源氏物語
36帖柏木
光源氏:48 紫の上:40 夕霧27 雲井の雁 朱雀院
柏木32 女三の宮:22 薫:1 女二の宮
柏木
頭中将の嫡男で、源氏の嫡男・夕霧とは親友。
源氏の二人目の正妻・女三の宮に恋して
源氏の留守中、強引に契った。
女三の宮の懐妊によって不義を源氏に
知られると病に倒れ苦悩のうちに早逝する。
年が改まったが、柏木の病状は快復する兆しもない。
それでも、体調の良い日にはあれこれと思いを巡らすことぐらいはできた。
女三の宮との密通を源氏に知られてからは、柏木はもはや現世で生きる望みを失っている。
どこかしら人跡の絶えた山奥にでも隠れ住もうと思うが、両親の悲嘆を考えるとどうしても踏ん切りがつかなかった。
いずれにしても自らの身分違いの横恋慕が招いた身の破滅であり、だれを恨むことでもない。
それどころか愛する女三の宮に致命的な打撃を与えたのだ。
いつにになく目覚めの良かった朝、柏木は気力を振り絞って女三の宮に手紙を認めた。
○ 今はとて 燃えむ煙も むすぼほれ
絶えぬ思ひの なほや残らむ
これが最後と燃える私の荼毘の煙が空に昇らず燻るように
あなたを諦められない恋心が尚この世に残ることでしょう
女三宮、
「一体どなたのせいで、源氏の君に疎まれるようになったのでしょう」
女三の宮は腹が立って、返事を書く気になれなかった。
尾野真千子主演
名作映画案内㉟
クライマーズ・ハイ
2008年公開
原作*横山秀夫
監督*原田眞人
主演*堤真一/悠木和雄
堺雅人/佐山達哉
中村育二/粕谷隆明
★
1985年8月12日、
群馬県多野郡上野村
御巣鷹山
日航機墜落事故を題材とした作品。
群馬県の地方紙、北関東新聞社の遊軍記者・
悠木和雅が帰宅の準備をしているとき、社会部記者
の佐山達哉から「ジャンボが消えた」との電話が入った。
悠木は
粕谷隆明編集局長から事故関連の紙面
編集を担当する「日航全権デスク」を命じられる。
同紙にとって、
「大久保清女性連続殺人事件&
山岳ベース/内ゲバ殺人事件」以来の大き
な案件を担う悠木は次々と重大な決断を迫られる。
145分