![$吉備路残照△古代ロマン-長谷川一夫](http://stat.ameba.jp/user_images/20130902/17/asaborake/8f/f5/j/t02200159_0240017312670454151.jpg)
長谷川一夫-市川雷蔵-沢田研二-東山紀之-天海祐希-生田斗真。
光源氏を演じた6名の画像を載せます。イメージに近い役者は?
若宮(以下、光る君)は7歳になると学問を始めたが、そのずば抜けた聡明さに、桐壺帝をはじめとして周りの大人がみんな舌を巻いた。
学問だけではない。
詩歌管弦にも、驚くような才能を示す。
一方、帝は、いつまでも桐壺更衣のことが忘れられない。
ほかの妃たちを訪れるでもなく呼ぶでもなく、部屋に閉じこもったまま悲嘆に暮れて泣いている。
国政に責任をもつ者としては不適格であり、落第だ。
周囲が気を利かせて、気に入りそうな貴族の娘たちを何人か連れてきたが、どれも気に入らない。
そんな時、ある女房がうれしい知らせをもってきた。
「亡き桐壺更衣様に生き写しの姫宮がおられます。先帝の四番目の姫宮で、たいへん美しい方です」
帝の心が動いた。
「ぜひ、その姫宮が入内するよう取り計らってくれ」
ところが、姫宮の母后が猛反対。
「なんと恐ろしいことを。弘徽殿女御はひどく底意地が悪くて、桐壺更衣をいじめ殺したというではありませんか。そんな所に、大切な娘はやれません」
しかし、ほどなく母后が亡くなった。
すると、兄の兵部卿宮(ひょうぶきょうのみや)らのすすめで、姫宮は入内した。
かねて聞いていた通り、桐壺更衣と瓜二つ。
帝は、いたく喜んだ。
表情が、久しぶりに晴れ晴れとしている。
姫宮は清涼殿から渡り廊下一本隔てた飛香舎(ひぎょうしゃ 藤壺)を与えられたので、藤壺の宮(以下、藤壺)とよばれた。
桐壺更衣をいじめ抜いた弘徽殿女御たちは、皇女である藤壺には手も足も出ない。
その点は、何の問題もなかった。
光る君が、生涯にわたって恋い焦がれた理想の女性とは、この藤壺である。
父の后である。
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