←クリック拡大
当ページ関連系図
光源氏 紫の上 朱雀帝 明石の君
明石入道 弘徽殿大后 故・桐壺院
須磨の関/摂津の関跡
関守稲荷(せきもりいなり)神社 / 神戸市須磨区関守町
紫宸殿(ししんでん)
南殿 (なでん)とも。内裏(だいり)の正殿
帝の即位・朝賀・節会(せちえ)などの儀式や公事を行った
公事(くじ) 古代・中世における朝廷の政務・儀式・行事など
3月13日夜、故桐壺院が階段に立って朱雀帝を睨み付けた。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
しかし、都の貴婦人たち以上に気位の高い娘は、入道を通してそう仕向けてもやって来ない。
意地の張り合いで日が過ぎていった。
須磨の関よりもさらに遠くに来て、源氏はますます二条院で留守を守っている紫の上のことが案じられた。
「どうしたものだろう。紫の上をこちらへ呼び寄せようか」
時折、思うものの、
「いやいや、明石であと何年も過ごすことはないであろう。それに、あまり体裁のいいものでもない」
須磨に滞在していたころから、源氏はたびたびこの自問自答を繰り返している。
その年、朝廷では神仏のお告げが続いて、世の中が何かと騒がしかった。
3月13日の夜、天空を走る稲妻とともに雷が耳をつんざくばかりに轟き、雨風が激しく吹き荒れていた。
朱雀帝の夢に、亡き父桐壺院が現れた。
紫宸殿の階段に立ったまま、憤怒の形相で帝を睨み付けている。
「源氏の君のことで、腹を立てておられるのだろう」
帝は恐ろしく、また父をいたわしく思った。
かつて故院は、いまわの際に帝の手をとり頼んでいたのだ。
「光をよろしく頼む」
帝は、母の弘徽殿大后に相談した。
「源氏の君に都へ戻ってもらいましょう」
まだ源氏を憎んでいる大后は強く反対、
「雨などが降って天候が荒れている夜には、ふだん気にかけていることが夢に現れるものです。
格別、驚くようなことではありません。
3年も経たないうちに源氏の君を呼び戻せば、世間の物笑いになりましょう」
朱雀帝は亡き父に睨み付けられて以来、眼病を患って苦しんでいる。
源氏物語と日本人〈〈物語と日本人の心〉コレクションI〉 (岩波現代文庫)/岩波書店
¥1,404
Amazon.co.jp
安倍さんは「sekoku」も「ルーピー(愚か者)」でもないかも知れないが、悲しいかな「言葉」を信じられない。
先日の『伊勢志摩サミット』において、「今の世界経済はリーマンショック直前級の危機」といって、G7の他の首脳たちをドン引きさせ、海外のメディアから、「ABEは消費増税を延期するため、サミットを利用した」と批判された。
すると、ぬけぬけと、「私はそんなことは言ってない」という。
選挙戦にはいると、今度は、「日本の経済状況はいいんです」と叫び始めた。有権者の前で、「アベノミクスは失敗した」と認めたくはないのだろう。
本当に経済状況がいいのであれば、公約通り、社会保障を充実させるため、また子や孫の世代にいま以上に莫大な借金を負わせないため、消費税を上げるべきだった。
一国の宰相があれほど自信満々に誓った公約を、「新しい判断」とやらで、あっさりひっくり返した。
「国民の皆さんのために、わたしは消費税を上げませんでしたよ」という姑息な選挙目当ての打算もある。
婚約中の男女の一方が心になんの痛痒を感じることなく、「新しい判断」で別の女(男)と結婚するようなものだ。
「sekoi」と「ルーピー」と「ペテン師」と賑やか
↧
明石⑱眼病
↧