伊勢義盛 菊池容斎画 江戸時代 『前賢故実』収録
夕闇が迫ると、平家の船団は沖合に浮かび、源氏勢は陸に上がって、高松や牟礼(むれ)の後背をなす野山に陣を構えた。
源氏方の武士たちは、この3日間一睡もしていない。
一昨日は、摂津の渡辺を船で漕ぎ出してからずっと大波に揺られ通しで、まどろむこともなかった。
昨日は、阿波の勝浦に着いてすぐに桜間能遠と合戦(勝浦合戦)した後、夜を徹して中山を越えた。
今日は、平家との戦いに明け暮れた。
人も馬も疲れ果てて、兜や鎧の袖などを枕に、泥のように眠っている。
しかし、義経と伊勢義盛は眠らなかった。
義経は高いところに上がって平家の様子を見張り、義盛は窪んだ所に隠れて敵が攻めてきたら馬の腹を射てやろうと待ち構えていた。
平家方では平教経を大将軍として、夜襲をかけようとしたが、越中盛嗣と海老盛方が先陣を争っているうちに夜が明けてしまった。
もし、攻め込んでいたら、二人をのぞいて眠り込んでいる義経勢はひとたまりもなかったであろう。
夜が明けると、平家は讃岐(うどん県)の志度浦へ退いた。
義経は80余騎で、平家を追いかけた。
平家は義経勢の少ないのを見て、「源氏は小勢ぞ。中に取り籠めて討てや」と、1000人余りが陸に上がり、源氏を包囲して、「我討ち取らん」と突撃しようとした。
ちょうどその時、屋島に残っていた義経勢200余騎がやって来る。
平家はこれを見て、「あはや源氏の大勢の続きたるは。取り籠められては叶ふべからず」と海上の船へ戻って行った。
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北京五輪聖火リレー時の長野駅前の光景です。ロンドンやパリ、バンコクなど世界各地で、チベット人を弾圧している中国に対して民衆の抗議がわきあがり、それらの国に住んでいる中国人が多くの仲間を動員して激しく反発しました。
日本人は、外国の都市でわがもの顔で振る舞えるだろうか。まず、こんな形では群れないだろう。
パリでは流血騒ぎです。(次回に)