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Channel: 吉備路残照△古代ロマン
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須磨⑮配所の月

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須磨寺全景 須磨寺全景
真言宗須磨寺派大本山。本尊は聖観音。
宗教法人としての公称は「福祥寺」。
平敦盛遺愛の「青葉の笛」や「弁慶の鐘」、「敦盛首塚」、「義経腰掛の松」など多数の重宝や史跡。
境内に、松尾芭蕉正岡子規の句碑がある。

敦盛塚 敦盛塚 須磨寺
平敦盛の供養のために建てられた五輪塔

源平の庭 源平の庭 須磨寺
左*平敦盛(あつもり)  右*熊谷次郎直実(なおざね)

  → 平家物語の群像 敦盛②容顔まことに美麗なり
  → 熊谷直実と平敦盛  号泣する直実、浄土門へ

  ◇   ◆   ◇   ◆  ◇   ◆   ◇

沖合を、なん艘もの舟に乗り合わせた人々が、楽しげに歌いながら漕いで行くのが、遠目にはまるで小鳥たちのように見える。

そんな小さく頼りなげな舟をはるかに眺めている折から、秋の空高く、列をなして渡ってきた雁たちの鳴き声があたかも舟を漕ぐ楫の音のように聞こえてきた。

源氏はしみじみとした気持ちになり、不意にこぼれ落ちた涙をそっと袖で払った。



源氏

〇 初雁は  恋しき人の  列なれや

    旅の空飛ぶ  声の悲しき

秋の空をわたってきた初雁たちは、都の愛しい人々なのだろうか。旅の空を飛んでゆく鳴き声がなんとも悲しく聞こえる

源氏が初雁の鳴き声を聞いて都に残してきた人々を偲んで歌を詠むと、その場にいた従者たちもそれぞれに歌を詠んでそれぞれの憂愁を慰め合った。



源良清

〇 かきつらね  昔のことぞ  思ほゆる
  
    雁はその世の  友ならねども

連なって空をわたる雁の鳴き声を耳にすると、次々に昔のことが偲ばれます。雁はそのころの友だったわけではないのに

藤原惟光

〇 心から  常世を捨てて  鳴く雁を

    雲のよそにも  思ひけるかな

自分から故郷を捨てて旅の空に鳴く雁を、いままでは他人事のように思っていたことよ

前右近丞

〇 常世出でて  旅の空なる  雁がねも
  
    列に遅れぬ  ほどぞ慰む

故郷をでて旅の空にいる雁がねも、仲間に遅れない間は心も慰みましょう

「仲間にはぐれたら、どんなにか心細いことでしょう」



まだ若い前右近丞は、常陸介になって常陸に赴任していった父親たちに同行せず、源氏の供をして須磨へ下ってきたのだった。

時折り、ふっと寂しそうな表情を見せることもあるが、ふだんは快活に明るく振る舞っている。


歌の披瀝が終わったころ、東の空の山の端からたいへん優美な月が昇ってきた。



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まるで、の・ようなジャニーズ事務所の
気持ち悪さよ。時代錯誤的な組織のありかたペタしてね



須磨⑯恩賜の御衣

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              【須磨界隈の史跡】

綱敷天満宮 綱敷(つなしき)天満宮
菅原道真は大宰府に左遷された際、風波をさけて須磨へ上陸した

松風村雨堂 松風村雨堂
在原行平が須磨にわび住まいした際、村長の娘、もしほこふじの姉妹に出会い、それぞれ松風村雨と名付けて愛した

須磨の関跡 関守稲荷神社
須磨の関(摂津の関)跡 海陸を兼ねた関
源兼昌(かねまさ)の歌碑がある
〇 淡路島  かよふ千鳥の  なく声に  
    幾夜ねざめぬ  須磨の関守  百人一首
淡路島から渡ってくる千鳥の鳴き声に、須磨の関守は幾夜目を覚ましたことだろう

  ◇   ◆   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

居合わせた人々の歌の披瀝が終わったころ、東の空の山の端からたいへん明るく優美な月が昇ってきた。

「そういえば、今夜は十五夜であった」

源氏は、宮中での管弦の遊びを懐かしく思い出した。

「都でも、姫君たちが名月を眺めながら物思いに耽っておられることだろう」

「二千里の外故人の心」(にせんりのほかこじんのこころ)
   遠方にいる知人・友人を懐かしく思う気持ち

源氏白居易(白楽天)の『白氏文集』の一節を口ずさむと、懐旧の情に駆られてか、従者たちの両の目から涙があふれた。



義兄の朱雀帝と、いつになく打ち解けて昔話などをした夜のこと。

が、故・桐壺院の身のこなしとあまりにも似ているので驚いたものである。

「恩賜御衣今此在」(おんしのぎょいは今ここにある)

源氏は、菅原道真の漢詩の一節を吟じながら、自分の部屋に入っていった。

菅公が漢詩(九月十日)に記しているように、源氏も、朱雀帝からいただいた御衣はいつも手元に置いている。



一方、都では、源氏がいなくなった月日に比例するかのように、をはじめ多くの人々が源氏を懐かしく思い出すことが多くなっていた。

殊に東宮(皇太子)は、ほかの誰よりも源氏を懐かしがって、時にはひっそりと涙を流している。

乳母たち、なかんずく王命婦(おうみょうぶ)は、そんな東宮を見るにつけて心を痛めた。

*王命婦は、東宮が源氏と藤壺のあいだの子であることを知っている

入道の宮(藤壺)は宮中における東宮の立場が心配でならないが、こともあろうに、後見人の源氏は須磨へ下っている。



源氏とは腹違いの兄弟である親王たちや親しい上達部(かんだちめ/上流貴族)らは、はじめのうちは漢詩文の交換など、源氏と手紙のやりとりをしていた。



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木村拓哉がほかのメンバーとジャニー喜多川社長のあいだをとりもって謝罪させたのだそうな。安倍政権下の息苦しい世の中の空気を象徴している。
はたして、このまま覆水は盆に返るのか。中居正広ら4人
の表情は。木村に対して内心どう思ってる?ペタしてね

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須磨⑰権力者

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                    【須磨の自然】

須磨アルプス(馬の背) 須磨アルプス(馬の背)

須磨の海 須磨の海

源平史蹟・戦の濱 (須磨浦公園)
源平史蹟・戦の濱 須磨浦公園

須磨浦公園一帯は、源平一の谷合戦の激戦の地
寿永3(1184年)2月7日、源義経の奇襲「鵯越えの逆落し」によって戦局が一転、平家軍の多くが討死した
古戦場の面影を残す須磨浦公園は、桜の名所でもある

  ◇   ◆   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

源氏と腹違いの兄弟である親王たちや親しい上達部(かんだちめ/上流貴族)らは、源氏が須磨に下った当初は、漢詩文の交換など手紙のやりとりをしていた。

そのことを聞きつけた権力者の弘徽殿大后は、
源氏の漢詩文はいつもながら素晴らしい出来栄えだ」
との評判が宮廷で立っていることが癪に障るのか、聞こえよがしに批判的な物言いをした。

「勅勘を蒙った者は日々の食事さえ満足にとれないというのに、源氏の君は風流な住まいを建てたり世の中をそしったりしておられる。しかも、鹿をみて馬と言った人物がひねくれているように、源氏の君に媚びへつらっている者らがいるそうな」

勅勘(ちょっかん) 帝から受けるとがめ



古今東西、政治の世界においても芸能界などその他の分野においても権力者は恐ろしい。

権力にすりよって腰巾着になる者もいれば、あくまで盾突いて身を滅ぼす者もいる。

一般国民に対して、権力を行使するのは政治権力のみだ。

安倍政権は、「憲法」や「憲法の解釈」を力づく(国会議員の数)で、無視したり捻じ曲げたりする。

このところ、安倍さんは「憲法改正」を声高に叫んでいるが、「憲法」を無視したり蔑ろにしたりする人物に「憲法改正」をさせてはならない。

国会答弁も、いい加減で乱暴すぎる。

安倍さんはもしかしたら、ジョージ・オーウェルの小説『1984年』に登場する「ビッグ・ブラザー」になりたいのではないか。

*ビッグ・ブラザー 四六時中、国民を監視している独裁者

「個人番号カード」も、国民を管理する一助になりうる。

それにしても、自民党内でも極端な右派である安倍さんに唯々諾々と従っている自民党や公明党の議員たちは実に情けない。



安倍晋三氏はすでに「特定秘密保護法」と「集団的自衛権」という、権力を行使する上でほぼ万能の法案を手にしている。

やろうと思えば、大抵のことはできる。

政権に批判的な人物を逮捕して、その理由をきかれても、「それは秘密です」といえばそれで済む。

明日、アナタは「わけもわからず」、刑務所にぶちこまれるかもしれない。

そのうち、まず20代の若い自衛隊員から、血で血を洗う戦場へ強制的に送られるだろう。


安倍政権に対して、もし反対であれば、国民の側にも対抗手段はある。

命がけで、「バスティーユ牢獄」を襲撃する必要なんてない。

選挙のたびに、自分のもつ「一票」を大事にするだけでいい。



しばらく源氏と手紙のやりとりをしていた親王上達部たちは、父親の右大臣とともに権力をにぎっている弘徽殿大后の一声で、あっけなく腰砕けになった。



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いつまで続く政治とカネ。「知らぬ存ぜぬ、記憶に
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須磨⑱恋ふる里人

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                【須磨の観光スポット】

須磨浦山上遊園 須磨浦山上遊園
「源平合戦」の舞台になった須磨海岸から、淡路島、大阪を一望できる

奥須磨公園 奥須磨公園
6つの池をめぐる自然の地形をそのまま利用した公園

須磨海づり公園 須磨海づり公園
多種多様な魚が生息している
山と海の雄大なパノラマを眺めながら、大物釣りからサビキ釣りまで楽しめる

  ◇   ◆   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

源氏が須磨に下った当初は、源氏と手紙(漢詩文)のやりとりをしていた親王上達部たちは、父親の右大臣とともに「権力」をにぎっている弘徽殿大后の一声で、あっけなく腰砕けになった。


二条院を守っている紫の上は、時が経つにつれてますます鄙びた土地で暮らしている源氏の身の上が案じられ、心の安まるときがなくなった。

東の対源氏に付いていた女房たちは、源氏の指示で西の対紫の上に仕えはじめたころは、

寝殿造寝殿造 東の対 西の対

紫の上様は、それほどの御方では---」

と思っていたが、しばらくすると容姿だけではなく素晴らしい人となりが見えてきた。

思慮深く、やさしくて美しい立ち居振る舞い。

日々の暮らしの中での、周囲への細やかな心配り。

もともと源氏に仕えていた女房たちは、だれひとり暇を取って出て行く者はいなかった。

「多くのご夫人方の中でも、とりわけ源氏の君がご寵愛なさっているのも分かります」



源氏も、須磨での暮らしが長くなるにつれて紫の上を呼びたくなった。

どうやら時々その思いに襲われるようだが、いつも、すぐに思いなおす。

「男の私でさえつらい境遇なのに、どうして紫の上がここで暮らせようか」

土地柄、都とはすっかり様子が異なっている。

人々の暮らしぶりも、都では見かけたことのない珍しいことばかりだ。



近くで煙が立ち上っているのを、

「海人が、塩を焼いている煙なのだろう」

と思ったのは、後ろの山で柴をいぶしている煙であった。

〇 山賤の 庵に焚ける しばしば
   
    言問ひ来なむ  恋ふる里人

卑しいきこりが小屋で焼いているのように、恋しい都の人々よ、しばしばわたしを訪ねて来てほしい


冬になって、雪まじりの風が吹き荒れるようになった。



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須磨⑲王昭君

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                【句碑in須磨寺境内】①

芭蕉句碑 松尾芭蕉句碑
〇須磨寺や 吹かぬ聞く 木下闇  平敦盛の「青葉の笛」
須磨寺の木下闇にたたずんでいると、(敦盛が)吹いてもいないのに物悲しい笛の音が聞こえる

蕪村句碑 与謝蕪村句碑
〇 の音に 波もよりくる 須磨の秋
澄みわたる須磨秋天の下、(敦盛の吹く)哀れをさそう笛の音に引かれて大波小波が海辺に寄せてくる

王昭君 
菱田春草「王昭君図(部分)」 重要文化財
楊貴妃らとともに中国の四大美女のひとり、王昭君(おうしょうくん)が、漢の元帝の後宮を後にして、匈奴(きょうど)の王・単于(ぜんう)のもとへ向かう惜別の場面
元帝は、匈奴の進攻を止めるために王昭君を外交の道具(人質)として差し出した

  ◇   ◆   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

冬になって、雪まじりの風が吹き荒れるようになった。

源氏は、重く垂れ込めて荒涼とした空を眺めていると、殺伐として物寂しい気持ちになった。

そうした嫌な気分を振り払うように、心まかせに琴を掻き鳴らす。

近くに控えていた良清に琴にあわせて歌うよう命じ、惟光には横笛を持ってくるように言いつけた。

三人でいっとき賑やかに合奏を楽しんだあと、源氏は心をこめて情緒纏綿とした曲をしずかに弾きはじめる。

すると、良清惟光はそれぞれ歌うことと横笛を吹くことを忘れて、源氏の奏でる妙なる琴の調べに聞き入ってしまった。

二人とも、そっと涙を拭っている。



源氏は、漢の元帝が、匈奴の王・単于に人質として与えた王昭君の故事に思いを馳せた。

元帝王昭君は、そのとき、どんな気持ちであったろう。私にはとても、紫の上を---」

想像すると、そんな不吉なことが現実に起こるような気がしてきて、王昭君をよんだ漢詩(大江朝綱)の一節をやるせない思いで朗誦した。

「胡角一声霜後夢」 こかくいっせいそうごのゆめ

もの悲しい胡人の角笛の音が冴えて、霜夜の夢がはっとさめる



折から寒空に煌々と輝いている月の光が、源氏の質素なわび住まいの隅々までも明るく照らしている。



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須磨⑳明石の入道

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                【句碑in須磨寺境内】②

子規句碑 正岡子規句碑
〇暁や 白帆過ぎ行く 蚊張の外 ・須磨保養院にて
明け方の海、澄み切った空気の中を進んで行く帆の白さよ

尾崎放哉句碑 尾崎放哉句碑(漂泊の俳人)
〇 こんなよい月を ひとりで見て寝る  (自由律俳句)
放哉(ほうさい)の代表的な句 〇咳をしても 一人
「漂泊の俳人」には他に、種田山頭火(たねださんとうか)ら
山頭火の代表句 〇分け入つても 分け入つても 青い山

  ◇   ◆   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

折から寒空に煌々と輝いている月の光が、源氏の質素なわび住まいの隅々までも明るく照らしている。

床に横になって月明かりの夜空を見上げると、凍てついた冬の月がいまにも山の端に隠れようとしていた。

「月は、一直線に西の空に向かって進んで行く」

源氏は、いまの自分を振り返る。

「それに比べて、私はいったい何をしているのか。どの方角の雲路に迷いこんでいるのだろうか。いつもまっすぐな月に見られていると思うと、恥ずかしくて情けない」

千鳥  千鳥

いつものようにうとうととして眠れない明け方、どこかで千鳥が身に沁みるような声で鳴いている。

その切なげな鳴き声は、侘び住まいが長くなって寂しさの募る源氏の気分にストレートに響いてくる。

そのときの心持ちを、素直に歌に詠んだ。

〇 友千鳥  諸声に  鳴く暁は  ひとり寝覚の  床も頼もし
諸声(もろごえ)  互いの「思い」の重なりが、「声」の重なりとなって表れたもの

千鳥がわたしと声を合わせて鳴く明け方は、ひとり目覚めるのも心強い

ほかに起きている者もいないので、この歌を繰り返し口ずさんでいると、そのうちにまた寝いってしまった。



須磨から明石は目と鼻の先なので、良清はかつて仕事で明石に赴いたときから気になっていたになんどか手紙を送ったのだが今もって梨の礫である。

そんなとき、の父の明石の入道から良清に、

「相談したいこどがございます。お越し願えませんでしょうか」

と言ってきた。

のことを承知してくれそうもないのに、こちらから出かけて行って、すごすごと帰って来るようなことになったら耐えられない」

気が乗らないので行かなかった。



明石の入道は偏屈な気性で、やたらに気位が高い。

世間のせまい播磨国の人々は国守一族をひたすら尊敬しているが、入道は地方官など眼中になく、の婿は都の上流貴族でなければならないと思っている。



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なんと、「歯舞」を読めない島尻安伊子沖縄北方担当大臣。

が出産で入院中に、女性タレント(公人ではないので名前は伏せます)を自宅に連れこんだ、「育休宣言」をして話題になった宮崎謙介衆院議員。
「マスコミを懲らしめるには、広告料収入がなくなるのが一番」などと集団でメディアを威嚇していた大西英男衆院議員ら。

ことほとさように、「政治とカネ」だけではなく、
安倍人脈にはガラの悪い面々が揃いもそろペタしてね




    

須磨21明石入道の娘

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         【句碑in現光寺境内】 光源氏の住居跡

松尾芭蕉句碑 松尾芭蕉句碑
〇見渡せば ながむれば見れば 須磨の秋
須磨の秋は、見渡す限りしみじみとした物の哀れに満ちみちている

正岡子規句碑 正岡子規句碑
〇読みさして 月が出るなり 須磨の巻
『源氏物語』の「須磨の巻」を読みさして、すっかり暮れてしまった東の空を見上げると、今しも、月が山の端から顔を出そうとしている

近畿の古地図 近畿の古地図 
山城(京都・南半部) 摂津(大阪・北西部+兵庫・南東部)
播磨(兵庫・南西部)

   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

世間のせまい播磨国の人々は国守一族をひたすら尊敬しているが、明石の入道は地方官など眼中になく、の婿は都の上流貴族でなければならないと思っている。

そんな入道が、源氏が須磨に謫居していることを知った。

すぐに、に報告する。

源氏の君が勅勘を蒙って、須磨に籠もっておられる。との前世からの縁に違いない。この機会に、ぜひ差し上げたい」

「とんでもございません。源氏の君は身分の高いご夫人方をたくさんお持ちのうえに、朱雀帝最愛の方(朧月夜)と過ちを犯して須磨に下っておられるとか。

そのような方が、田舎娘など相手にされましょうか」

「あなたは分かっていない。そのうち機会を作って、お出でいただくつもりだ」



それからというもの、入道はますますを大事に育み、屋敷を眩しいほど立派に飾りたてた。

しかし、はまだ納得していない、

「ご立派な方とはいえ、どうしての初めての縁談のお相手が、罪をうけて須磨へ流れて来られた方なのでしょう。

それも、源氏の君を心に留めてくださるならよろしいのですが、とても考えられません」



入道はいらだって、

「罪を蒙むることは、傑出した人物には必ずある。

源氏の君の亡くなられた母君・桐壺更衣は、私の叔父・按察大納言の娘。素晴らしく評判がよかったので更衣として入内されたが、たちまち桐壺帝の御寵愛を一身に集められた。

明石入道にとって、源氏は従姉妹(桐壺更衣)の子にあたる

それで、ほかの女御や更衣たちの反感と嫉妬がすさまじく、連日彼女たちの激しいいじめに遭われて、ついに源氏の君が三歳のときに身罷れた。


とにかく、源氏の君がこの世におられることはたいへん喜ばしいことだ。

女は気位を高く持つべきだ。わたしが田舎者だからといって、よもやをお見捨てにはなるまい」



入道の娘はとりたてて容姿に恵まれているわけではないが、やさしく気品があって聡明なところは、都の貴婦人たちに負けないものをもっている。



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安倍晋三氏、子分たちが不祥事を起こすたびあるいは発覚すると、ほとんど反射的に、「任命責任は総理総裁たる私にあります」と真っ当なことを口にする。
但し、具体的には何もしない。頼りがいのある親分で、「国民の目」を無視してかわいい子分たちを守ろうとする。

「お友達内閣」と揶揄され批判された第1次安倍内閣のとき、かばい続けているうちに松岡利勝農相(当時)が自殺した。

最近ふと思いだす言葉がある。
(一部でしょうが)「ヤクザの世界と政治の世界は紙一重」


わが国の選良の「憲法審査会」における発言を聞いてどう思いますか。どんな「憲法」にしたいのでしょう。
次から次に飛び出す国会議員たちの暴言。もちろん、謝罪し撤回する前の発言は「本音」です。

突然、中国や韓国を侮辱する発言をするのは自民党右派議員の愚かな「お家芸」。
今回は珍しくアメリカ。「奴隷が大統領」ペタしてね

    









須磨22頭中将

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源氏物語四の君系図 ←クリック拡大
光源氏 (のちの明石の君) 頭中将 弘徽殿大后 右大臣
明石の入道 入道の妻 桐壺院

青海波
雅楽「青海波(せいがいは)」を舞う光源氏(左)と頭中将

須磨に源氏を訪ねる頭中将
須磨に源氏を訪ねてきた頭中将(左大臣家の長男)

  ◇   ◆   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

明石入道の娘は17歳。

とりたてて容姿に恵まれているほうではないが、やさしく気品があって聡明なところは、都の貴婦人たちに負けないものをもっている。

ただ父親に似てきわめて気位が高く、日頃、わが身の境遇を嘆いている。

源氏の君ほどの身分の方は、わたしのような田舎者を相手にしてはくださるまい。
かといって、身分相応の結婚などしたくない。
わたしを大事に育ててくれた両親に先立たれたら尼になるか、海の底に沈んだほうがまし」

清少納言もそうだが、紫式部ほどの才女をもってしても「時代の制約」を免れないらしく、田舎(地方)をあからさまに見下している

入道は秘かに期するところがあって、1年に2度、とともに住吉神社に参詣した。



年が改まった。

源氏は、惟光良清らほんの数名の従者との男所帯で侘しく暮らしている。

新年といってもとくに何をすることもなく無為に日々を送っているうちに、いつのまにか庭先の梅がほころび、一輪ほどの暖かさと香りを運んでくれる時節になっていた。

須磨ノ浦に明るい光が射すようになると、あたりの気配が柔らかくなり、去年植えた桜の若木に花がちらほら咲き出した。

陽気に誘われてか、源氏は内裏での暮らしを思いだすことが多くなった。

「南殿の桜(左近の桜)は、もう盛りだろうか。桐壺院の御前で、桜の枝をかざして頭中将と青海波を舞った春が懐かしい」



その頭中将が、思い掛けずやって来た。

宰相に昇進したという。

人柄がいいので世間の信頼は厚いが、右大臣弘徽殿大后が牛耳っている宮廷がつまらなくて、日頃から源氏に一目会いたいと思っていたそうだ。



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須磨23旧交を温める

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源氏と朧月夜1 当ページ関連系図
光源氏 葵の上(源氏の正妻&頭中将の) 
頭中将 弘徽殿大后 右大臣
 
現光寺 現光寺(源氏寺・源光寺)
光源氏が須磨に退去した際、わび住まいをしていた場所
本堂の襖絵に国宝「源氏物語絵巻」の模写が描かれている

   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

頭中将は人柄がよく世間の信頼は厚いが、右大臣弘徽殿大后が牛耳っている宮廷がつまらなくて、日頃から源氏に一目会いたいと思っていたそうだ。

「噂がたって罪を蒙むることになろうと構うものか」

急に思い立ってやってきた。

頭中将源氏を一目見るなり、込み上げてくる懐かしさと嬉しさで胸が一杯になり涙があふれた。

『源氏物語 』に登場する男たちはよく泣く

源氏は、懐かしい親友の突然の来訪に驚いて相好を崩している。

従者たちは、それぞれ見知った相手を見かけると声をかけ互いに肩を叩きあって再会を喜んでいる。



久闊を叙して謫居のたたずまいを一通り眺めると、頭中将源氏の部屋へ通された。

住居の質素な外観といい室内などに揃えてある田舎風の調度品といい、贅を尽くした二条院とは大違いである。

従者たちが夕食の準備をしていると、須磨ノ浦の漁師たちが魚貝類などの海の幸を両手に抱えて持ってきてくれた。

源氏がそうだったように、頭中将もはじめて漁師を見る。



海辺で暮らす彼らが珍しく、生活ぶりなどいろいろ尋ねた。

漁師たちはあれこれ話してくれたが、土地特有のなまりがあって意味がよく分からない。

ただ、海で生計を立てることの厳しさ辛さは伝わってきた。

「人が生きることの心労は、身分の上下に関係ないようだ」

頭中将漁師たちそれぞれに衣類を与えると、

「生きてきた甲斐がありました」

見たこともないような衣服を手に、喜び勇んで帰っていった。



従者たちがそれぞれ自分たちの部屋にもどったあと、源氏頭中将は夜を徹して語りあったり楽器を演奏したり和歌や漢詩を披露しあったりした。



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「安倍一族」大幹部の人相はどうですか。
意外に早く大臣を辞めたときは「潔い!!」と
評価された甘利明氏、今なぜか長期入院中ペタしてね


    

    






須磨24惜別

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雁行 雁行(がんこう)

$吉備路残照△古代ロマン-光源氏と冷泉院と夕霧 光源氏とふたりの息子

冷泉院(母は藤壺宮) 夕霧(母は葵の上) 京都 風俗博物館

白楽天 
白居易(白楽天) 中唐の詩人
白居易の『白氏文集』と『長恨歌』は当時の貴族社会における「共通教養」であり、菅原道真清少納言紫式部らの平安文学に多大な影響を与えた。

   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

従者たちがそれぞれ自分たちの部屋にもどったあと、源氏頭中将は夜を徹して語りあったり楽器を演奏したり和歌や漢詩を披露しあったりした。

またたく間に過ぎ去ってゆく楽しい時間だったが、源氏の顔が曇った話題がひとつだけあった。

若君が幼くて聞き分けのないことを、父(左大臣)がいつも嘆いております」

若君(夕霧) 源氏葵の上の息子。子供は母親の実家で養育された

源氏は内心つぶやいた。

「そうか、夕霧にしてみれば母親はすでに亡く、父親は須磨に下ったままいつ都に戻ってくるか分からない。
さぞかし不安なことであろう」

夕霧のことを思って、源氏はたまらない気持ちになった。



翌朝まだ明けやらぬころ、頭中将は予定を変えて一晩のみで帰京することにした。

源氏の君を訪ねたことが都で噂になれば面倒なことになる」

源氏の身の安全を図るためにも、それがいい。

何としても源氏を追い落としたい右大臣弘徽殿大后らが、なにを言ってくるか知れたものではない。

頭中将は、源氏の君と謀反を画策するために須磨へ赴いたのでは---」



ふたりは素焼きの盃で別れの酒を酌み交わしながら、白居易(白楽天)の『白氏文集』を朗誦しあった。

悲痛なまでに別れを惜しむ気持ちが切々と伝わって、そばに控えていた従者たちも涙を流している。

彼らもまた、久しぶりに再会した友との別離がつらいのだ。

朝焼けの空に、雁が列をなして渡ってゆく。



源氏

〇 故郷を  いづれの春か  行きて見む
  
    うらやましきは  帰る雁がね

いつの春に故郷の都に戻って見ることができよう。ねぐらに帰ってゆく雁たちが羨ましい

頭中将は後ろ髪を引かれて、なかなか出立する気になれないでいる。



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力量以上の権力を手にすると無闇に振るいたくなるのか安倍ガールズ揃いも揃って年のいった「安倍ユーゲント」たち。


これほどの大問題、事前に晋三
親分
のお許しを得ていないわけがないペタしてね
    








須磨25禊(みそぎ)

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山の端 山の端(やまのは)
山の端 山と空の境の山の部分//山際 空の部分 

弁財天 弁財天(べんざいてん)
七福神中の紅一点、琵琶を弾く妖艷な姿で現わされる

安倍晴明 安倍晴明(921~1005年)
代名詞的な陰陽師(おんみょうじ)
現在も、小説や映画などに主演級として登場する
古代日本の律令制下、中務省の陰陽寮に属した国家公務員
陰陽五行思想に基づく「陰陽道」によって様々なことを占った

   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

頭中将は後ろ髪を引かれて、なかなか出立する気になれないでいる。

源氏は、京土産のお礼として黒駒を贈った。

世にも稀な名馬である。

「流罪人からの贈りものなど縁起でもないと思われるかも知れませんが--」

頭中将は返礼に高名な笛を一管贈った。

「まさかこれが最後ではないでしょうが、形見に、この笛をお受け取りください。
いつかまた、きっと、会える日がくると思います」



朝日が、山の稜線を離れた。

頭中将はきぜわしく旅立っていったが、未練がましく何度も何度も後ろを振り返っている。

見送っている源氏は、こんなにつらい気持ちになるくらいならなまじ会わなければよかったと
今まで味わったことのない孤独感と寂しさに駆られていた。



3月はじめの巳の日、ある人物が源氏にすすめた。

・巳の日(みのひ)  弁財天への願い事が叶いやすい日とされる

源氏の君が須磨へ下られてからずいぶん長い月日が経ちました。さぞかし、ご心労が重なっておられましょう。
そろそろ禊をなさったら如何でございますか」

・禊(みそぎ) 身に罪や穢 (けが) れのある者や神事に従事しようとする者が、川や海の水で身体を洗い清めること

源氏は大海原を眺めたいこともあって、久しぶりに浜辺に出かける。

そして広々とした海の風景をしばらく楽しんだあと、陰陽師を呼んで祓いをさせた。



陰陽師は、大きな人形(ひとがた)を乗せた舟を海に流す。

寄せては返す波に揺られて浮き沈みしながらこちらへ近づいたり遠のいたりしている人形のあてどない様子を眺めているうちに、源氏は、
波しぶきのなかに見え隠れする人形がまるで行方の定まらない自分自身の姿を見るようで切なくなってきた。



陰陽師 [DVD] 夢枕獏原作 滝田洋二郎監督 野村萬斎主演 /東宝

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高市早苗総務相の発言は、見事に効力を発揮しているようです。国が放送局に電波停止を命じることができる。まるで中国政府がやるようなことを平然と言ってのける大臣がいる。
驚くべきことです。
欧米の民主主義国なら、政権がひっくり返ってしまいかねない発言です」池上彰さん。

自分の「意見」を述べるというより、ニュースの背景などを「解説」するというスタンスでメディアにでている池上彰さんをしても、「意見」を言わずにはいられなかったのでしょう。

私の知る限りでは、戦後、「言論統制=国民の知る権利を奪う」に向かっている政権は
いまの安倍(極右)内閣がはじめてですペタしてね


    








須磨26天候急変

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いなづま 稲妻

須磨 須磨ノ浦

八百万の神々 ←クリック拡大
歌川豊国
『大社縁結図』
 島根県立古代出雲歴史博物館所蔵
旧暦10月/神無月(出雲地方では神在月)には、八百万(やおよろず)の神々が全国から出雲大社に集まる

   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

寄せては返す波に揺られて浮き沈みしながらこちらへ近づいたり遠のいたりしている人形(ひとがた)のあてどない様子を眺めているうちに、源氏は、
波しぶきのなかに見え隠れする人形がまるで行方の定まらない自分自身の姿を見るようで切なくなってきた。



〇 知らざりし  大海の原に  流れ来て
 
       ひとかたにやは  ものは悲しき

どこへ行く当てもなく大海原に流されてたゆたう人形よ、わが身のやるせない境遇とかさなって悲しみがつきない

明るい陽光が、はるかな水平線まで降り注いでいる。



源氏の胸には、来し方行く末のことが去来した。

都での華やかな生活と、須磨に下ってからのわびしい暮らし。

夕霧紫の上たちは元気だろうか。

首を長くして、わたしの帰りを待っているにちがいない。

しかしそもそも、都に戻れる日がくるのだろうか。

右大臣一派が宮廷でのさばっている間はありえない。

〇 八百万  神もあはれと  思ふらむ

      犯せる罪の  それとなければ

八百万の神々もわたしを哀れと思ってくださるだろう。これといって犯した罪はないのだから



そう歌を詠むと、にわかに風が吹きあれ、空と海が真っ暗闇に閉ざされた。

お祓いどころではなくなり、浜辺が騒然となった。

一同はあわてて帰ろうとするが、驟雨が激しく砂浜を叩きはじめる。

突風が、ありとあらゆるものを吹き飛ばす。

穏やかだった波が荒々しく立ち上がり、繰り返し襲ってきた。

天空には稲妻が四方八方に走り、雷鳴がとどろき、今にも雷が落ちてきそうな気配である。



女子大で『源氏物語』を読む -古典を自由に読む方法-/青土社

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このあたりから、安倍官邸のマスコミに対する露骨な圧力が問題になりはじめた。世論操作に都合の悪い、骨のあるキャスターを次々に排除してゆく。

『報道ステーション』古舘伊知郎→富川悠太(テレビ朝日アナウンサー)
『ニュース23』(TBS系)膳場貴子岸井成格星浩(朝日新聞社特別編集委員)
星浩氏は、権力の忠犬ポチになるような人物には思えないが--
『クローズアップ現代』(NHK)国谷裕子→7名の女性アナウンサー交代制

安倍政権にひれ伏す日本のメディア/双葉社

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英国の一流紙は、わが国の現状をどうみているか。関心のある方は、ぜひ御覧ください。
「ガーディアン」「エコノミスト」が“安倍の圧力でTV司会者降板“と報道!「日本の国際的評価を打ち砕いた」
翻訳ではなく原文を読みたい方は→
こちらペタしてね



    










須磨27天変地異

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源氏と朧月夜1 当ページ関連系図
光源氏 藤壺 東宮(春宮) 朱雀帝 右大臣 
葵の上(源氏の正妻&左大臣の&頭中将の)

律令制  律令官制度
太政大臣ぱ常設ではなく、通常は左大臣がトップ

『源氏物語』では、朱雀帝在位中は右大臣が帝の「外祖父」ゆえに実権を握っている
桐壺院亡き後、左大臣の娘(葵の上)を正妻とする源氏は分が悪い。源氏藤壺の息子である東宮が、順調に即位すればいいのだが--。
源氏の母・桐壺更衣大納言、「いとやんごとなききはにはあらぬ」ので、中宮や皇后にはなれない

ちなみに、平清盛を反面教師として、源頼朝は宮廷政治の煩わしさを嫌い、都からとおい鎌倉に幕府を開く

   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

天空には稲妻が四方八方に走り、雷鳴がとどろき、今にも雷が落ちてきそうな気配である。

恐怖のあまり足がすくんでいる者もいる。



源氏従者たちに守られて、 ほうほうの体で屋敷にたどり着いた。

しかし、高潮が不気味な波の音ともに屋敷のすぐ下まで押し寄せている。

「これほどひどい目に遭ったことは、これまで一度もございません」

惟光がずぶ濡れになった衣服を両手で絞りながら口にすると、源氏

「天候の急変には、なんらかの前触れがあるものだが---」



外では依然として、短い間隔で神経をヒヤリとさせる稲光が閃くや一瞬後に耳をつんざくような雷鳴が轟いている。

雨脚が地面を抉りだしているかのような大音を立てて、激しく降っている。

「このまま、世の中が滅びてしまうのでしょうか」

従者たちの顔から血の気が引いている。

源氏は呼吸を整えて、経を読みはじめた。



日暮れ時になると雷は少し鳴り止んだが、風は夜通し吹きすさんだ。

高潮は、幸い徐々に引いている。

「もうしばらく高潮がこちらへ寄せていれば、私たちはみんな波に呑みこまれて海に流されていたでしょう」

従者たちは、ほっとした表情で話している。

「高潮に襲われたらそれこそ何をする余裕もなく命を奪われると聞いてはいたが、まさか自分がこんな恐ろしい目に遭うとは思いも寄りませんでした」



源氏物語評釈―しっかり古典を読むための/清水書院

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野党議員の質問に対してトンチンカンな(官僚の書いた)答弁書を読む、ポスト安倍をうかがう石破茂地方創生担当相。

宮崎謙介前議員につづく安倍チルドレン、石崎徹議員の「スキャンダル」発覚。
甘利明前経済再生相の、悪質な「収賄事件」。いまだに入院という名の「逃亡中」。
「失言」、「暴言」を連発する閣僚たち。

ある大臣は、大臣として当然知っておくべき事柄に対する「無知」を白状した。
日本人はよほど寛容なのか、ハチャメチャな
安倍自民の支持率が下がらないのが不思議ペタしてね


    






明石①海龍王

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津波 東日本大震災
大津波に呑み込まれる福島県の海岸 
2011年(平成23)3月11日 
津波 地震によって発生する
高潮(たかしお) 台風や発達した低気圧が海岸を通過する際に生じる海面の高まり

六条御息所1 
六条御息所(ろくじょうみやすどころ) 東京国立博物館所蔵
激しい嫉妬に駆られて生霊(いきりょう)と化し、ふたりの女(源氏の正妻・葵の上&愛人の夕顔)を取り殺した

『源氏物語』には怪異現象や非現実的な存在は基本的には登場しないが、「生霊」と「海龍王」は物語に深みを与えている


   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

「高潮に襲われたらそれこそ何をする余裕もなく命を奪われると聞いてはいたが、まさか自分がこんな恐ろしい目に遭うとは思いも寄りませんでした」



その夜はずっと雷鳴がとどろき、雨まじりの暴風が吹き荒れた。

夜通しまんじりともしなかった従者たちは、明け方近くになってようやく眠りについた。

源氏がまどろんでいると、夢か現(うつつ)か、得体の知れない異形の者がやって来て、屋敷の中をうろつきながら叫んでいる。

「宮中から招かれているのに、なぜ参内しないのか」

源氏は、はっとして目を覚ました。

「さては海に住む海龍王か。海龍王はとにかく美しい者を好むというから、わたしが魅入られたのであろう」

ナルシスト・光源氏の面目躍如である。

そう思うと薄気味悪くなり、もうこの屋敷に住み続けることに耐えられなくなった。



    第十三帖 明石

数日にわたって雨風は止まず、雷も鳴り止まない。

日が経つにつれて、ますます心細くなった。

気持ちが暗くなり弱くなって、将来を悲観するようになる。

「勅勘の解けないまま都に戻れば、須磨に住み続けることに辛抱できず戻ってきたと、世間の物笑いになろう。
いっそのこと山奥に分け入って、姿をくらましてしまおうか」

夢にはいつも、龍王らしき異形の者が現われる。



来る日も来る日も暴風雨にさらされ稲妻や雷鳴に神経をすり減らしているうちに、都にいる息子の夕霧紫の上たちのことがひどく気がかりになってきた。



清少納言と紫式部―和漢混淆の時代の宮の女房 (日本史リブレット人)/山川出版社

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自民党の山田俊男参院議員(比例区)、JA関係者のみぞおちあたりに相当な力で2、3発拳を入れた、と。
これって、自民党の末期症状?それとも--。



大西英男衆議院議員(東京16区)
末期症状ですね。以前、「いうことを聞かないマスコミをぶっ潰せ!!」旨の発言を。
「政治の世界とヤクザの世界は紙一重」との名言?を地でゆく自民党議員のなんと多いことか。


夢を追う少女たちの歓喜と苦悩に満ちた青春ペタしてね






明石②使いの者

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紫の上と源氏 
紫の上光源氏 風俗博物館 京都市

紫 
映画『千年の恋 ひかる源氏物語』
吉永小百合の紫式部と常盤貴子の紫の上。源氏は天海祐希

二条院 光源氏のお引っ越し
母・桐壺更衣の実家で誕生→①内裏の淑景舎(しげいしゃ
:桐壺)→②二条院 母里を桐壺帝が改築
→③六条院(六条御息所の邸跡を改築)

   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

来る日も来る日も暴風雨にさらされ稲妻や雷鳴に神経をすり減らしているうちに、源氏は都にいる息子の夕霧紫の上たちのことがひどく気がかりになってきた。

「都もやはり似たような悪天候だろうか」

屋敷から頭を出すこともできないほどの暴風雨ゆえ、訪れる者は一人もいない。

「このまま身を滅ぼしてしまうのだろうか」



そんなとき、二条院を守っている紫の上使いを寄越してくれた。

屋敷にたどりついたときは全身ずぶ濡れで、気の毒なほど疲れ果てていた。

道ですれ違えば人か獣か見分けがつかないほど、みすぼらしい姿である。

しかし、紫の上からの使いというだけで、源氏にはとても懐かしくしみじみと嬉しかった。

荷物の中に手紙が入っている。



「空を閉ざすかのように打ち続く雨風に気持ちまでが塞がって、もう何日間も心の晴らしようがございません。

そちらはどれほど激しく嵐が吹き荒れていることでしょう。
心配で心配で、毎日、袖を涙で濡らしております」

〇 浦風や  いかに吹くらむ  思ひやる

      袖うち濡らし  波間なきころ

須磨の浦風はどんなにか激しく吹き荒れていることでしょう。光君を思い、私の袖は涙の波で乾く暇もなく濡れている今日この頃です



いつ都に戻ってくるのかすら分からない源氏を待ち続ける寂しさと悲しさを、連綿と書き連ねてある。

源氏の目には涙があふれ、愛しさで胸が痛くなってきた。

使いの者に都の様子をあれこれ尋ねると、たどたどしいが懐かしい京ことばで話してくれた。



千年の恋 ひかる源氏物語 [DVD]/東映ビデオ

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29日午前0時、集団的自衛権行使の根拠になる安全保障関連法が施行され、戦後日本の平和主義が転換した



集団的自衛権の何が問題か――解釈改憲批判/岩波書店

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自衛隊の幹部候補生である防衛大学の卒業生は、昨年度の約2倍が任官を拒否。
一般の自衛官募集も、応募者数が激減している。

ところがどっこい、権力はちゃんと「次の手」を考えています。
アメリカ様に怒られますからね。
「自衛隊員が少なくなれば、一緒に戦えないじゃないか」

「次の手」が上手くいかなかったらどうする?


小嶋陽菜峯岸みなみの卒コンも盛大にペタしてね



明石③絶望

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東大寺金剛力士像
東大寺・南大門 金剛力士像(仁王像)

仁王会
仁王会(にんのうえ) 京都・醍醐寺
天下泰平・鎮護国家を祈願して、『仁王般若経』を読誦する法会(ほうえ)

   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

使いの者に都の様子をあれこれ尋ねると、たどたどしいが懐かしい京ことばで話してくれた。

「何日もつづく激しい雨風は天の啓示だから、近いうちに宮中で仁王会が催されるだろうと、京雀たちは噂しております。

上達部方は道路がふさがって参内(さんだい)できず、政(まつりごと)はずっと途絶えております」

上達部(かんだちめ)  公卿・上流貴族(三位以上)



源氏は顔を曇らせた。

「そうか、都もひどい天候か」

「本当に、ただ事ではございません。

ただこちらのように、大粒の雹(ひょう )が地の底へ突き抜けるかのように激しく地面を叩いたり、雷鳴がいつまでも止まないというようなことはございませんでした」

使いの者が身体を震わせている様子を見て、源氏は都に残している人々に思いを馳せ、いっそう心配になった。

「この世は、このまま滅びてしまうのであろうか」



翌朝未明から、嵐が地鳴りのような轟音とともに一段と凄まじい勢いで吹き荒れる。

須磨ノ浦では、高潮が荒々しく幾重にも重なって次々に押し寄せ、いまにも周囲の山々を一気に呑み込んでしまいそうだ。

闇夜にはひっきりなしに不気味な稲光が走り、間髪をいれず、いまにも落ちてきそうな雷鳴がとどろく。

その場に居合わせた者たちの心胆を寒からしめた。



惟光良清たちを、恐怖のどん底に陥れる。

「わたしが、どんな罪を犯したというのだ。なぜ、こんなにも絶望的な憂き目に遭わなければならないのか。
大事な両親にも愛しい妻子にも会えないまま、死なねばならないとは」



平安貴族の環境 (平安時代の文学と生活)/至文堂

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アメリカ様、ご期待に添えるよう頑張りますペタしてね

歌姫/三宅由佳莉さん(海上自衛隊東京音楽隊所属のソプラノ歌手)も、有事には戦場に駆けつけるのだろうか。



明石④住吉の神

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神功皇后月岡芳年画『神功皇后
早稲田大学演劇博物館デジタル
「記・紀」神話によると、仲哀天皇が熊襲を討つため九州におもむき筑紫の香椎宮で急死すると、同行の神功皇后は妊娠中にもかかわらず、武内宿禰(たけのうちすくね)とはかり、新羅に遠征した(三韓征伐)
新羅降伏後、筑紫に帰って応神天皇を産んだという
明治から太平洋戦争敗戦まで、学校教育では実在の人物とされていた

住吉大社 住吉大社本殿 大阪市
「住吉の神」は、イザナギノミコトが黄泉の国から戻って、ミソギハラエをしたとき、海の中から現れた
のぞきの系譜@記紀神話 イザナギとイザナミ③

『住吉大社の歴史 』によると、211年、神功皇后により「住吉大神」が鎮祭された
摂津国一宮で、全国に約2300社ある住吉神社の総本社
「海の神」、「航海安全の神」として信仰されている

下関の住吉神社、博多の住吉神社とともに「日本三大住吉」の一社であり、初詣の参拝者の多さで、全国的に名高い

   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

「わたしが、どんな罪を犯したというのだ。なぜ、こんなにも絶望的な憂き目に遭わなければならないのか。
たいせつな両親にも愛しい妻子にも会えないまま、死なねばならないとは」



源氏は、従者たちがひどく脅えている様子をみて、

「たとえ過失を犯したからといって、こんな海辺で命を落とすものか」

励ますと、色とりどりの幣帛を住吉大社に奉って願を立てた。

幣帛(へいはく) 神に供える物の総称。衣服、紙、玉、酒など

「この辺り一帯を、ご鎮護なさっている住吉の神よ。

もし、「仏・菩薩」が、人々を救うため仮に「日本の神の姿」をとり、住吉の神として、この世に現われておられるのならば、どうか私たちをお救いください」

*本地垂迹(ほんじすいじゃく)説
神の本地は仏であり、仏が人々を救うために日本の神となって垂迹したという神仏習合思想
平安時代に起こり,鎌倉時代以降盛んになった





従者たちも気持ちを奮い起こし、声を合わせて仏神に祈った。

「私たちはどうなろうと構いません。源氏の君だけは、何としてもお救いください」

住吉大社の方角を向いて、さまざまに願を立てる。

それから、海龍王など、八百万の神々にも願を立てて祈った。

だが、必死の祈りもむなしく、稲妻が閃いたと思う間もなく、凄まじい雷鳴が耳をつんざく。

とうとう、源氏の部屋につづく廊下に雷が落ちた。



炎が燃え上がって廊下は焼け、一瞬にして黒焦げになった。

だれもかれも生きた心地もせず、どうしていいかも分からず慌てふためいている。



平安朝の女と男―貴族と庶民の性と愛 (中公新書)/中央公論社

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いよいよ東京地検特捜部が動いたが、甘利明前経済再生
担当大臣はいまもって入院中。「政治屋」として
はともかく、「人」として恥ずかしくないのかペタしてね

明石⑤夢枕

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桐壺帝と桐壺更衣
桐壺更衣桐壺帝/光源氏の両親

加冠 加冠(かかん)の儀/元服
桐壺帝の御前で、後見人の左大臣が14歳の光源氏に冠をかぶせている
この日、光源氏は3歳年上の左大臣の娘・葵の上と結婚

   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

だれもかれも生きた心地はせず、またどう動けばいいのか分からない。

ある者は慌てふためき、ある者は放心している。

しかし、何がなんでも源氏だけは守らなければならない。

従者たちは気持ちを奮い立たせ、源氏を屋敷の後方にある台所として使っている建物に移した。

離れならば、延焼を免かれるだろう。

考えることは皆おなじで、そのこじんまりとした建物に身分の上下に関係なく大勢の人々が逃げ込んできた。

恐怖に怯えている彼らの泣き叫ぶ声は、凄まじい雷鳴をかき消すほどである。



日が暮れて、空は墨を擦ったように漆黒の闇になった。

しばらくすると、ようやく風の勢いが弱まってきた。

何日ぶりであろうか。

雨脚がおとろえ、空には星が瞬きはじめた。

月が出ると、屋敷のすぐ近くまで潮が満ちていた跡がはっきり見える。

源氏が柴の戸を押し開け、いつもの場所で寄せては返す波を眺めていると義清の声がした。



「暴風が今しばらく止まなかったら、高潮にのみ込まれるところでございました。
神のご加護は、まことに有り難いことでございます」

源氏

〇 海にます  神の助けに  かからずは

    潮の八百会に  さすらへなまし

・潮の八百会(しおのやおあい)  四方から潮流が集まる所

海に鎮座しておられる神の御加護がなかったならば、潮の渦巻くはるか沖合に流されていたことであろう



何日も続いた暴風や稲光や雷鳴のため、源氏はさすがに疲れはて、柱に寄り掛かってまどろんでいると、
亡き父・桐壺院が生前そのままの姿で立っている。



平安京の風景―人物と史跡でたどる千年の宮都 (古代の三都を歩く)/文英堂

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名残はつきませんが、次回から舞台は明石にうつります。






自衛隊の歌姫たちと航空自衛隊の元トップとペタしてね

明石⑥明石入道

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源氏と朧月夜1 当ページ関連系図
光源氏 桐壷院 
朱雀帝/母方(弘徽殿大后)の祖父は右大臣

須磨・明石 ←クリック拡大
須磨~明石

須磨~明石
「東海道・山陽本線 快速」に乗って12分
瀬戸内海を眺めながらの快適な小さな旅です

   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

何日も続いた暴風や稲光や雷鳴のため、源氏はさすがに疲れはて、柱に寄り掛かってまどろんでいると、
亡き父・桐壺院が生前そのままの姿で立っている。

よ、どうしてこのような鄙びた土地にいるのだ。住吉の神のお導きによって早く舟を出し、この浦を去りなさい」

謎めいた言葉だが、源氏はうれしかった。

父上とお別れしてから悲しいことばかりが続きます。
いっそ須磨の浦に身を投げようと思っておりました」

は、ちょっとした罪の報いを受けたのだ。
私は在位中に過失はなかったが、われ知らず犯した罪を償うのに暇がなく、この世を顧みなかった。

が苦しんでいるのを見て、海に入り渚に上がってやってきたのだ。疲れているが、帝(朱雀帝)に申し上げたい事があるので、これから都に上る」



そう言い残すと、はふっとかき消えた。

「悲しみに沈み、命を絶とうとしている私を助けるために来てくださったのだろう」

夢の中でもっとお話をすれば良かったと悔やんだ。

「もう一度、父上とお会いしたい」

源氏は無理に眠ろうとしたが、まんじりともしないうちに夜が明けてしまった。



そのころ、小さな舟を波打ち際に寄せて2、3人の男たち源氏の屋敷にやって来た。

「何者か」

「明石の浦から、前播磨守(さきのはりまのかみ/知事相当)の明石入道が用意した舟で参りました。
良清さま(元播磨守の息子)にお会いしとうございます」

良清は不審に思い、源氏に報告した。

明石入道は久しく友人でしたが、ある事で疎遠になり、それ以来、手紙さえ交わしておりません。
この荒波のなか、いかなる用で参ったのでしょう」
 
源氏は、昨晩、夢枕に現れた故桐壺院の言葉を連想した。

「住吉の神のお導きによって早く舟を出し、この浦を去りなさい」



藤原道長 (岩波新書 青版 764)/岩波書店

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ご覧のように、4月18日(月)の衆議院は、安倍さんの強い要請で 「TPP特別委員会」が開かれました。

アメリカ様というよりオバマ様に、「うい奴じゃ」と頭を撫でてほしいのでしょうが、安倍さんは甚大な被害を出している「熊本地震」より「TPP」のほうが気になるのです。

亡くなった方のご遺族や避難生活に苦しんでいる人たちは、どんな気持ちでしょう。



なにかというとすぐ口にする「国民の生命と財産を守る」という口癖は、「国民の皆さまに丁寧にご説明します」、
「任命責任は総理たる私にあります」、「全力で」などとともに、安倍さんのまるで心のこもらない空手形のひとつ。

言行不一致も極まれり!!というよりは、「言」はあっても「行」はない。野党議員たちが「TPP」てはなく、「熊本地震」を優先したのはせめてもの救いでした。



「熊本地震」と命名したのは、いささか早すぎたのでは。


安倍政権への懸念が国連によって裏付けらペタしてね

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