源氏物語
39帖夕霧
源氏50 紫の上42 落葉の宮(女二の宮)26
夕霧29 雲井の雁31 秋好中宮41 一条御息所
朱雀院53 致仕大臣(頭中将)52
夕霧関連系図
落葉の宮/女二の宮は
物の怪に悩まされる母:一条御息所が律師の
加持祈祷を受けるため【小野の山荘】に移り住んだ。
落葉の宮に恋心を募らせている
夕霧は八月半ばに正妻の雲井の雁を気に
しつつ御息所のお見舞いを口実に【山荘】を訪れた。
夕刻、
深い霧にかこつけて落葉の宮に宿を求めた
夕霧は宮に思いを訴えるが叶わぬまま夜が明けた。
しかし勘違いした律師から
「宮と夕霧が一夜を明かした」と聞かされた御息所
は夕霧の真意を確かめるため病をおして手紙を認める。
世間では浮気とは無縁の堅物と思われている夕霧だが、落葉の宮への恋慕の情は募る一方である。
亡き柏木に後事を託されている夕霧は、柏木の思い出話をすることを口実に【一条院】に通い続けている。
一条御息所は、夕霧の度々の訪れに心を慰められている。
夕霧は当初、落葉の宮に気はなかったが次第に思いを寄せるようになり思わせぶりな態度をとるようになった。
しかし落葉の宮は、夕霧の気を持たせるような振る舞いに対して何ら応えることはなかった。
一条御息所が《物の怪》に悩まされるようになり、以前、《物の怪〉を調伏した実績のある律師を招くために、落葉の宮とともに比叡山に近い【小野の山荘】に移った。
引っ越しにあたっては縁者である故・柏木の兄弟は見て見ぬ振りの高みの見物、夕霧が諸事万端に気を配って挙行した。
転居の作業か終わると、夕霧への礼状は具合の悪い御息所に代わって女房たちに促された落葉の宮が認めた。
一行だけだが、皇女らしい鷹揚な筆跡に心を奪われた夕霧はますます落葉の宮に会いたくなって度々手紙を届ける。
名作映画案内87
砂の器
1974年公開
原作*松本清張「同名小説」
脚本*橋本忍 山田洋次
監督*野村芳太郎
主演*丹波哲郎/今西栄太郎
森田健作/吉村弘 加藤剛/和賀英良 他
★
蒲田国鉄操車場で扼殺死体が発見
被害者の
身元不明で捜査はすこぶる難航した。
警視庁の今西刑事と西鎌田署の吉村刑事
の執拗な聞き込みによって被害者が殺害され
る前夜、若い男と酒を飲んでいたことを突き止める。
酒の席で「カメダ」という謎めいた言葉が--。
143分
「小説では絶対に表現できない作品」
原作者の松本清張