「日本を代表する神社をふたつ挙げよ」といわれたら、出雲大社(だいこくさま)と伊勢神宮(お伊勢さん)と答えておけばさほどの異論はあるまい。
「代表的な神話を二つ」ということなら、ほとんどの人が出雲神話と高天原神話とに指を折るだろう。
そして、出雲神話と高天原神話が対極的な世界観をもっていることは何となく分かっているのではないだろうか。
それでは、ふたつの神話の基本的な違いはどこにあるのか。
まず、出雲神話には出雲大社をはじめ出雲地方(島根県)という具体的な土地があり、土地と神話が不可分のものとして結びついている。
代表的な神は、(素戔嗚尊・建速須佐之男命などと表記する)スサノオと、(大国主命・大穴牟遅神・八千矛神などの別称がある)オオクニヌシだ。
★以下、すべて「スサノオ」・「オオクニヌシ」と表記
縁結びの神としてつとに名高く、若い女性の参拝が多いそうだ。
記・紀神話では、支配される側としての位置づけである。
一方、高天原神話はどうか。
現地というものがもしあるとすれば、いうまでもなく高天原だが、彼の地へ赴く術はわれわれ現代人の能力を超えている。
というより、神代の昔から平成の今日まで、史実としては誰ひとりとして足を踏み入れた者はいないはずだ。
天孫降臨の地とされる高千穂(宮崎県)と、
(天照大御神・大日孁貴神などと表記する)アマテラスや(豊受大神・豊宇気毘売神などと表記する)トヨウケを祭る伊勢神宮(三重県)などは、高天原神話との因縁は浅からぬものがあるが、もちろん現地ではない。
★以下、すべて「アマテラス」・「トヨウケ」と表記
それでは、高天原はいったいどこにあるのか。
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