源義経
「私は五体を父母から授かりました。だが、父(源義朝)はすぐに他界。平家の捜索から逃れるため、母(常盤御前)の懐に抱かれて、都から大和国(奈良県)宇陀郡に逃げ延びました」
「それからというもの、安穏に過ごしたことなど片時もありません」
「都にいた頃は、外出すらままなりませんでした。あちらこちらに身を隠したものです。また辺鄙な土地や遠い国に住んで、漁民や農民たちに仕えたこともあります」
「そのうち、待ち望んでいた好機が、兄・頼朝の『打倒平家』の旗揚げとともに訪れました」
「平家一門を追討するに先立って、まず従兄弟の木曽義仲を討ち果たしました」
「平家を滅ぼすために、須磨の一の谷では険しい岩山の上から命を捨てる覚悟で騎馬のまま駆け下りたことがあります」
「またある時は、摂津の渡辺から荒れ狂う海に挑んで讃岐の屋島に向かって出撃したこともあります。海の藻屑になることも、魚の餌になることも恐れませんでした」
「甲冑を枕にして弓矢を取る、われら武士の本分です」
「それらは、ただただ無念の死を遂げた父・義朝の霊を慰め、わが源氏年来の宿願を遂げて先祖の魂を鎮めるためで、それ以外には何もありませんでした」
「兄・頼朝に逆らおう取って代わろうとする気持ちなど、微塵もありません」
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北朝鮮国民の6年分の食糧が、一瞬にして消えた。
しかも、国際社会の非難を浴びるとともに、日本を含めた各国や国連の厳しい経済制裁が待っている。
食糧援助に関わるものが多いだろう。
民衆は、ますます塗炭の苦しみをなめることになる。
一方、制裁すべき金正恩一派は痛くも痒くもあるまい。