藤原道長、紫式部に「源氏物語」の執筆を依頼
現光寺(源氏寺) 光源氏の旧居跡 神戸市須磨区
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朧月夜は恋に奔放で、危険を冒しても恋人に会いたい気持ちを隠そうとしない。
余談だが、朧月の美しい夜、一杯機嫌の源氏は藤壺中宮に会いたくなってふらりと外に出て飛香舎(ひぎょうしゃ)辺りをうろつくが、会えないままに入り込んだ弘徽殿(こきでん)でたまたま朧月夜と出会い、互いに一目惚れした。
つまり、朧月夜もまた、「身代わりの恋人」といえなくもない。
そして、この政敵・右大臣の娘である朧月夜との火遊びが、ほどなく源氏に須磨への退去を余儀なくさせる。
それにしても、時の帝が最愛の女性に裏切られるという大胆すぎる不倫話を、作者の紫式部はよくぞ書けたものだと驚きを禁じ得ない。
もちろん、1000年前の茫漠とした平安の世を遠望しての感覚だが---。
というのは、「源氏物語」は、まさに時の帝である一条天皇の関心を引こうと、藤原道長の依頼によって書かれた作品だからである。
詳細は省くが、道長が権力の階段を上がり、その基盤を盤石なものにするためだ。
一条天皇 定子 藤原道長 彰子 道隆は、道長の長兄
道長は、清少納言を中心として優れた「文化サロン」を形成している定子のもとに通い詰めている一条天皇の足を、娘の彰子の方に向けさせたかった。
・清少納言と紫式部が同時期に女房として出仕していたかどうかは不明
道長はともかく、「源氏物語」の続きを心待ちにしていたという一条は、女房に読んでもらったはずだ。
続きを一刻も早く知りたい一条は、いつしか足繁く彰子のもとに通うようになった。
道長の作戦は大成功である。
それにしても、時の帝である一条は、物語のなかの帝たちが、最愛の女性に裏切られる話をどんな気持ちで受け止めたのだろう。
そもそも、当時、「貞操」や「不倫」などという観念があったのかどうか。
一条最愛の女性は、定子だったのだろうか。
いずれにしろ、虚構とはいえ、「源氏物語」の世界は当時の宮廷社会に受け入れられていたわけだ。
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「日教組どうすんだ!日教組!」、「早く質問しろよ!」、「そんなこと、どうでもいいじゃん!」。どこかのお兄ちゃんではなく、安倍晋三内閣総理大臣が国会審議中に飛ばしたヤジです。
口ぐせの、「国民を守り抜く」人物に思えますか。
どうでもいい「消耗品」としか思っていませんよ。
「日教組--」云々は事実誤認だったようで、翌日、謝罪して撤回。こんな軽佻浮薄で恥ずかしい最高指揮官に「命」を預けざるをえない自衛官ガ気の毒です。もちろん、
自衛官に止まるものではありませんが---
子供を抱えたお母さんは切ない ね。
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賢木35帝と源氏物語
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