源氏物語
53帖 手習
薫27~28 匂宮28~29 中の君27~28
浮舟22~23 明石中宮46~47
母尼80代 妹尼50代
↑横川僧都の↑
紫式部と近江百景 部分
三代目歌川広重
8月15日の夜
石山寺の欄干から琵琶湖の湖面
に照り映える名月を眺めていた紫式部
の脳裏に一つの物語のアイデアが浮かんだ。
先ほど写経した
『大般若経』の裏に書き留める。
「今宵は十五夜なりけりと思し出でて
殿上の御遊恋ひしく―」
流謫の主人公/光源氏が、
宮中での生活を回想する場面だ。
この一節は、
源氏が須磨に下っていたある満月の夜、
宮中での管絃の遊びを懐古する場
面として《須磨》に記された。
この
石山寺の伝承に従えば、
『源氏物語』は《桐壺》ではなく、
第12帖《須磨》から書き起こされた。
(過去記事から)
浮舟、
「わたしは幼い頃から物思いに耽っていたそうで、のちに*母が申しておりました。
『あなたは、尼に向いているかもしれない』
世の中のことが少し分かってくると、わたしは来世のことばかりを考えるようになりました」
*母
光源氏の異腹の弟/宇治八の宮に仕えた女房
浮舟は源氏の姪にあたる
浮舟は涙ぐんでいる。
「気品があり見目麗しい方が、何がきっかけで世の中をかくも厭わしく思っておられるのか。
蓋し生来お持ちの純粋な感性であろう」
思案した末、横川僧都は浮舟に、
「もともと僧尼になることは、*三宝が勧められていることです。
*三宝
「仏」と仏の教えを説く「経典/法」と教えを広める「僧」
仏・法・僧
法師である私が、反対すべきことではありません。
受戒をお授け致しましょう。
しかし、今夜は宮中に参上しなければなりません。
七日間の修法が終わって帰山する途中、こちらに立ち寄ってお授けします」
名作映画案内253
原題*The Great Dictator
独裁者
1940年公開
監督*脚本*主演*
チャ―ルズ・チャップリン/
チャ-リ-(ユダヤ人の床屋)
★
第1次大戦末期
トメニア国の兵士として戦線に出て
いたチャーリーは戦傷により記憶を失う。
戦後、
トメニアは独裁者ヒンケルが支配しユダヤ
人を迫害、チャーリーはゲットーに―。
125分