源氏物語
36帖柏木
光源氏:48 紫の上:40 夕霧27 雲井の雁 朱雀院
柏木32 女三の宮:22 薫:1 女二の宮
映画『千年の恋 ひかる源氏物語』
2001年公開
本作は、紫式部(吉永小百合)とライバルの
清少納言(森光子)、藤原道長(渡辺謙)ら歴史上
の人物が10人近くと揚げ羽の君(松田聖子)のような
オリジナル・キャラクターが登場するアクの強い作品です。
こんなに豪勢な俳優を揃えて興行的には失敗だったとか。
撮影中、
吉永小百合が天海祐希(光源氏)をいたく気に入って
次回作『最高の人生の見つけ方』での再共演に。
女三の宮は腹が立って返事を書く気にならなかった。
一方、柏木は今の状況では女三の宮からの返事は望めないと予想していたらしく、子供のころから親しくしている小侍従にも手紙を寄越していた。
柏木を女三の宮の部屋に手引きしたのは小侍従である。
文面には概略次のようなことが認めてあった。
「最期にもう一度、直接、姫宮にお会いして申し上げたいことがある」
「最期」という二文字に心を動かされた小侍従は、返事を書いてくれるよう涙ながらに女三の宮に頼みこむ。
根負けした女三の宮の返歌、
「お気の毒とは存じますが、どうしてそちらのお邸へお伺いできましょう。
こちらからお察し申し上げております。
先ほどの御歌に『(恋心が)なほや残らむ』とございましたが、
○ 立ち添ひて 消えやしなまし 憂きことを
思ひ乱るる 煙比べに
後るべうやは」
ごいっしょに煙となって死んでしまいたいものです。
どちらがより辛く思い悩んでいるかを比較すれば
貴方に後れを取ることがございましょうか。
柏木は、思いがけない内容の歌にじわーっと込み上げてくるものがあった。
名作映画案内㊱
原題*The Artist アーティスト
仏・白ベルギー・米合作映画
2011年公開
監督・脚本*ミシェル・アザナビシウス
主演*ジャン・デュジャルダン/ジョージ・バレンタイン
ベレニス・ベジョ/ペピー・ミラー
★
1927~32年のハリウッド
無声映画の大スター、ジョージ・バレンタインは、
若い端役のぺピー・ミラーを一端の女優に育て上げた。
時あたかも、
映画は「無声」から「トーキー」への移行期。
「無声」にこだわり続けたジョージは仕事が激減
引退に追い込まれ、ペピーは時代の波に乗って~。
101分
一昨年、同じ無声映画時代の
活動弁士を描いた周防正行監督、
成田凌主演の『カツベン!』が公開されました。
でも、
ここに載せるのはチャップリンが先かな。