源氏物語名場面㉛
紫の上 壱
若紫/紫の上関連系図
紫の上
藤壺の宮の姪
父兵部卿宮の正妻に邪険にされている
源氏〈最愛の妻〉
上の系図では正妻を「妻」、他を「女」と表記
■
源氏との
『結婚話』が持ち上がったりして
紫の上の立場を揺るがしかねなかった
あるいは
揺るがした女君3名を採り上げます。
明石の君編Ⅰ
十三夜の名月の夜
明石入道の先導で
初めて明石の君を訪ねる馬上の源氏
🔲
源氏は須磨へ下ったあと
夢枕に立った父の命で明石へ移った。
ほどなく、都の紫の上のもとに手紙が届く。
明石の君と結ばれたという。
■
譲位を思い立った朱雀帝は
頼りになる後見人のいない東宮の
ため源氏を都へ呼び戻すべく宣旨を出す。
源氏の帰京後、
明石の君が女児を出産したとの知らせ。
源氏は子供のできない紫の上を慰める。
「あなたが母親でないのは残念です。
ただ父親として
赤ん坊を見捨てることは出来ません」
■
源氏は
明石の君と娘を都へ呼び
嵯峨の《大堰の里》に住まわせた。
娘と孫娘が都に
向かったことを見届けた入道は
翌日
ひっそりと山に分け入った。
■
源氏が
嵯峨に出かけようとすると
紫の上はあからさまに不機嫌になった。
そんなある日
源氏が紫の上に相談を持ちかける。
「急なお願いで恐縮ですが、
明石の娘を育てて頂けませんか」
次回、明石の君編Ⅱ