真言宗須磨寺派大本山。本尊は聖観音。
宗教法人としての公称は「福祥寺」。
平敦盛遺愛の「青葉の笛」や「弁慶の鐘」、「敦盛首塚」、「義経腰掛の松」など多数の重宝や史跡。
境内に、松尾芭蕉と正岡子規の句碑がある。
敦盛塚 須磨寺
平敦盛の供養のために建てられた五輪塔
源平の庭 須磨寺
左*平敦盛(あつもり) 右*熊谷次郎直実(なおざね)
→ 平家物語の群像 敦盛②容顔まことに美麗なり
→ 熊谷直実と平敦盛 号泣する直実、浄土門へ
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
沖合を、なん艘もの舟に乗り合わせた人々が、楽しげに歌いながら漕いで行くのが、遠目にはまるで小鳥たちのように見える。
そんな小さく頼りなげな舟をはるかに眺めている折から、秋の空高く、列をなして渡ってきた雁たちの鳴き声があたかも舟を漕ぐ楫の音のように聞こえてきた。
源氏はしみじみとした気持ちになり、不意にこぼれ落ちた涙をそっと袖で払った。
源氏、
〇 初雁は 恋しき人の 列なれや
旅の空飛ぶ 声の悲しき
秋の空をわたってきた初雁たちは、都の愛しい人々なのだろうか。旅の空を飛んでゆく鳴き声がなんとも悲しく聞こえる
源氏が初雁の鳴き声を聞いて都に残してきた人々を偲んで歌を詠むと、その場にいた従者たちもそれぞれに歌を詠んでそれぞれの憂愁を慰め合った。
源良清、
〇 かきつらね 昔のことぞ 思ほゆる
雁はその世の 友ならねども
連なって空をわたる雁の鳴き声を耳にすると、次々に昔のことが偲ばれます。雁はそのころの友だったわけではないのに
藤原惟光、
〇 心から 常世を捨てて 鳴く雁を
雲のよそにも 思ひけるかな
自分から故郷を捨てて旅の空に鳴く雁を、いままでは他人事のように思っていたことよ
前右近丞、
〇 常世出でて 旅の空なる 雁がねも
列に遅れぬ ほどぞ慰む
故郷をでて旅の空にいる雁がねも、仲間に遅れない間は心も慰みましょう
「仲間にはぐれたら、どんなにか心細いことでしょう」
まだ若い前右近丞は、常陸介になって常陸に赴任していった父親たちに同行せず、源氏の供をして須磨へ下ってきたのだった。
時折り、ふっと寂しそうな表情を見せることもあるが、ふだんは快活に明るく振る舞っている。
歌の披瀝が終わったころ、東の空の山の端からたいへん優美な月が昇ってきた。
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まるで、の・ようなジャニーズ事務所の
気持ち悪さよ。時代錯誤的な組織のありかた