源氏物語
47帖 総角
薫24 匂宮25 大君26 中の君23
夕霧50 明石中宮42
アクセス 玄 関
風俗博物館
京都市
古代から近代に至るまでの
日本の風俗・衣裳を実物展示する
博物館として昭和49年にオープンしました。
平成10年には、
これらの装束が具体的に生活の中でどの
ように使われてきたかということを御覧頂くために
「源氏物語~六條院の生活~」
と題してリニューアル展示し『源氏物語』の
様々なシーンを選び、具現展示を行っております。
風俗を通して平安の世界を感じる
から
一方、匂宮は手筈どおり薫を装って弁の君(女房)に合図を送り、首尾よく中の君の寝所に忍び込んだ。
大君の目論見では、自身のことを諦めた薫は、妹の中の君と結ばれるはずだったのだが--。
もちろん大君は、ふたりの結婚を望んでいる。
しかし薫と匂宮の間では、匂宮がまだ見ぬ憧れの中の君と枕を共にする算段が出来上がっていたのだ。
大君は思わぬ展開に困惑したが、薫は無理強いはせず、いろいろ取り繕っているうちに東の空が白んできた。
丁度その時分、匂宮が中の君の寝所から出て来たところを目撃した女房たちは狐につままれたような気分であった。
「いったい何方がどなたと、どうなっておられることやら--」
中の君もまた成り行きを飲み込めず、自分を薫に嫁がせたい大君の仕業だと思いこんでいた。