源氏物語
45帖橋姫
薫20~22 匂宮21~23 大君22~24
中の君20~22 冷泉院49~51
モニュメント
宇治川に架かる朝霧橋のたもと。
「宇治十帖」の古跡全体を象徴するモニュメント
浮舟と匂宮が、
小舟で宇治川に漕ぎ出す情景がモチーフ。
しばらく対面して言葉を交わしているうちに、薫は、俗気の抜けた八の宮の清々しい表情が見えてきた。
「〈俗聖〉とは、こういう方のことをいうのか」。
薫は宮に心酔して、宇治通いを重ねるようになる。
3年目の秋。
わずかな供を伴って、宇治に向かった。
《山荘》の近くまで来ると、だれかが筝と琵琶を奏でている。
3年もの間、薫は《山荘》で八の宮と会ってきたが、楽の音が聞こえてくることはなかった。
どうやら大君と中の君は、薫が《山荘》にいる間は恥ずかしがって奏しないが、いない時には演奏を楽しんでいたのだろう。
薫は、物音を立てないようにそっと近付いて物陰から二人の合奏を聴いていた。
聴き入りながら、大君と中の君をこんな草深い田舎に埋もれさせておくには余りにも惜しいと思い始める。
「お客様でございます」
薫に気が付いた女房が告げると、姉妹はピタッと演奏を止めてしまった。
薫は残念に思いながらも玄関に回ると、若い女房が姿を見せた。
名作映画案内147
原題*The Life of Emile Zola
ゾラの生涯
1937年公開
★
パリの屋根裏部屋で画家セザンヌ
と同居していたゾラは小説『ナナ』で名を成し、
貧乏暮らしを抜け出して大作家への道の緒に就いた。
その頃、
フランス軍の機密をドイツに漏らしたというスパイ
容疑で確証もないままドレフュス大尉が
ユダヤ系と言うだけで投獄された。
これを受けて
ゾラは、ドレフェスを擁護する『私は弾劾する』を発表。
116分
エミ-ル・ゾラの生涯と
ドレフュス事件を扱った伝記映画。