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Channel: 吉備路残照△古代ロマン
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女君たち⑦若紫を発見

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若紫 
『源氏物語画帖』 伝土佐光起
スズメが飛んでゆくほうを眺める若紫
僧都の家を垣間見る光源氏
若紫の系図若紫(紫の上)関連の系図
光源氏 藤壺 兵部卿宮(ひょうぶきょうのみや) 尼君 僧都

   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

ある女流作家によると、「源氏が、性愛の奥義に目覚めたのは夕顔のおかげ」だそうだ。


18歳の春、源氏は病気療養のため北山(鞍馬山)に出かけていた。

散歩がてら近くの家を小柴垣ごしにのぞくと、上品な尼君にむかって10歳ほどの美少女が駆けてきた。

源氏は、目を見張った。

なんと、あの藤壺の宮とそっくりではないか。

この少女こそ、若紫のちの紫の上である。

なお、彼女の「紫」から、式部(藤原氏出身)である「源氏物語」の作者を、式部と呼ぶようになる。

それほど、紫の上は当時の読者に人気があった。

後日、藤壺の宮の姪にあたることが分かる。

紫の上光源氏につぐ物語の主人公で、これから先、幸せの絶頂から悲しみのどん底まで、源氏との二人三脚の場面がふえてゆく。


藤壺の宮が出家するまで、源氏の<恋路の本流>が2本、並行して流れる。

とうとうと流れる水量豊かな川の真ん中に巨岩があって、そこから水がふたてに分かれて流れてゆく様をイメージしたらいいだろうか。

二条院跡候補地(陽成院跡)
二条院跡  現・夷川(えびすがわ)児童公園
二条院…桐壺更衣の実家を、桐壺帝が増改築した。

祖母の尼君が亡くなると、源氏は自分の手で若紫を「理想の妻」に養育するため、父の兵部卿宮から奪うようにして二条院にひきとった。



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