源氏物語
44帖竹河
薫14~23 匂宮15~24 夕霧40~49
玉蔓47~56 冷泉院:43~52 今上帝35~44
光源氏の母と祖母
西川祐信画
メトロポリタン美術館所蔵
源氏の祖母は
夫・大納言を早くに亡くし
一人で娘(桐壺更衣)を育てた。
当時、
夫や父親を亡くすことは、
妻や娘にとって庇護者を失うことだった。
経済的に困窮するだけでなく
世間から疎んじられる風潮もあった。
それ故、
気丈な源氏の祖母は、両親が揃っ
ている娘たちに負けないように娘を育てた。
夫の夢である《娘の入内》を叶えるためである。
その娘は
桐壺帝の数多の妃の中で
身分は劣るが最も帝から愛された。
そして光り輝くように美しい男の子を儲ける。
大君が男の子を出産すると、冷泉院の愛情をますます独占するようになる。
女房たちの間だけでなく、大君と他の女君たちとの関係もギクシャクするようになった。
冷泉院から大君に入内の要請があった時、「わたしに遠慮せずにお出でなさい」と言っていた叔母の弘徽殿女御との仲も、今は険悪である。
そんな【冷泉院】における女たちの内部事情を耳にすると、玉蔓は大君のことがひどく心配になった。
「宮仕えなど、させなければ良かった」。
月日は流れた。
夕霧は右大臣から左大臣に、紅梅大納言は右大臣に、薫は中納言に、蔵人少将は宰相に昇進している。
名作映画案内142
原題*Once Upon a Time... in Hollywood
ワンス・アポン・ア・タイム・
イン・ハリウッド
2019年公開
監督*脚本*クエンティン・タランティーノ
主演*レオナルド・ディカプリオ/リック・ダルトン(俳優)
ブラッド・ピット/クリフ・ブース(スタントマン)
★
時代の流れに乗れず
落ち目のテレビスターと親友のスタントマン。
二人の友情を軸にハリウッド黄金期の光と闇を描いた。
161分
レオナルド・ディカプリオ、
ブラッド・ピットの初共演作品。