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藤壷(飛香舎:ひぎょうしゃ) 弘徽殿(こきでん)
紫式部が仕えた藤原彰子は、藤壷に住んでいた。
清涼殿(せいりょうでん)
平安京の内裏(だいり)における帝の日常生活の場
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
藤壺中宮は源氏に目が止まるたびに、「弘徽殿女御が光君をひどく憎んでいることが不思議」で、またそれ以上に、「自分が光君に魅かれている」ことが悲しかった。
○ おほかたに 花の姿を 見ましかば
つゆも心の おかれましやは
花のように美しいお姿をただ拝見するだけならば、露ほどのやましさも心に生まれなかったでしょうに
藤壷中宮が心の中で詠んだ和歌が後日、どうして世間に洩れでたのだろうか。
夜が深まって、花の宴は終わった。
中宮や東宮、上達部たちが三々五々退出して、辺りがひっそりと静まり返っている。
明るくさし昇った月がいいようもなく美しいので、ほろ酔いかげんの源氏は、この素敵な月夜をむだにしたくなかった。
清涼殿の宿直(とのい)の人々は寝静まっている。
「あの方に、お逢いできないものか」
藤壷(飛香舎)のあたりを歩いた。
しかし、手引きを頼みたい王命婦(おうみょうぶ)の部屋の扉口はかたく閉じられている。
諦めるほかないが、このままでは気がすまない。
弘徽殿の細殿(ほそどの:寝殿造りの庇の間を仕切って女房の部屋などに当てた所)に立ち寄った。
すると、北から三番目の戸口が開いている。
弘徽殿女御は花の宴のあと、上の御局(帝のそば近くにいる時に使う控えの部屋)にいるので、こちらは人気が少ない。
奥の開き戸も開いたままで、人の気配はない。
源氏は、「男女の過ちは、えてしてこんな無用心から起こるものだ」と心配しつつ、過ちを犯せないものかと中をのぞいた。
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野党(国民の代表)の追及は雑音?安倍晋三政権の正体見たり。最近、時々思います。ヒトラーが国民を抑圧しつつ戦争への道を突き進んでいたとき、ドイツ国民はそのことに気がついていたのだろうかと。
特定秘密保護法、
12月10日からの運用を閣議決定。
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花宴②宴のあと
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