
日本最古の鳥居の様式 京都市右京区嵯峨野

斎宮は野の宮に籠もり、大堰川(おおいがわ)の河畔で身を清めて伊勢神宮へ赴いた。

野宮神社出発~JR嵯峨嵐山駅~嵐山渡月橋周辺
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しかし、何といっても御息所は当代第一の才色兼備であり、ゆたかな趣味人である。
斎宮とともに嵯峨の野の宮へ移るときには、いろんな趣向をこらして沿道の都人を楽しませた。
それからしばらく、風流を好む貴族たちが朝に夕に、当時はまだ草深い田舎だった野の宮を訪れた。
「さもありなん。御息所は深いところで風雅を解される方だ。お話しするのは楽しい、ためにもなる。伊勢へ下られたら、やはり寂しい」
源氏にも、別れはつらい。
七日目ごとの法事が次々と過ぎていったが、忌明けの四十九日までは二条院に帰らず、左大臣邸に引き籠もっているつもりである。
そんな源氏が気の毒で、頭中将が毎日のように源氏の部屋にやって来ては、たわいもない世間話をして慰めた。
時には、年老いてなお好色だった源典侍(げんのないしのすけ)や鼻の形が象のような醜女の末摘花(すえつむはな)の話をもちだしては笑いあったり、互いの浮気話を暴露しあったりして盛り上がった。
作者・紫式部の遊び心だろうが、源氏と頭中将が恋敵として争い、ともに関係をもった女はこのユニークな二人である。
そんな色話に興じているときにも、源氏の頬を涙がつたう。
○ 見し人の 雨となりにし 雲居さへ
いとど時雨に かき暮らすころ
葵の上が雲となり雨となった空を見上げては、涙に暮れる今日この頃です
この和歌によっても、源氏の葵の上に対する深い愛情が強烈に伝わってくる。
頭中将は、葵の上の兄としてもちろん嬉しい。
だが、不思議でならない。
◆雨夜の品定め①懸想文 ◆藤壺①藤壺の宮、入内
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ここ数年、県外から、温暖で災害が少なく暮らしやすい「晴れの国、岡山」への移住者が増えつづけて
いるそうですが、こんな悲しいことも
