源氏物語
53帖 手習
薫27~28 匂宮28~29 中の君27~28
浮舟22~23 明石中宮46~47
宇治川の先陣争い
宇治に縁の深い古典
文学は『源氏物語』だけではない。
『平家物語』
において源義経と木曽義仲が
雌雄を決した主戦場は宇治川であった。
★
佐々木高綱×梶原景季の先陣争いを
(平家物語の創作という説も)
きっかけに畠山重忠の500余騎など
2万5千騎の義経軍が対岸の敵陣へ雪崩込む。
衆寡敵せず、
義仲勢は必死に防戦するが
義経軍は朝日将軍を三日天下で終わらせた。
(過去記事から)
(覚えているのは)これが最期と、宇治川に身を翻したことである。
「それなのに、わたしは何故、こうして生きているのだろうか」
あの日の夜。
浮舟は、もうこの世から消えてしまおうと、皆が寝静まってから妻戸を開け外に出た。
風が吹き荒れ、川波が荒々しく轟いていた。
宇治川の川べりに立って激しく逆巻く波に飛び込もうとした瞬間、匂宮が浮舟の手を引いて抱き寄せてくれた微かな感覚が残っている。
しかし、匂宮とのその後のことはまったく記憶にない。
けだし浮舟の心の深いところに宿っていた、願望による幻覚だったのであろう。
「どうか、わたしを尼にしてください。
尼になれば、どうにか生きていけそうな気がします」
浮舟がそう申し出ると、妹尼は強く反対した。
「せっかく助かった命をむざむざ捨てるようなことを仰るものではありません」
妹尼は、兄の横川僧都と相談して浮舟の頭頂の髪のみを削いで五戒を受けさせた。
名作映画案内243
原題*Unforgiven 許されざる者
1992年公開
監督*主演*クリント・イーストウッド/マ二-
★
マ二ーは昔は乱暴者として名を馳せたが、
今は妻に先立たれて幼い子供二人と
穏やかに暮らしている。
そこへ、
ガンマンが賞金稼ぎの儲け話を―。
131分