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Channel: 吉備路残照△古代ロマン
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賢木34藤壺と朧月夜

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源氏と朧月夜1 
光源氏 藤壺 桐壺院 朧月夜 朱雀帝 紫の上

源氏、藤壺、葵の上 映画『源氏物語』から
光源氏(長谷川一夫) 藤壺(木暮実千代) 紫の上(乙羽信子)

   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

女のほうから手紙をよこすのは、よくよくのことであろう。

源氏からの返歌、

〇 あひ見ずて  しのぶるころの  涙をも

    なべての空の  時雨とや見る

お目に掛かれないあなたをしのんで泣くわたしの涙を、降ったり止んだりする時雨のように気まぐれなものとご覧になるのでしょうか


源氏は、父桐壺帝の后である藤壺中宮と、異腹の兄朱雀帝の寵姫朧月夜と関係がある。

それぞれ、ふたりのの最愛の女性だ。


中宮朧月夜は、本人たちの知らないところで曰く言いがたい因縁がある。

宮中で、「桜の花の宴」が催された夜のこと。

宴の果てた夜更け、ほろ酔い気分の源氏は、朧月の美しさに誘われて飛香舎(ひぎょうしゃ/藤壺)辺りにさまよい出た。

もちろん、あこがれの中宮がいるからだ。

しかし、戸締りがしっかりしていて忍び込むすきがない。

源氏と朧月夜 
源氏朧月夜の出会い  弘徽殿

しかたがなく、向かいの弘徽殿のほうに行くと戸口が一箇所開いていた。

中へ入ると、身分の高そうな女が若々しくきれいな声で、「朧月夜に似るものぞなき」と口ずさみながら近づいてくる。

この女が、朧月夜

すなわち、源氏中宮に会いたくて飛香舎あたりをうろついているうちに、弘徽殿に入り込んだ。

そこで、たまたま朧月夜と出会った。

中宮朧月夜源氏に好意を抱いているが、対応は反対。

中宮は、「二度とこんなこと(不倫)があってはならない」と意識的に源氏を遠ざける。

朧月夜は恋に奔放で、危険を冒しても恋人に会いたい気持ちを隠そうとしない。




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