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Channel: 吉備路残照△古代ロマン
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㊲藤壺宮 参

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源氏物語名場面㊲

 

 

藤壺宮 参

 

 

『源氏物語』の写本

藤原定家による「青表紙本」

The British Library

大英図書館

青表紙

源氏物語諸本のうち、

藤原定家が書写所持していた本。

また、その系統に属する諸本。

 

🔲

 

しかし困ったことに

源氏藤壺への想いを諦めていない。

 

今なお執拗に迫ってくる。

 

だからといって

素っ気なくして臍を曲げられたら困る。

 

東宮の後見人を

辞められたら取り返しがつかない。

 

桐壺院亡き今、

頼りになるのは源氏だけである。

 

 

ある夜更けに

源氏藤壺の寝所に忍び込んできた。

 

毎日欠かさず

戸締りを厳重にしているが、

気が付いた女房は一人もいなかった。

 

源氏

言葉を尽くして思いの丈を訴える

 

聞くともなく聞いていると

藤壺

気分が悪くなり胸が苦しくなった。

 

女房たち駆けつけ介抱しているうちに

藤壺の容態が落ち着いてきたので

彼女らは戻って行った。

 

すると 

暗がりに身を隠していた

源氏が出てきて藤壺引き寄せる。

 

藤壺上の衣装を

脱ぎ捨てて逃げようとすると

髪の毛を掴んで引き止めようとする。

 

それでも

藤壺気力を奮って源氏を振り切った。

 

 

 


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