『千年の恋 ひかる源氏物語』堀川とんこう監督 吉永小百合(紫式部) 天海祐希 常盤貴子 高島礼子 松田聖子 森光子 渡辺謙(藤原道長&藤原宣孝) 風間杜夫
・藤原宣孝(のぶたか)、紫式部の夫(父藤原為時の友人)
紫式部像 源氏の間@石山寺
紫式部が石山寺に参籠しているとき、『源氏物語』の着想を得たとされる。
源氏は内心、ギクッとした。
「とにかく、私が思いがけず穢れに触れたと帝に申し上げて下さい。参内しなかったこと申し訳ございませんでした、とも」
頭中将が帰ると、彼の弟の蔵人の弁(くろうどのべん 帝の衣食住を司る役人)を呼んだ。
「先ほどそなたの兄上に話した通りのことを、帝によろしくお伝えください。左大臣殿にも、くれぐれも宜しく」
自分の説明に疑問を持った頭中将があれこれ詮索して、「夕顔の死」に辿りついたら困るのだ。
桐壺帝のそば近くに仕えている蔵人の弁の方が、頭中将よりも先に帝にお目にかかるだろうと読んだ。
日が暮れようとする頃、惟光(これみつ)がやって来た。
二条院はすでに人影は少なく、ひっそりとしている。
「夕顔はどうだった。やはり、もうだめか」
袖を顔に押し当てて泣きながら尋ねると、惟光も涙を流した。
「はい、残念ながら亡くなられました。亡骸(なきがら)を、いつまでもあそこに置いてはおけません。明日は日柄が良いので、葬儀のことを知り合いの貴い老僧にお願いしました」
「夕顔に付き添っていた女房は、どうした」
「右近のことでしょうか。今朝、取り乱して谷底に身を投げようとしました。あわてて抱き止めると、『みなさんに、お知らせしなければ』と申します」
「夕顔の死」が夕顔の姉妹や女房たちに知れたらすぐに世間に広まって、遠からず頭中将の耳に届くだろう。
「それは困る」という源氏の本心を、惟光は分かっている。
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安倍晋三氏は、自分の思想傾向に近い人物を周辺に集めています。
閣僚、首相補佐官、政府委員、日銀総裁、内閣法制局長官、NHKの籾井勝人会長と二人の経営委員(百田尚樹 長谷川三千子両氏)ら。
第一次安倍内閣のときも『お友達内閣』と揶揄されたが、今回は選挙に大勝して権力基盤が強固でかつアベノミクスが成功しているような雰囲気があるので、『お友達~』とからかってすむ話ではない。
今現在は、公共放送で不偏不党であるべきNHKの3人の、「公平性と客観性そして実証性を欠いた言説」が目立っています。籾井勝人氏は安倍政権の走狗を自認しているし、他の二人は安倍さん以上の極右のようです
東京や横浜の図書館で、『アンネの日記』関連の本を300冊以上破っている国辱的なまでに恥ずかしい事件が、安倍政権下でのわが国の「空気」を象徴しているような……。国際社会ではまったく理解を得られない、内向きの独善的な言動がまかり通っています。
私はかつて、アンネ・フランクが隠れ住んでいたアムステルダムの狭苦しい屋根裏部屋を訪れたことがあります。幼い少女がどんなにナチスの恐怖に怯えながら暮らしていたか想像するだに胸の痛むような密室でした。
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夕顔⑬何ごとも惟光頼み
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