後宮に仕える女房の服装 ・上流貴族の平服
塗籠(ぬりごめ)
寝殿で最も神聖な場所で、先祖伝来の宝物を収納したり寝所にあてたりした。
平安後期になると、神聖視が薄れ物置きとしても使われた
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
もう明け方近いというのに、源氏は、自分が今どこで何をしているのかさえ分からなくなっていた。
藤壷中宮の部屋を出ていくことさえ忘れている。
中宮が体調を崩したことに驚いて、女房たちがあわただしく駆けつけてきた。
王命婦(おうみょうぶ)と弁の君(べんのきみ)は、ほかの女房たちに気付かれないように、茫然自失として立ちすくんでいる源氏を塗籠の部屋に押し込めた。
それから、ふたりは源氏が脱ぎ捨てていた直衣(のうし)などの衣装を取り集めて、見つからないように隠し持っていた。
源氏の直衣を隠し持つ王命婦(おうみょうぶ) 風俗博物館
中宮は、何もかもがつらくて思い悩んでいた。
ほどなく、兄の兵部卿宮(ひょうぶきょうのみや)が見舞いにやってきた。
そして、すぐに加持祈祷(かじきとう)をさせるため、
「早く、僧たちを呼びなさい」
などと騒いでいる。
源氏は、塗籠の中でやるせなく聞いているほかない。
日が暮れてゆく頃に、中宮の容体はどうやら落ち着いてきた。
中宮は、まさか、源氏が塗籠の中に身を潜めているとは思いもよらない。
王命婦と弁の君は、中宮の心を二度とかき乱してはならないと思って黙っていた。
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村上誠一郎衆議院議員は、「安倍政治」にただひとり異を唱えている自民党の現職議員。
主要閣僚と党三役にもリベラル派がいるが、「人事」と「金」と「公認権」を握っている官邸が怖くて、日本の曲がり角ともいえる大事な時に沈黙したまま、「右翼政権」に追従している。
その負い目もあってか、周辺から、「村上誠一郎はスタンドプレーだ」といった恥知らずな声が。
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百田尚樹氏 (民間人だが、安倍晋三氏と共著もある盟友)
自民党本部で催された「文化芸術懇話会」に参加した議員たちの質問への回答。
「本当に沖縄の二つの新聞社は絶対つぶさなあかん。沖縄県人がどう目を覚ますか。あってはいけないことだが、沖縄のどっかの島でも中国にとられてしまえば目を覚ますはずだ」
「もともと普天間基地は田んぼの中にあった。周りに何もない。基地の周りが商売になるということで、みんな住みだし、今や街の真ん中に基地がある。騒音がうるさいのは分かるが、そこを選んで住んだのは誰やと言いたくなる。
基地の地主たちは大金持ちなんですよ。彼らはもし基地が出て行ったりしたら、えらいことになる。出て行きましょうかと言うと『出て行くな、置いとけ』。何がしたいのか」
「沖縄の米兵が犯したレイプ犯罪よりも、沖縄県全体で沖縄人自身が起こしたレイプ犯罪の方が、はるかに率が高い」
「政治家というのは、理念、信念、大事ですが、言葉が大事だ。戦争と愛については何をしても許されるという言葉があるが、政治家もある程度『負』の部分はネグったらいい。
いかに心に届くか。その目的のためには多少……もちろんウソはダメですが」
「南太平洋の小さな島。ナウルとかバヌアツとか。ツバルなんか、もう沈みそう。家で例えれば、くそ貧乏長屋。
とるものも何もない。アイスランドは年中、氷。資源もない。そんな国、誰がとるか」
最後の回答に、「文化芸術懇話会」に参加していた国会に棲息している
エセ文化人たちから笑いが起きたそうな
自民党の大物OBは積極的に、「安保法案(戦争法案)」反対の論陣を張っている。
執行部のひとり、「OBたちを黙らせろ!!」