第十九帖 薄雲
光源氏内大臣時代 31歳冬~32歳秋
光源氏31歳 紫の上23 朱雀院34 女院/藤壺尼宮36
冷泉帝13 秋好/梅壺女御22 権中納言/頭中将36
◆ ◇ ◆ ◇ ◆
帝泉帝は、頼りにしていた源氏に太政大臣就任を断られてひどく落胆したが、しばらく考えたのち、唐突の感は否めないと思いつつも、「親王」に戻るよう提案した。
しかし、これも源氏は丁重に辞退した。
自分が「皇族」にもどれば、帝を後見する人物がいなくなるからだ。
源氏は、権中納言/頭の中将が大納言に昇進するとともに、兼務している右大将からもう一段昇格すれば、朝廷の政務をすっかり権中納言に任せようと思っている。
そして、自分は出家して静かな生活にはいる腹づもりである。
それにしても、だれが『秘密』を冷泉帝に漏らしたのだろうか。
『秘密』を知っているのは、源氏と故藤壺尼宮と尼宮の乳母であった王命婦おうみょうぶの三人だけである。
・藤壺が里下りしていた時、王命婦が源氏を『藤壺の部屋』に手引きした
「『秘密』が漏れたことは、故尼宮に気の毒であり、また帝がひどく悩まれているのも恐れ多い。いったい誰が、帝のお耳に入れたのか」
王命婦はこのところ、内裏に部屋をもらって冷泉帝に仕えている。
源氏はさっそく、王命婦にたずねた。
「故藤壺尼宮は、もしや『あのこと』を何かの折にでも、帝にお洩らしになられたことがありますか」
「いえ、決して、そのようなことはございません。
尼宮様はほんの少しでも帝のお耳にはいれば、宮中も世間もひっくり返るような騒ぎになると考えておられました。
しかしまた一方では、帝に真実を申し上げないことは罪を得ることではないかとも心配しておられました。
帝が、子としての道を踏み外れたままだといずれ仏罰を受けることになりはしないかと案じて、いつも悲しんでおられました」
源氏がかねて期待していたとおり、斎宮の女御/梅壺女御は若い冷泉帝の守り役を果たしてくれているし、一番のお気に入りでもある。
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人生、意気に感ず!!
枝野幸男さんの演説は、安倍晋三さんのと違って、
「言葉の内容がカラッポ」ではありません。
朴訥とした風貌も誠実な弁舌もハッタリがなく、信じられそうです。
「枝野は、本物の男に見える」
他人や他国の悪口ばっかりいってる
石原慎太郎元東京都知事がそう言っています。
小池旋風はあっけなく吹き止んだ
一つは、「(リベラルは)排除する」という冷酷な言葉
で、小池氏の「本性」が多くの国民に見えたからだろう。
もう一つは、選挙後の『首相候補』を特定していないことだ。
もしや自民党に手を突っ込んで、総裁選に立候補して安倍氏に
挑むと公言している石破茂氏か野田聖子さんを推すつもりだろうか。
ただ、『自民党』と『希望の党』は選挙では戦っているが
トップが同類/極右だから選挙後に連立する可能性がある。
もし、日本史上初の『巨大保守勢力』が誕生すれば、現在の自公
連立政権以上に「民意を無視」するだろう。
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