源氏 六条御息所
桐壺院 葵の上 左大臣(系図では、前の太政大臣)
六条御息所の生霊が夕顔をとり殺す場面 (夕顔の巻)
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
「御息所や二条院の女君などは、源氏の君がことのほかご寵愛のようですから、葵の上さまに対する恨みはさぞかし深いことでしょう」
葵の上に取り憑ている物の怪がすべて、葵の上に対して悪意をもっているわけではない。
左大臣家累代の人びとに祟り続けてきた数多の死霊などが、弱っている葵の上の身体にたまたま現れ出たものである。
それでも、葵の上はたださめざめと声を上げて泣くばかり。
時々、胸をつまらせて苦しそうに悶えている。
「どうなることやら」
父と母をはじめ周囲の人々は、恐ろしさと悲しさに狼狽しきっている。
桐壺院からも、畏れ多いほどしきりにお見舞いがあった。
世間の人々が葵の上の命を惜しんでいるとの噂を耳にすると、御息所は心穏やかではなかった。
源氏との関係ができて数年になる。
これまで正妻の葵の上と張り合う気持ちはさほど強くはなかったが、あの御禊の日の「車争い」の一件以来、御息所のこころの真ん中にどす黒い怨念がきざした。
一方、左大臣家ではそれほどの重大事だったとは思いが及んでいない。
だれも、蝶よ花よと育てられた御息所が生まれてはじめて受けた屈辱を深く考えようとしなかった。
源氏は、「車争い」の日このかた御息所が邸に引きこもっていると聞いて心が痛くなり、お見舞いに行くことにした。
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香港行政長官の選挙には習近平のポチみたいな人間しか立候補できないのは「おかしい。すべての人に開かれるべきだ」と立ち上がると、まったく聞く耳をもたずに弾圧・逮捕する。率直なところ、警察官の本音を聞きたい。
日本では、さきの安倍自民の一声でメディアがかなり萎縮しているでしょう。ネットの動画では、
安倍晋三が独裁者然として跋扈している
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葵⑫御息所と葵の上
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