太政官制
六条御息所の生霊
葛飾北斎画 『北斎漫画』より
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「つい先だってまで、命も危ないと聞いていたのに、安産だったとは」
六条御息所は、自分が自分でないような夢かうつつか定かでないような気分をたどってみると、着物などに祈祷の護摩に焚く芥子の匂いが染みこんでいることに気がついた。
その不気味な匂いを消そうと、髪を洗って衣類をすべて着替えたが、依然として芥子の匂いが体に染み付いている。
やはり、夢に見たことは実際に起きていたのか。
われとわが身が疎(うと)ましい。
まして、このことを世間の人々が知ったらどう思うだろう。
源氏は、親として不安になるほど美しい夕霧をこの上なく可愛いがり慈しんだ。
目もとの愛らしさなど、東宮(とうぐう:皇太子 藤壺との子)とそっくりである。
左大臣は、ずっと願っていたことがやっと叶って喜色満面。
秋の司召(つかさめ)しの日。
*司召し 司召しの除目(じもく)の略。在京の諸官を任命する儀式
左大臣と頭中将らの子息たちは、それぞれ昇進を望んで緊張した面持ちで参内した。
父と兄弟らが出払って邸内がひっそりとなったころ、葵の上は突然、胸を詰まらせて苦しみだした。
そして、宮中の源氏や父に知らせるひまもなく絶命する。
知らせを聞いて、だれも彼も慌てふためいて宮中を退出した。
人事の決まる夜だが、葵の上の死というよんどころない事情で彼らの昇進はすべてご破算になってしまった。
このことが、源氏と左大臣家の人々の苦難がはじまる予兆となる。
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ちょびヒゲと「ピースとハイライト」は、ヒットラーと「平和と極右」。歌詞もなかなか。だれを揶揄しているのでしょう。
権力者を批判する、政治意識が高く度胸もある芸能人は、日本ではきわめて珍しい。NHKは怖~い
筋にこっぴどく怒られたかもしれませんね
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葵⑲葵の上、急死
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