右大臣 弘徽殿大后 故桐壺院 故桐壺更衣
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普通に考えれば、右大臣を務めるほどの人物であれば、自分の娘が困りきっている様子を見れば、なんらかの配慮をするだろう。
ところが、状況を把握した時点で引き返せばいいものを、思慮が浅く感情の赴くままに行動しがちな右大臣は、かっと頭に血が上った。
懐紙をわしづかみにすると、後先の考えもなく、いきなり几帳の中をのぞきこんだ。
すると、見覚えのある男が艶めかしく平然と横になっているではないか。
「あっ、あなたは」
男はわざとらしく夜具を引き上げて、いまさらに顔を隠そうとしている。
右大臣はあまりのことに驚き呆れ、それから腹が煮え繰り返った。
しかし、さすがに源氏を面罵することはできない。
いまは臣籍に降っているとはいえ、元はといえば故桐壺帝の子である。
叱責することもなく、懐紙を握りしめたまま憤然として戻っていった。
朧月夜は身も世もなく、憔悴しきっている。
源氏はそんな朧月夜を慰めながらも、一方では不安に駆られていた。
「困ったことになったなぁ。軽はずみな振る舞いが重なって、とうとうこんな情けない羽目になってしまった。口さがない世間が色々うわさすることだろうよ」
内裏
右大臣は若いころから何ごとも胸に納めておけない性分だったが、歳を重ねることによって、ますますその傾向が強くなっている。
さっそく、弘徽殿大后に告げた。
大后は、故桐壺帝の第一夫人だった。
右大臣の長女であり、朱雀帝の母であり、朧月夜の姉である。
かつて女御だったころ、入内(じゅだい)してすぐに桐壺帝の寵愛を根こそぎ奪った桐壺更衣を激しく嫉妬して、憎んだ。
そして、ほかの女御や更衣たちと示し合わせて、「これでもか!!」といじめ抜いて死に追いやる。
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Amazon.co.jp 公述の前に、「議員の皆さん、起きてください」
奥田愛基さんは明治学院大学の4年生で、高橋源一郎氏の教え子だそうです。子供の頃から、驚くほどユニークな人生を歩いています。
ちなみに、高橋氏が5回結婚を繰り返している艶福家?とは知っていましたが、4人目は室井佑月さんだったとは。
5回結婚したからって、奥さんが5人いるわけでは
なさそうです。平安時代にはいたのでしょうが
従軍慰安婦の問題は問題として、アメリカ社会における日本の政治的影響力(存在感)の低下は目を覆うばかり。
われらの安倍晋三閣下が、日本の「国民」と「拳法」と「国会」を足蹴にしてまで、アメリカ様に忠勤を励んでいるのに--。