近畿の古地図
山城(京都・南半部) 摂津(大阪・北西部+兵庫・南東部)
播磨(兵庫・南西部)
遣水(やりみず)
庭園などに、水を引き入れて流れるようにした
室町時代以降は、枯山水(かれさんすい、かれせんずい)に
福祥寺(須磨寺)全景
真言宗須磨寺派大本山
平敦盛(あつもり)遺愛の「青葉の笛」や「弁慶の鐘」、「敦盛首塚」、「義経腰掛の松」など多数の重宝や史跡。近くに、源義経の「鵯(ひよどり)越えの逆落とし」で名高い一ノ谷がある
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悔やみながら、一方で、気の向くままに忍び歩きして女君たちと逢瀬を重ねていたころを思い出していた。
良清が、源氏が所有している荘園の管理者たちに命じて、遣水を流したり木々を植えたりして、たいそう風情のある庭に仕立て上げた。
・良清 源氏の従者。源良清。良清朝臣(あそん)とも
元播磨守の息子ゆえ、播磨近辺の事情に詳しい
須磨は、摂津と播磨の国境の摂津側
摂津守は、源氏に近い家来筋の者で、ひそかに何くれとなく心を砕いてくれる。
しばらくすると、地元の有力者たちが次々に挨拶にきたが、まともな話し相手になってくれそうな人物はひとりもいなかった。
どこか身知らぬ外国へきたような心地がして、源氏はひどく憂鬱になった。
「話し相手もいないような土地で、これから先、どうやって暮らしていけばいいのだろう」
清少納言と紫式部は、ともに受領階級出身。
国守の娘として地方暮らしの経験があるが、ふたりとも、「田舎は文化のレベルが低い」と小バカにしている
・清少納言は周防/山口県に、紫式部は越前/福井県に滞在した
須磨での生活がようやく落ち着いてきた梅雨のころ、源氏はしきりに都のことが案じられて、ゆかりの深い人々に想いを馳せるようになった。
二条院で留守を守っている紫の上、東宮を守りたい一心で若くして出家した藤壺、宮中での立場が心配でならない東宮。
事情がわかるはずもなく、源氏と左大臣のまわりを無邪気にはしゃぎまわっていた幼い夕霧。
そして、須磨くだりの原因ともなった密会相手の朧月夜、いまは伊勢にいる傷心の六条御息所などなど。
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江戸中期の禅僧、白隠(はくいん)禅師が創案した公案、
「隻手声あり、その声を聞け」 ・隻手(せきしゅ) 片方の手
左右の手を叩くと、「パン!!」と音がします。
そのとき、左手が発する音はどんな音でしょう。右手の音は?
1月の政治週刊紙「シャルリー・エブド」などを狙った連続銃撃テロにつづいて、またもやパリの中心部で過激派/ISによる凶行が発生した。安倍晋三さんの配慮を欠いた無神経な
発言以来、過激派/ISに名指しで敵視されている日本にとって、けっしてよそ事ではない。あの時、後藤健二さんと湯川遥菜さんを殺害した黒覆面の男が、アメリカの
無人機に狙い撃ちされたと報じられたばかり
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須磨③望京
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