源氏物語
42帖匂宮
匂宮15~21 薫14~20
夕霧40~46 女三の宮35~41
明石の君52~58 明石中宮32~38
薫と浮舟
浮舟
宇治八の宮の末娘。
薫と匂宮の二人に愛されて苦悩の末、
宇治川に入水するが横川僧都に助けられ尼となる。
横川僧都のモデルは
紫式部と同時代に活躍した『往生要集』の恵心僧都源信。
薫、
「源氏の君の子供ではないかも知れない自分が、そのことをご存じない冷泉院の引きで立身出世の道を歩んでいいのだろうか」
薫はそんな自問自答を続けているうちに、この世の儚さを嘆き、いっそ出家してしまいたいと考えるようになった。
薫は、不思議なくらいに身体から芳香を放った。
その薫りは、遠くにいても薫の存在に気が付くほどであった。
負けず嫌いの匂宮は、そんな薫に対抗していつも衣類などに上等な香を焚きしめている。
前栽にも匂いの強い草花ばかりを植えているので、匂宮は匂いへの執着が度を超していると噂されていた。
そんなことから、二人は「匂宮」および「薫」と呼ばれていたのである。
匂宮には特に御執心の女君がいるわけではなく、気楽に女君たちに声を掛けては仮初の恋を楽しんでいる。
名作映画案内130
ゆれる
2006年公開
監督*脚本*西川美和
主演*オダギリジョー/猛
香川照之/稔
★
東京で写真家として気ままに暮らす猛が、
母親の一周忌で久しぶりに帰郷。
家業を継いだ兄の稔と幼なじみの智恵子とともに
近くの渓谷へ行くが智恵子が吊り橋から転落してしまう。
近くにいた稔が逮捕され裁判となるが、
そこで猛は今まで見たことのない
兄の姿を目の当たりに…。
119分