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宇治市源氏物語ミュージアム
京阪宇治線 宇治駅下車 徒歩約8分。
宇治川を隔てて、世界遺産の宇治平等院。
王朝文化の雅な雰囲気にひたるには、最適な場所かも知れません。
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光源氏、元服の場面。
京都駅から徒歩約9分 東本願寺の裏手。
二階建ての地味で小さな建物ですが、「源氏物語」を画像で検索すると意外なほどでてきます。
命婦はたびたび源氏に、「姫君から返事がこない」と責められていたから苦し紛れにこんな手引きをしたが、末摘花を気の毒な目にあわせはしまいかと心配になった。
命婦に促されて、源氏と末摘花は襖をへだてて座った。
源氏は末摘花の高い身分からすると、当世風のへんに洒落た女というよりは奥ゆかしい女だろうと想像している。
たしかに襖のむこうの気配はもの静かで、えび香の薫りがほんのりただよってきた。
おっとりした雰囲気は、期待通りである。
源氏はずっと恋い慕ってきた胸のうちを言葉巧みに連射砲のように話しつづけるが、末摘花からの反応は手紙への返事同様まったくない。
「 … … … 」
なんにも返ってこない。
またまた、梨の礫である。
「どうにもこうにも、困ったものだ」
源氏はため息をつき、それから気を取り直して和歌を一首。
○いくそたび 君がしじまに 負けぬらむ
ものな言ひそと 言はぬ頼みに
何度あなたの沈黙に負けたことでしょう。ものを言うなとおっしゃらないことを頼みとして (なんどもお手紙を差し上げました)
つづけて、訴える。
「いっそ諦めろとはっきり仰ってください。どっちつかずの状態は辛すぎます」
「 … … … 」
やはり、無言のまま。
末摘花の乳母子(めのとご)に、侍従(じじゅう)という才気走った若い女房がいる。
焦れったくなり、末摘花を装って重々しくはない若々しい声で返歌した。
○鐘つきて とぢめむことは さすがにて
答へま憂きぞ かつはあやなき
鐘をついてこれで終わりと、あなた様のお話をお断りすることはやはり致しかねます。お答えできないのは、どうしてだろうと不思議でございます。
源氏は、「身分の割には馴れ馴れしい」と聞いた。
「はじめてのお返事だからでしょうか。お声をお聞きして、こんどは私のほうが言葉に窮してしまいます」
源氏物語を知っていますか 阿刀田 高/新潮社
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この人と結婚していいの? (新潮文庫)/新潮社
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