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Channel: 吉備路残照△古代ロマン
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雨夜の品定め④艶っぽい女が

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$吉備路残照△古代ロマン-葵祭賀茂祭(葵祭)行列順路 
京都御所・堺町御門 → 丸太町通 → 河原町通 → 下鴨神社到着(社頭の義)→下鴨本通 → 洛北高校前 → 北大路通 → 北大路橋 → 賀茂川堤 → 上賀茂神社

$吉備路残照△古代ロマン-立砂上賀茂神社 世界文化遺産
立砂(たてずな) 細殿(ほそどの)前の円錐状の2つの砂の山。神体である神山(こうやま)を模した。鬼門にまく清めの砂の起源とされる。


「上流の家に生まれた女が、今は落ちぶれている場合はどうでしょうか。逆に、中流に生まれた女が立身して、華やかに暮らしている場合は?」

この源氏の疑問に、さっそく左馬頭(さまのかみ)が応じた。

「生まれは上流でも、零落すると手元不如意になって生活に支障をきたします。いくら気位が高くても、中流です。

一方、成りあがって上流らしい暮らしをしていても、もともと中流の女は、世間の評価も自分自身の意識もやはり中流です。

このごろは、地方に国司として赴任する受領階級が経済的に豊かになって、彼らの娘たちの中に小ざっぱりとしたイイ女がいます。
彼女たちの中から、宮仕えに呼び出されることもあります」

作者の紫式部は、小ざっぱりとしたイイ女だったらしい。


源氏は話を聞きながら、亡き母・桐壺の更衣を憶いだした。

そして、笑いながら左馬頭にたずねる。

「結局は、金なのか」

これを、頭中将が聞きとがめた。

「源氏の君らしくもない」


若い二人に構わず、左馬頭は体験談めいた話を始めた。

「私ごとき者には、お二方のような上流中の上流の方々のことには思いが及びません。
ただ、だれも訪れないような寂しく荒れた草深い家に、思いがけず艶っぽい女が住んでいることがあります。
その意外性に、不思議なくらい興味をそそられるものです」


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