源氏物語
54帖 夢浮橋
薫28 匂宮29 浮舟23 中の君28
明石中宮47
母尼80代 妹尼50代
↑横川僧都の↑
夕霧にきた文を奪う雲井の雁
源氏物語名場面⑦
□
一条御息所が病身
を押して夕霧の*真意を
知るべく手紙を書き送ると妻
の雲居の雁が懸想文?と怪しんで夕
霧の背後から素早く手紙を取り上げた。
そのため
夕霧が返事を書けないうちに
御息所は彼を恨みながら亡くなった。
*真意
一条御息所は夕霧が娘の落葉の宮
を本当に愛しているのかを知りたかった
39帖『夕霧』
浮舟の両の頬に涙が伝った。
しかし、今後、薫と会うつもりはない。
手紙を読まなかったことにしなければ―。
「宛名が違います」
小君に伝えると、小君は再び几帳をわずかに持ち上げて手紙を受け取った。
「それでは、あまりにも薫君に失礼でございましょう」
妹尼が戒めると、黙って俯いている浮舟の様子がぼんやりと几帳に映った。
兄横川僧都からの手紙で浮舟の素性を知ってから、妹尼の浮舟に対する接し方や言葉遣いが丁寧になっている。
帰京する小君に妹尼、
「都の薫君に、よろしくお伝えください。
お手紙のことは、ありのままを申し上げなされば宜しいかと存じます」
こうして小君は姉と一度も顔を合わせることなく、妹尼の《庵》を後にした。
小君の帰りを今か今かと待ち侘びていた薫は、浮舟の様子を聞くと心の底から落胆する。
もしかすると誰か他の男が浮舟を匿っているのではないかとさえ疑った。
人の隠しすゑたるにやあらんと。
『源氏物語』完結
2013.8.14 1帖『桐壺』①マザコン
~
2023.7.27 54帖『夢浮橋』⑯疑念
次回から源氏物語名場面を
何回か続けようと思っています。
名作映画案内278
愛を乞う人
1998年公開
原作*下山治美の同名小説
監督*平山秀幸
主演*原田美枝子 二役
/山岡照恵 陳(和知)豊子
★
幼い頃、
実母に折檻を受けた記憶
が脳裏から去らない女性の姿
を通して親子の絆とは何かを問う。
135分