源氏物語
45帖橋姫
薫:20~22 匂宮:21~23 大君:22~24
中の君:20~22 冷泉院:49~51
宇治川の先陣争い
宇治に縁の深い古典
文学は『源氏物語』だけではない。
『平家物語』において義経と義仲が
雌雄を決した主戦場は宇治川であった。
★
佐々木高綱×梶原景季
両者の先陣争い
(『平家物語』の創作という説も)
をきっかけに畠山重忠の500余騎など、
2万5千騎の義経軍が対岸の敵陣へ雪崩込む。
もはや衆寡敵せず
義仲勢は必死に防戦するが、
義経軍は朝日将軍を三日天下で終わらせた。
○ 義仲の 寝覚めの山か 月悲し 松尾芭蕉
芭蕉が《奥の細道》の
長旅の最後に倶利伽羅峠で詠んだ句。
(『奥の細道』には入っていない)
芭蕉の墓
は弟子たちへの遺言通り、
【義仲寺大津市】の義仲の墓の近くにある。
一方、八の宮の麗しい姫君たちのことも気になる。
不意に、生真面目な薫らしからぬ悪戯心が頭をもたげてきた。
「草深い片田舎で、飛び抜けた美女に出逢いたいものだ」
日頃からそんな色っぽい空想話を口にしている匂宮に、宇治の姫君たちの顔立ちを誇張して教えようと思いついたのだ。
案の定、匂宮は目を輝かせた。
「あの堅物の薫が、都でもめったに見かけないほど優美で可憐と称える八の宮の姫君たちは、よほどの器量良しに違いない」
10月。
宇治の《山荘》で、八の宮と経典について語っていた薫はフトした話のきっかけで、先日、たまたま姫君たちの見事な合奏を聴いたことを話した。
「是非、もう一度お聴きしとうございます」。
名作映画案内150
まあだだよ
1993年公開
監督*脚本*黒澤明
主演*松村達雄/内田百閒
★
百閒先生は文筆業に専念するため学校を去るが、
教え子たちは先生の家を訪ねるようになった。
昭和21年、
教え子たちは先生の
健康長寿を祝って魔阿陀会を催した。
なかなか死にそうにない
先生に彼らが、「まあだかい?」
と尋ねると先生は「まあだだよ」と応える。
134分
内田百閒と教え子たちとの交流を
叙情的に描いた黒澤監督83歳の遺作。