源氏物語
42帖匂宮
匂宮15~21 薫14~20
夕霧40~46 女三の宮35~41
明石の君52~58 明石中宮32~38
横川僧都と浮舟
薫と匂宮との三角関係に
悩んだ浮舟は宇治川に身を投げる。
宇治川に入水したヒロイン・浮舟を助けて新たな
道に導いたのが恵心僧都源信がモデルの横川僧都。
匂宮は特に魅かれている女君がいるわけではなく、好みにあえば誰彼となく声を掛けては火遊びを楽しんでいる。
生真面目一方の薫と違って、仮初の恋を楽しむタイプなのだ。
夕霧はかねてから娘たちのうち二人を匂宮と薫に嫁がせたいと願っていた。
とはいえ、互いに親戚同士の縁組ゆえに女性側からあからさまに申し込むのも憚られる。
まずは娘たちをどこへ出しても恥ずかしくない女君に仕立て上げようと、藤典侍が生んだ六の君を女二の宮に預けて花嫁修業をさせている。
夕霧の思いとは裏腹に、自由に恋愛を楽しみたい匂宮には身を固める気持ちなどまるでない。
一方、薫は、「女は後世の障りになる」と考えていて、言い寄って来る女性に冷たくはしないが本気で恋愛することはない。
42帖『匂宮』完
名作映画案内131
原題*Lazzaro felice
幸福なラザロ
2018年イタリア公開
監督*脚本*アリ-チェ・ロルバケル
主演*アドリアーノ・タルディオーロ/ラザロ
★
20世紀後半イタリアの小さな村
ラザロたちは領主の
侯爵夫人から《小作制度廃止》を知ら
されず相変わらず牛馬のように働かされていた。
ところが、
侯爵夫人の息子が起こした誘拐騒ぎのために
夫人の搾取の実態が村人たちに知られてしまった。
これを機に
村人たちは村を出て行くが、ラザロは村に留まり--。
127分