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Channel: 吉備路残照△古代ロマン
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平家物語の群像 対立⑧腰越状(大江広元への手紙)そのⅢ

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$吉備路残照△古代ロマン-富士山牛王宝印  富士山牛王宝印 (守り札)


「また、わたしが朝廷から五位尉(ごいのじょう)に任ぜられたことは、源氏にとって名誉なことではないでしょうか」

「力を尽くして平家を討ち朝廷から高い位を授かったのに、どういうわけか兄・頼朝に疎まれております」

「悩みは深く、嘆きは尽きません」

「もはや仏神の力にすがる以外、私のつらい気持ちを兄に伝える術はありません」

「そこで、諸神諸社の牛王宝印(ごおうほういん)の裏を用いて、わたしに野心のないことを日本国中の大小の神仏に誓い、何通も起請文(きしょうもん:契約を交わす際、それを破らないことを神仏に誓う文書)を書いて鎌倉へ送りました」

「それでも、お許しが出ません。わが国は神国です。神が偽りの誓いをお受けになるはずがありません」

「もう頼むところは他になく、広元殿の大きな慈悲を仰ぐばかりです。兄・頼朝にわたしの真情をお伝え願えませんでしょうか」

「わたしに邪心なきことを兄が認めて許してくれるならば、その善行は貴家の繁栄を子々孫々にまで伝えることでしょう」

「わたしも、数年来の苦しみや悩みが解け、ようやく心の安らぎを得ることが出来ます」

「手紙には、わたしの思いを全ては書ききれません。省略して認めました」

「義経、おそれながら謹んで申し上げます。
           
           元歴2年6月5日 源義経進上 因幡守殿」

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明日が投票日の選挙戦、勇ましい発言をしている候補者が受けているようだ。
日中関係は、いよいよ一触即発のところまで来た……。


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