内裏(だいり)
桐壺(淑景舎/しげいしゃ)は、清涼殿(せいりょうでん)からもっとも遠い東北隅
弘徽殿(こきでん)は、清涼殿と廊下で直結している
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そして、ほかの女御や更衣たちと示し合わせて、「これでもか!!」とばかりにいじめ抜いて、死に追いやった。
気の毒なのは、桐壺更衣。
入内(じゅだい)したばかりで、弘徽殿女御ら他の女御や更衣に対して、ライバル心も悪意もなかった。
夜毎、桐壺帝に呼ばれて清涼殿に赴くだけである。
昼の明るいうちは、帝が足繁く桐壺に足を運んだ。
ただ、清涼殿と桐壺のあいだには女御や更衣たちの部屋がある。
帝が通るときはじっと息を潜めて恨みつらみを内面に溜め込んでいるぶん、更衣が通るときは嫉妬心と憎悪がより激しく燃えさかる。
その悪感情を、桐壺更衣にむけて容赦なくぶちまけたのだ。
たんに、「女のプライド」といった個人的な心情からだけではない。
彼女たちは実家を代表して、実家の盛衰を背負って入内しているのだ。
実家の願いは、ひとつ。
家でもっとも優れている娘を入内させて、帝とのあいだに「皇子」をもうける。
それから、その皇子をなんとかして「東宮」(とうぐう/皇太子)につける。
その東宮が「帝」になると、実家の父は「帝の外祖父」として権勢をほしいままにできるのだ。
藤原道長や平清盛らが夢みて実現させた、天下人への道である。 玄宗と楊貴妃
それゆえ、桐壺帝が桐壺更衣を偏愛することは、ほかの女御や更衣たちだけではなく、彼女らの実家をも敵に回すことであった。
宮廷貴族のなかには、桐壺帝を中国唐代の玄宗に、桐壺更衣を楊貴妃に見立てて、「今のままでは、国が乱れる」と本気で心配する者たちが少なからずいた。
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1979年、自民党から衆議院選挙に初出馬したときの街頭演説で、開口一番、「下々のみなさん」と言い放った、
「漢字」を読めないことで名を成した人物はだ
昨日の朝、ラジオを聴いていたら、毎日新聞の記者だか編集委員だかが話していました。
「千原ジュニア、結婚」の一報が入ったときは、学芸部の女性たちの反応は「へー」でしたが、ほどなく「福山雅治、結婚」が報じられた時には、「ギャー」と悲鳴が上がりました。
さっそく、国政の場で話題になっている。
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賢木42娘と家
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