紫の上と光源氏 風俗博物館
『千年の恋 ひかる源氏物語』
吉永小百合の紫式部と常盤貴子の紫の上
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
祖母の尼君が亡くなると、源氏は自分の手元で若紫を「理想の妻」に養育するため、父の兵部卿宮(ひょうぶきょうのみや)から奪うようにして二条院に連れ帰った。
北朝鮮がお家芸とする、拉致という名の犯罪である。
しかし源氏ほどの身分の者は、「罪を犯して、罰せられる」ということはなかったようだ。
若紫ははじめは怖がっていたが、ほどなく源氏の胸に抱かれて眠るようになる。
男女の関係があったわけではないが、「源氏が、二条院に若い女を連れ込んだ」という噂がひろがり、間もなく正妻の葵の上の耳にはいった。
新聞もテレビもネットもない当時の情報源は、口さがない女房たちだった。
二条院に仕えている女房と左大臣家に仕えている女房がたまたま親戚だったり知り合いだったりした場合は、またたくまに噂が噂を呼んだという。
しかもご丁寧に、若紫は10歳のあどけない少女ではなく、魅惑的な成人女性に仕立てられていた。
若紫は成長するにつれて、源氏がよその女のところに泊まって帰ってこないと、可愛らしくすねたりヤキモチを焼いたりするようになった。
末摘花 ベニバナの古名
故・常陸宮家に、末摘花(すえつむはな)というとてつもなく風変わりな姫宮がいた。
身分からいえば、藤壺の宮と六条御息所そして葵の上の三貴婦人と比べても少しも遜色ない。
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