伊勢神宮 内宮正殿
大伯皇女(おおくのひめみこ)
初代斎宮 天武天皇の娘にして大津皇子の実姉
○よかったらこちらをどうぞ 哀切!!大伯皇女と大津皇子
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源氏の気持ちは、すっかり自分から離れてしまっていると諦めてはいる。
また、あの「車争い」のときのような屈辱を受けて、世間の物笑いになることにはもう耐えられない。
それゆえ、娘の斎宮が伊勢へ下るのを機に、自分も都を離れようと思うが、やはり最後の決心がつかない。
*斎宮 帝に代わって伊勢神宮に仕える未婚の内親王(または女王)
帝の代替りごとに卜定(ぼくじょう)と呼ばれる占いの儀式で選ばれた
源氏にまだ未練がある。
「もしかして、源氏の君が引き止めてくれるのではないか」
一縷の望みを抱くが、源氏は、
「御息所のような方が、都を去られるのは本当に残念です」
慰めを口にはするが、決して、
「ぜひ、都に残ってください」とはいわない。
「私のようなつまらない者は、見るのも嫌だとお思いでしょう。しかし、こんな愚かな男でも最後までお見限りなさらないのが浅からぬ情愛というものではないでしょうか」
甘ったれの源氏は、自分のことしか考えていない。
自分はすでに気持ちが冷めていても、まだ自分を思ってくれている女を手放したくはない男のいやらしさかもしれない。
左大臣家では、葵の上が物の怪(もののけ)にとり憑かれたようで、ひどく苦しんでいる。
家じゅうの者が心配している折り、源氏はとても忍び歩きなどできない。
若紫が待ちわびている自邸の二条院にさえ、たまにしか帰らなかった。
なんといっても、葵の上は正妻である。
身籠っているうえに物の怪にとり憑かれた葵の上を、あだやおろそかにするつもりはない。
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衆院選に関するNHKの報道は必ず、「アベノミクスを最大の争点とした」という枕詞をおく。これは「特定秘密保護法」や「集団的自衛権」、「原発」など国民の反発が大きな争点を隠したい安倍自民の意を汲んでいるのではないか。
ある意味、中国で習近平がほぼやり遂げたことを
日本で安倍晋三がやろうとしている
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葵⑩甘ったれ男
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