源氏物語
35帖若菜下
源氏41~47 紫の上33~39 女三宮15~21 夕霧20~26
明石の君32~38 柏木:25~31 明石女御13~19 冷泉帝23~29
六条院平面図
風俗博物館
東南:春の御殿 源氏と紫の上、明石の姫君の住居
西南:秋の御殿 秋好中宮の住居(故六条御息所の住居跡)
東北:夏の御殿 花散里と夕霧の住居。東の対に玉鬘
西北:冬の御殿 明石の君 (地方官の娘ゆえ寝殿造りでない)
場所は
東本願寺が徳川家光から寄進された飛地境内、
渉成園しょうせいえん=枳殻邸きこくてい
とされているが、
5年ほど前に入園した時に受け取ったカタログ
によると何故か東本願寺はわざわざ否定していた。
〒600-8505
京都市下京区烏丸通七条上る
源氏はおよそ一年ぶりに【六条院】にやって来たので、早々に【二条院】に戻るわけにもいかず2、3日滞在した。
滞在中も源氏は紫の上の容体が心配でならず、何度も手紙を認めては届けさせた。
女三の宮付きの女房たちは、
「源氏の君はどうして、紫の上に立て続けにお手紙をお出しになられるのでしょうね。
これでは、女三の宮との御夫婦仲が心配ですわ」
数日前、柏木を女三の宮の部屋に手引きしていた小侍従は、源氏の滞在中に宮の秘事が気付かれやしないかと不安でずっと肝を冷やしていた。
柏木は、源氏が自邸の【六条院】に居ることを怒っていた。
恋は盲目ということだろうか、恨みがましいことを手紙に書き連ねて女三の宮に届けるよう小侍従に送りつけた。
小侍従がその手紙を女三の宮に見せようとすると、
名作映画案内㉔
敦煌
1988年公開
原作*井上靖
監督*佐藤順彌
ロケ地*中国のゴビ砂漠など
日中合作映画
主演*西田敏行(朱王礼)
佐藤浩市(趙行徳)
中川安奈(ツルピア王女)
三田佳子(西夏の女)
★
紫式部が『源氏物語』を執筆していた頃の中国。
官僚を志す北宋の
趙行徳は「科挙」を受験するため開封にいた。
しかし受験に失敗。
自暴自棄になっていたとき西夏の女
と出会って西夏に興味をもち、西方へ旅に出る。
道中、
行徳は西夏の漢人部隊に襲撃を受けて部隊に
編入されるが隊長の朱王礼は彼を書記に抜擢した。
143分
映画(第12回日本アカデミー賞最優秀賞)
とともに否それ以上に
原作の小説、井上靖著『敦煌』をお薦めします。