みを執り行った。

・ 物忌(ものい)み  一定期間飲食や行動を慎み、不浄を避けること

そんな時、祖父の太政大臣(系図では右大臣)が亡くなった。

年齢的には天寿を全うしたのだが、帝の周辺では不吉なことが次々に起こった。

母の弘徽殿大后もどことなく具合が悪そうで、日ましに弱ってゆく。



自分の眼病のことといい、の嘆きは尽きない。

源氏の君が無実の罪で流浪の身でおられるうちは、その報いを受けるのかもしれません。やはり都に戻ってもらい、もとの官位を授けましょう」

たびたび大后に相談を持ち掛けるが、大后はその都度いましめた。

「罪に問われることを恐れて都を去ったを3年もしないうちに赦せば、都中にどんな噂が立つことでしょう」

子供のころから祖父に逆らったことのないは、気力も決断力も欠いている。

ためらっているうちに、月日が流れて、ふたりの病気がますます重くなっていった。



秋の明石は、特有のしみじみとした浜風が吹き渡ってくる。

ひとり寝の寂しさが身に染みるようになった源氏は、明石入道に話をもちかけた。

姫君を、こちらにお迎えしたいのですが」

当時は、の家を訪ねる「通い婚」である。



しかし、源氏のほうからのもとへ出かける気はないようだ。



源氏物語を知っていますか (新潮文庫)/新潮社

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50年前の昨日(6月29日)、ビートルズ初来日。



MUSIC LIFE ザ・ビートルズ日本公演1966 (シンコー・ミュージックMOOK)/シンコーミュージック

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ビートルズの楽曲はなぜ、いつ聴いても新鮮に響くのか。



彼ら(ジョン・レノンジョージ・ハリソンはすでに鬼籍入り)の母国・イギリスはいま、蜂の巣をつついたような歴史的転換点にある。英国がEUを離脱するうえに、もしトランプがアメリカ大統領になれば世界はますます
先の見えにくい混沌状態になろだろうペタしてね




明石⑳岡辺の館へ

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岡辺の館 岡辺の館跡 神戸・西区
先般、雨まじりの暴風が吹き荒れたとき以来、入道の娘は高潮を恐れて磯にほど近い「浜辺の館」から、山麓にたつ「岡辺の館」に移り住んでいる

明石入道に導かれて娘の館 岡辺の館へ
明石入道に導かれて、惟光とともにの館へ向かう光源氏
入道との婚姻を願い、の琴の音を聴いてほしいと源氏を誘った

女房装束、夏の直衣姿 女房装束 ・夏の直衣
後宮に仕える女房の服装 ・上流貴族の平服

源氏物語ミュージアム牛車 半蔀車(はじとみぐるま) 
牛車(ぎっしゃ)の一種。上皇・摂関・大臣・大将が使用
宇治市源氏物語ミュージアム

   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

しかし、源氏のほうからのもとへ出かける気はないようだ。

入道の娘も、また然り。

「明石の娘たちの中には一時的に都から下ってきた方の甘言に乗せられて深い仲になることもあるが、どうせ人並みに扱ってはくださるまい。
わたしは、つらい物思いの種を残すようなことはしたくない。
両親は、当てにならないことを頼りに高望みをしている」

あれこれ考えを巡らす、

源氏の君とお手紙のやり取りさせていただいているだけでも幸せなこと。

長年うわさに聞いていた美しいお姿を拝見したいと思っていたが、まさか明石に住まわれることになるとは。
遠くからでもお姿を拝見することができ、また名手でいられる琴の音を聴くことができた。

しかも、わたしに関心をお寄せいただいている。
海女たちの中に混じって暮らしている身にとっては望外の喜び」

そんなことを思うと、ますます気後れがして源氏の側近くになどとても行けない。



両親は、やっと長年の念願が叶うと喜ぶ一方

「おふたりを会わせて、もし人並みに扱ってくださらなかったらはどんなに悲しく辛い思いをするだろう」

想像するだに、胸がかきむしられる。

源氏の君がどれほど立派な方であろうと、とても耐えらない。
目に見えない仏や神を信じて、のお気持ちやの運命が分からないままに事を運んできた報いだ」

今さらに思い悩んでいる。



源氏は、

「明石の浦の波の音に合わせて、ぜひとも入道の娘の琴の音色を聴きたいものだ。せっかくの秋の宵だから」

などと、常々話していた。



入道は吉日を調べて、の部屋を輝くばかりに飾り立てた。

そして、明るい十三夜の月が山の端を離れた時分に、入道源氏に、「あたら夜の」と古歌の初句だけを詠んだ。

〇 あたら夜の  月と花とを 同じくは 心知れらむ 人に見せばや

明けるのが惜しいような夜の、美しい月と花を、どうせなら情趣がわかる人に見せたいものです

「わが家の花をご覧下さい」といいたいのだ。

源氏は、「入道は変に風流ぶっている」と思いながら直衣に着替えて身なりを整え、夜が更けるのを待って出かけた。

入道は最高級の牛車を用意したが、源氏は仰々しいからと馬にした。

お供は、入道と因縁のある吉清ではなく、惟光である。




岡辺の館は、山寄りの少し奥まった所にあった。



源氏物語の真相 (角川選書)/角川学芸出版

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いまの「NHK会長」と「日本銀行総裁」そして「内閣法制局長官(通称/法の番人)」のトップ人事に、共通することがあります。
それは、どういうことでしょう。

18歳選挙権ガイドブック/講談社

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安倍政権が自分たちに異を唱える人物を更迭して、意のままになる「従順なポチ」をトップに据えていることです。

このことは、先の『報道ステーション/古舘伊知郎』と『クローズアップ現代/国谷裕子』、『NEWS23/岸井成格』ら骨のあるキャスターたちが「同時降板」し、多くが無難な局アナに替わったことを想起します。



安倍官邸が直接、テレビ局の上層部に指示したというよりも、局側が権力の意向を忖度した結果と言われています。
「報道の自由度」ランキングが、目に見えて下がり続けるはずです。

わが友ヒットラー (1968年)/新潮社

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「報道の自由度」が下がるということは、「国民の知る権利」が侵されるということ。

報道の自由

上のグラフを見るまでもなく、ヒトラーに憧れているのかどうかは知りませんが、安倍晋三という男の体質が分かります。

報道の自由が危ない―衰退するジャーナリズム/花伝社

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よほど考えて投票しないと、いずれ自分で自分の首を絞めることになります。
選挙戦に入って以来、安倍さんは「憲法」のことに触れなくなったでしょ。ナゼ?





安倍政権の公約破りの消費増税再延期で社会保障費が大幅に削られるところに、内閣の年金運用の失敗で5兆円(一説には10兆円)もの損失を出している。
このことは、「参院選後」に公表するとペタしてね


明石21声かけ

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花散里けいず 当ページ関連系図
光源氏 明石の君 明石入道 紫の上

几帳 几帳(きちょう)

蔦の細道蔦の細道/恋の通い路』 
源氏が明石の君の住む「岡辺の館」を訪れるときに通った

一昨年の晩秋、まことに僭越ながら光源氏になったつもりで蔦(つた)の細道を歩いてみました。
しかし、「平成の明石の君」と出会うこともなく、ほんの10~12mほどで殺風景な「恋の通い路」は終わりました

   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

岡辺の館は、山寄りの少し奥まった所にある。

源氏が馬上から明石の浦を見晴らしながらゆっくり進んでいると、恋人同士で眺めると幸せになるという月影が目にはいった。

海面に浮かぶ月影である。

源氏紫の上を思い出した。

このまま都まで馬を走らせようか。

〇 秋の夜の  月毛の駒よ  わが恋ふる   

        雲居を翔れ  時の間も見む

秋の夜の月毛の馬よ、わが愛する都の空へ天翔けてくれ。つかの間でもあの人に会いたいものだ



岡辺の館は、周りを木々に囲まれた瀟洒な造りである。

浜辺の館は堂々とした構えだが、こちらは静謐な趣をたたえている。

近くに三昧堂があるのか、鐘の音と松籟が哀切に響き合った。

庭先では、秋の虫たちが声を限りに鳴いている。



を住まわせている建物は格別に美しい造りで、槙(まき)の戸口がほんの少し開けてあった。

そこから、やわらかな月の光が差し込んでいる。

源氏はためらいがちに、に声をかけた。

しかし、なんの返事もない。

「ずいぶんと高慢ちきな女だな。
都の高貴な身分の女君たちでさえ、これほど近くから言葉をかければ打ち解けてくれるものだが。
わたしが落ちぶれているので、見くびっているのか」

癪に障るが、だからといって無理強いはできない。



そんなとき、几帳の紐に触れて箏の琴が音をたてた。



源氏物語―付現代語訳 (第1巻) (角川ソフィア文庫)/角川書店

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「舛添セコイ事変」と「甘利収賄事件」と「東京五輪贈賄問題」そして「パナマ文書」などは一体どこへ行ったのでしょう。
国民もメディアも次から次に忘れてゆくから、安倍自民党は有権者を見くびっている。
「国民はバカだから、どうせ次の選挙までには忘れる」

弁護士の宇都宮健児さん(左端)は降りましたね


語り部が逝き 騙り部が君臨し /三神玲子ペタしてね

明石22明石の君

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箏 箏(そう)の琴

六条御息所六条御息所/上村松園

源氏物語の里 『源氏物語の里
無量光寺山門前の「蔦(つた)の細道/恋の通い路」は、光源氏が「浜辺の館」から明石の君の住む「岡辺の館」へ通った道

「蔦の細道」に、明石市教育委員会による文学遺跡「源氏物語の里」の解説板がある

   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

そんなとき、几帳の紐に触れて箏の琴が音をたてた。

その機会をとらえて源氏
 
「かねてよりお噂に聞いております琴の音をお聴かせ願えませんか」



〇 むつごとを  語りあはせむ  人もがな

       憂き世の夢も  なかば覚むやと

愛の言葉を語り合う人がいれば、悩み多いこの世の夢も覚めやしないかと

和歌を詠みかけると、

明石の君、 

〇 明けぬ夜に  やがて惑へる  心には

       いづれを夢と  わきて語らむ

明けやらぬ闇夜に迷っている心には、いずれが夢かうつつかすら分かりません

意外にも、か細い声ながら歌を返してくれた。

はかなげで上品な気配は、伊勢の六条御息所を思わせる。



明石の君にしてみれば、何も知らされず寛ろいでいたところにいきなり源氏が訪ねてきたのだ。

驚くのも無理はない。

当時の貴族社会では、花婿になる条件に合格したを、女房姫君の寝所に案内した。
『源氏物語』のこの件では、女房ではなく実の父親(明石の入道)がその役割を果たしている。
の家に三夜つづけて通えば、結婚が成立した


明石の君はいたって聡明で、人柄は慎ましい半面、気位は高い。

紫の上よりも一つ年下で、際立った美人ではないが長身ですらりとしている。

幼少のころから、どうしても上流貴族に嫁がせたかった父親の薫陶が怠りなく、趣味・教養とも申し分ない。



契りを結んだあと、源氏はたいくつな秋の夜長が短く感じられるほど明石の君を愛おしいと思うようになる。

しかし、いつまでも添い寝していられるわけもなく、夜が明ける前に、心をこめた言葉を残して帰って行った。

浜辺の館に戻ると、後朝の文を、土地の者たちに知られぬよう密かに届けさせた。

後朝(きぬぎぬ)の文 逢瀬の明けた朝、男性が女性に贈る手紙

紫の上に知られることを気にかけているのだ。

入道使者を盛大にもてなして喜びを現したいところだが、そうもいかず残念がっている。



源氏は時折、岡部の館へお忍びで通った。

「浜辺の館から岡部の館まで遠いし、口さがない漁師の子どもたちに見られるかも知れない」

いつしか間遠になった。

源氏にとって、紫の上はそもそも恋い焦がれている藤壺の身代わりだったが、離れて暮らすうちに本物の愛情を感じるようになっていた。

源氏の足が途絶えがちなのを、明石の君は嘆いた。

「やはり、思っていた通りだわ」

都から一時的に明石に下ってきた貴人と恋仲になった挙句、男が帰京するとともに捨てられたたちを知っている。



平安貴族の環境 (平安時代の文学と生活)/至文堂

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政治のことよくわからないまま社会人になった人へ
―ひとめでわかる図解入り/海竜社

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大橋巨泉さんの遺言です。7月12日死去。享年82。



ひと月ほど前から旅先に携行することを優先してパソコンを『ウルトラブック』にしましたが、
自宅でゆっくり使う時はかなり心もとないペタしてね



「病み上がりの人を(東京都知事の候補者として)連れてきてどうするんですか!?」
弱者切り捨てを地で行く政治屋の発想の貧困と恐ろしさ。

こういう手合いが、別の場所では、だれかさんのように(新しい判断)で、「わたしは弱い立場の皆さまの味方です。介護など福祉の充実に全力を尽くします」などと平気でいう。  


明石23悪い夢

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須磨の浦 
月岡芳年画 「在原行平 松風 村雨」
「中納言行平朝臣左遷須磨浦逢村雨松風ニ蜑戯図」

光源氏のモデルの一人とされる在原行平(818~893年)もなかなかの艶福家
流謫の地・須磨で、松風村雨のふたりの女性と恋仲に
国立国会図書館デジタルコレクション

明石の君 
宇治市源氏物語ミュージアム
(上から) 明石の君 紫の上 光源氏

源氏物語ミュージアム源氏物語ミュージアム地図
中央右に、宇治市源氏物語ミュージアム
「平等院鳳凰堂」と「宇治上神社」は、世界遺産
宇治橋のたもとに、紫式部
宇治川をはさんだ気持ちのいい散歩コースです

末の松山 
歌枕 末の松山 宮城県多賀城市

〇 君をおきて  あだし心を  わが持たば
     末の松山  波も越えなむ   東歌
あなたを差し置いて、わたしが浮気をするようなことあれば、波が末の松山を越えるでしょう (ありえません)

○ 契りきな かたみに袖を しぼりつつ 
     末の松山 なみこさじとは  清原元輔
互いに涙を流しながら約束したではないですか。末の松山を波が越えないように、心変わりはしないと

   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

政治的失脚などで、都から一時的に須磨や明石に下ってきた貴公子(『源氏物語』には歴史上の人物として在原行平が登場する)と恋仲になった挙句、男が帰京するとともに捨てられた女たちを何人か知っている。

在原行平  ・在原業平の兄で光源氏のモデルの一人とされる

入道も、気が気でない。

「どうなることやら、どうすればいい」

自分の極楽往生の願いどころではなくなり、ひたすら源氏の訪れを願っている。



紫の上が風の便りにでも明石の君のことを耳にするようなことがあれば、

「隠れて浮気をしていると恨むだろうし、面目ない」

源氏がそう考えるのは、紫の上への愛情の深さというものであろう。

「これまでも、たびたび忍び歩きをしてはつらい思いをさせた」

そんな日々が悔やまれるが、その分、心を込めて手紙を認めた。

「これまでも愚かな出来心で姫君にはずいぶん叱られました、嫌われました。
思い出すさえ、胸が痛みます。

ところが、またしても悪い夢を見てしまいました
でも、こうして自ら打ち明けている私のまっすぐな気持ちだけは、どうかご理解ください」

〇 しほしほと  まづぞ泣かるる  かりそめの

      みるめは海人の  すさびなれども

あなたを思えばたちまち涙があふれます。かりそめに契った女は旅寝のほんの戯れですがーー



紫の上からの手紙の末尾に、

「打ち明けてくださった夢のお話につけて、思い当たることがございます。
光君は、次の和歌を引いて約束をしてくださいました」

〇 君をおきて  あだし心を  わが持たば

     末の松山  波も越えなむ   東歌

あなたを差し置いて、わたしが他の人を思うようなことあれば、末の松山を波が越えるでしょう (ありえないことです)

大らかな書きぶりの中に、恨みをほのめかしている。

源氏は何度も読み返し、その後、しばらく岡辺の館に通わなかった。



明石の君は、予感していた通りの結果になったので、ほんとうに海に身を投げたい気持ちに駆られる。



愛する源氏物語  俵 万智 (文春文庫)/文藝春秋

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在原業平―雅を求めた貴公子 (遊子館歴史選書)/遊子館

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「仲裁裁判」がどうした、「国際法」がなんだ、
南シナ海はぜんぶ中国様のものなんだぞ!!ペタしてね

明石24男女の仲

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内裏   内裏(だいり)
承香殿(しょうきょうでん) 後宮の「七殿五舎」の一つ
七殿の中では、「弘徽殿」についで格式が高い

国宝 後小松天皇宣旨
国宝 後小松天皇(1377~1433) 宣旨 醍醐寺収蔵

承香殿の女御  当ページ関連系図
光源氏 明石の君 朱雀帝 承香殿女御 東宮
明石入道 弘徽殿太后 右大臣 藤壺 桐壺院

   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

明石の君は、予感していた通りの結果になったので、ほんとうに海に身を投げたい気持ちに駆られる。

「これまでずっと両親を頼りにぼんやりと生きてきた歳月は、思い悩んだり気持ちが落ち込んだりするようなことは滅多になかった。
男女の仲は、どうしてこんなに悩ましいことばかりなのでしょう」

それでもたまに源氏がやって来ると、明るく穏やかに振る舞って心の内を見せないようにした。



年が改まった。

朱雀帝はずっと体調がすぐれず、世間でもいろいろと取り沙汰した。

右大臣の娘である承香殿女御の生んだ皇子がいるが、まだ2歳。

帝位に即くには幼い。

実子ではないが、東宮に譲位する他ないであろう。

 東宮(とうぐう=春宮 皇太子)
 ・表向きは桐壺院と藤壺との間の子だが、実は源氏と藤壺の子
  朱雀帝は、東宮を年の離れた弟と思っている。


そうなると、若い「新帝」を補佐する後見人が必要となる。

朱雀帝は、かつて亡き桐壺院東宮の後見人に指名していた源氏に任せることにした。



七月二十日過ぎ、母・弘徽殿太后の強い反対を押し切って、源氏に帰京するよう宣旨を下した。

 宣旨(せんじ) ・帝の命令を伝えること(or文書)

源氏は須磨へ下るとき、いつかは都に戻って来るだろうと思ってはいたが、なにしろ有為転変は世の習い。

「これから、どうなることやら」との不安を拭い切れなかった。



兄・朱雀帝から、「帰京せよ」との急な命令。

うれしい反面、明石の浦を去るのが寂しくもある。

二度と戻って来ることはあるまい。

入道は予想していたことではあるが、知らされた時は胸がつぶれる思いだった。

しかし、思い直すにあまり時間はかからなかった。

源氏の君が宮廷で立身されてこそ、わたしの夢も叶うのだ」



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中村紘子さん、26日に大腸癌のため死去。享年72。






宮内庁の職員によると、「内裏」は数年に一度、不定期に公開されるそうです。


犯人は何度か具体的に予告しているようペタしてね



明石25懐妊

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紫式部像 紫式部公園 
紫式部公園 福井県越前市
日野山(越前富士)を仰ぐ、金色にかがやく「紫式部像」

紫式部は約2年、越前守に任官した父・藤原為時とともに国府のあった武生(たけふ/現在は越前市の一部)で過ごした。

越前国府 越前国府跡
紫式部は帰京後、父の友人・藤原宣孝(のぶたか)と結婚。

紫式部像と宇治橋 紫式部像と宇治川と宇治橋
第45帖の「橋姫」から第54帖の「夢浮橋」までの宇治十帖は、光源氏の死後の物語で、宇治が舞台。

「紫式部像」の手前を右にお茶の香りの中を5~6分歩くと、世界遺産の「宇治平等院」。
川向こうに、「宇治上神社」と「宇治市源氏物語ミュージアム」がある。

   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

源氏の君が宮廷で立身されてこそ、私たちの願いも叶うのだ」

源氏がこのままずっと明石にくすぶっているようでは、入道の所期の目的は果たせない。

ただし、源氏が宮廷でどれほど栄達を重ねても、を妻として都に呼んでくれなければ何の意味もない。

ひたすら、そのことを願うのみである。

良清ら同じ受領階級(国守)の男と結婚させる気はないし、もその気でいる。



入道はもともと上流貴族の家に生まれたが、自由人の彼には形式ばった宮廷生活が窮屈で、自ら国守(播磨守)を希望して明石に下ってきたのだった。

地方官(国守はそのトップ)は、中流貴族に属する。

しかし、入道は、が成長するにつれて、やこれからが生むであろう孫たちのことを思うと、やはり上流に戻ってほしいと強く願うようになった。

そんな時、源氏が須磨でわび住まいをしているとの噂を耳にした。

源氏は臣籍に下っているとはいえ、亡き桐壺院の血を引いている。

入道にしてみれば、上流復帰への絶好の機会である。



明石の君は、六月頃から懐妊の兆候があらわれて悪阻に苦しんでいる。

懐妊の知らせを聞いてからというもの、源氏は毎晩のように岡辺の館に通った。

別れが間近かに迫って、感傷的になっていることもあろう。

明石の君は、いうまでもなく悲しみに暮れている。

源氏には待ちに待ったうれしい帰京だが、「もう二度と戻って来ることはあるまい」と思うと感慨無量である。

惟光良清ら従者たちは、やっと都に戻れるとそろって喜色満面だ。

都から迎えの人々が大勢やってきた。



入道が涙にくれているうちに、月が替わった。

帰京の二日前、源氏はいつもより早く、まだ夜が更けないうちにやって来た。



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またまた、スピッツが、静かな湖面に石を投げるよう
なことを。「靖国」のときのように、アメリカ
さまに怒られて尻尾を巻かないように ペタしてね

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