名前からすると、髙天原は、「高い天にひろがる原っぱ」にある。
イメージとしては、ドラえもんにタケコプターを借りて、大空に浮かんでいる雲の層を幾つも幾つもぐんぐん突き抜けて上昇しているうちに、いつしか辿りつきそうだ。
髙天原に着いて周囲を見わたすと、『古事記』や『日本書紀』に登場する神々が日常の生活に勤しんでいるかも知れない。
アマテラスと出雲に追放される以前のスサノオが、姉弟で争っている場面に遭遇することだってあろう。
もしかしたら、アマテラスが天岩戸に隠れてしまったため、髙天原は真っ暗闇かもしれない。
その場合、アマテラスを外へ引っ張り出して光を取り戻そうと、エロチックな身なりをしたアメノウズメが岩戸の前でダンスに興じ、神々を爆笑させていることだろう。
以上は、『記・紀』に書かれている通りに髙天原の場所を垂直方向に想像したものだが、ついさっき、ふと思いついた。
思いつきをすぐに書くのもナンだが、髙天原の位置を垂直ではなく水平方向に考えたらどうだろうか。
にわかに神話が現実味を帯びてくるではないか。
神話といっても、何らかの現実の反映であることには間違いないだろうから。
髙天原の位置を垂直ではなく水平方向に考えると、髙天原は、今現在、竹島や慰安婦問題などでギクシャクしている韓国か、その向こうの核兵器をもった突っ張り外交の困窮しきった北朝鮮か、あるいは軍事超大国に邁進している巨大な一党独裁体制の中国にある、ということになる。
それらの地域のどこかに住んでいた軍事力に秀でた種族が海を渡って九州へ攻め込んで征服したことを、あたかも地上より格上の天から降りて来たかの如く装って天孫降臨と名付け、瀬戸内海沿岸を東へ侵攻して大和地方を平らげたことを、神武東征ということにしたのではないか。
いささかキーポードが踊ったが、今日のところはこのままにしておこう。
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