源氏物語
44帖竹河
薫14~23 匂宮15~24 夕霧40~49
玉蔓47~56 冷泉院:43~52 今上帝35~44
大君と中の君
玉鬘の娘
「三番に、数一つ勝ちたまはむ方に、花を寄せてむ」
「3番勝負で、
先に2勝した方が桜の花を頂けることにしましよう」
★
空蝉(叔母)vs軒端荻(姪)
大君(姉)vs中の君(妹)
女君同士の
囲碁の対局は本文中に描写されているが
男君同士の
対局が描かれていないのはナゼ?
親友でライバルの
源氏vs頭中将の場面があっても良さそうだが--。
夕霧は右大臣から左大臣に、紅梅大納言は右大臣に、薫は中納言に、蔵人少将は宰相に昇進していた。
宰相は、大君の冷泉院入内後に別の女君と結婚していたが、大君のことが忘れられない。
大君は弘徽殿女御など他の女君たちの激しい嫉妬や憎しみに耐えられず、実家へ里下がりすることが多くなっていた。
源氏の母・桐壺更衣の悲劇を辿ろうとしている。
地味で大人しい妹の中の君のほうが、よほど宮仕えを楽しんでいるようだ。
玉鬘は、中納言に昇進した薫が挨拶に来てくれた時の所作振る舞いを見て、大君を薫に縁付けておけばと悔やんだ。
息子たちの出世が遅いことも、大きな悩みである。
玉蔓の悩みの種は尽きそうもない。
45帖『竹河』完
次回から、宇治十帖
46帖『橋姫』
名作映画案内143
羅生門
1950年公開
原作*芥川龍之介『藪の中』、『羅生門』
監督*脚本*黒澤明
主演*三船敏郎/多襄丸(盗賊)
★
平安時代
、羅生門で雨宿りをしていた下男に
二人の男が不思議な出来事を語り始めた。
盗賊が侍夫婦の妻を襲い夫を殺害したという。
検非違使が
事件の調査を進めると、
盗賊と妻の証言が全く食い違って--。
88分
同一の出来事を複数の視点から描く技法
は『羅生門』により、映画作りの
手法の一つになった。
海外では、
羅生門効果などの学術用語が成立した。