源氏物語
36帖柏木
光源氏:48 紫の上:40 夕霧27 雲井の雁32
朱雀院50 柏木32 女三の宮:22
薫1 女二の宮24
源氏庭
蘆山寺の「源氏庭」には一面に白砂が敷き
詰められ7~9月には紫の桔梗の花が咲き競う。
「裏庭」など、境内のいたる所に紅葉が植えられている。
療養のため両親の強い要望で父の邸に転地して以来、柏木は妻の女二の宮(落葉の宮)に一度も会うことなく、ローソクの火が消えるように逝った。
柏木にとって女二の宮はあくまで源氏に降嫁した妹の女三の宮の身代わりであって深く愛することはなかった。
ただ、礼節だけは尽くしていた。
女二の宮は皇女らしいとても鷹揚な人柄で、柏木の自分に対する愛情の薄さを特に辛いと思ったことはない。
「柏木の君はご自分が短命であることをご存じだったから、いつもつまらなさそうなお顔をしておられたのかしら」
そう考えて悲しみに暮れる心根である。
もともと柏木との結婚に反対していた女二の宮の母・一条御息所は、降嫁させたうえに若くして夫に先立たれた娘の身の上を嘆き案じている。
柏木の両親はそろって、
「私の方が先に死にたかった。
人の世に、道理などあったものではない」
尼宮(女三宮)は、
名作映画案内55
原題*Gaslight ガス燈
1944年公開
原作*パブリック・ハミルトンの舞台劇
監督*ジョージ・キューカー
主演*シャルル・ポワイエ/グレゴリー
*イングリッド・バーグマン/ポーラ
ジョセフ・コットン/キャメロン
★
ポーラはロンドン
のオールクィスト家で一流歌手の叔母に育てられた。
その叔母が何者かに殺されるが、ポーラは事件が
解決する前に声楽を学ぶためイタリアへ渡った。
しかし、音楽教室で作曲家のグレゴリーと
恋に落ちると歌手への夢をあっさり諦めて結婚する。
グレゴリーは何故かオールクィスト家
に異常なほどの関心を示して暮らしたいと言う。
二人が引っ越して暮らし始めると奇怪なことが次々
に起こり、果ては叔母殺害事件の意外な真相が--。
114分