第二十帖 朝顔
光源氏の内大臣時代 32歳九月~冬
光源氏の引っ越し
①母の実家で誕生→②内裏の淑景舎/桐壺→
③二条院(母里を増改築)→④六条院 /六条御息所旧邸を増築
約3年間は、「須磨」それから「明石」で暮らした。
①母桐壺更衣の実家のち③二条院
内裏だいり
②淑景舎しげいしゃ/桐壺 右列の上から2つ目
④六条院 復元模型
東本願寺の別邸、【渉成園しょうせいえん】/【枳殻邸きこくてい】が擬せられている。
三代将軍徳川家光が、東本願寺に寄進した。
もとは光源氏のモデルの一人・源融/河原左大臣の所領地。
しかも、なにか思い詰めているようで横顔が険しい。
「このところご機嫌斜めのようですが、わたしはなにも悪いことはしておりません。
馴れすぎるのは良くないと思って、宮中で夜を過ごすことが多くなっておりますが、まさかそのことが理由ではないでしょうね」
源氏がなだめようとすると、紫の上は顔を背けたまま尖った声で
「おっしゃる通りです、あまりにも馴れるのは良くありません」
不機嫌なままの紫の上を残して外出するのは気が進まないが、源氏は女五の宮と約束しているそうで、【桃園宮邸】に出かけようとしている。
紫の上は耐えきれない思いである。
「光君の気持ちがいつか離れてゆくかも知れないということを考えることもなく、わたしくは安心しきって暮らしてきたのだわ」
隣の部屋で源氏が、紫の上に聞こえるように女房たちに弁解がましく話している。
「わたしはもう、宮中以外の場所に出かけることがひどく億劫になりました。
しかし女五の宮のお世話を先日亡くなられた式部卿宮に長年お任せしていたので、これからはわたしが時々顔を見せなければならないだろうと思っております」
源氏に対していつも辛辣な紫の上の女房たちは囁きあった。
「さあどんなものでしょう。
源氏の君には浮気の虫が住みついていますからね。
そのうち、きっと何かよからぬことが起こるでしょうよ」
【桃園宮邸】に着いて従者に案内を乞わせると、源氏が今日訪ねてくると思っていなかった女五の宮は驚いて門を開けさせた。
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