義経が幼少期を過ごした鞍馬寺の法師らが土佐房を捕縛し、翌日、義経に引き渡した。
僧正が谷に隠れていたという。
義経は縁側に立って、土佐房を庭に引き出させた。
「どうした土佐房。せっかく書いた起請文、もう反故にしたのか」
「ああ、あれか。心にもないことを書いただけだ」
昭和と平成を生きている者には理解しがたいところだが、義経は怒るどころか、この土佐房のトゲのある物言いに感激してはらはらと涙を流す。
そんな立派な心がけなら、自分を殺そうとして夜襲をかけてきた土佐房を許すというのである。
「主君である頼朝殿の命令を重んじて、義経を軽んずる忠義の志は見上げたもの。命が惜しければ鎌倉へ帰してやる。どうする?」
当時、「主君に忠義を尽くす」ことが、いかに重んじられたかということであろう。
義経の言葉に、土佐房は居住まいを正して畏まった。
「情ないことをおっしゃいますな。助けてほしいとお願いすれば助けて下さるのでしょう。しかし、私は法師ではありますが、頼朝殿から、『義経殿を討て』と命じられたとき、命を頼朝殿に預けました」
「いったん預けた命を取り戻そうとは思いません。恩に着ます。早く、首を刎ねて下さい」
義経は、六条河原へ引き立てて首を斬らせた。
土佐房の心がけを、ほめない人はいなかったという。
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射撃管制用レーダーとはミサイルを発射する前に敵艦などの位置を確認するための電波で、中国の挑発あるいは威嚇は「平和国家」ではなく「普通の国」であれば反撃するレベルだそうです。
ますますキナ臭くなってきました。
1度目(1/19)は、アメリカのクリントン前国務長官が、「尖閣諸島の施政権は日本にある」と明言した翌日です。
習近平政権の命令なのか、現地の軍人の火遊びなのか。