源氏物語
35帖若菜下
源氏41~47 紫の上33~39 女三宮15~21 夕霧20~26
明石の君32~38 柏木:25~31 明石女御13~19 冷泉帝23~29
物の怪
葛飾北斎画『北斎漫画』から
源氏の正妻・葵の上を襲う六条御息所の「生霊」。
9帖「葵」
物の怪
「生霊」、「死霊」など人に憑りついて
病気にしたり死に至らせたりする憑き物。
五月(旧暦)の梅雨期は、雨か曇り空かのどちらかだ。
さわやかに晴れ渡って心が弾むようなことはない。
元気な人でも意気が揚がらない時節だが、どういうわけか紫の上の容体はこれ迄よりは落ち着いている。
源氏は物の怪の*罪障を消滅するための*供養として、毎日、僧侶たちに法華経を一部ずつ上げさせた。
また、折にふれて大掛かりな*法要を営んだ。
罪障 往生・成仏の妨げとなる悪い行為
供養 亡き人に対して冥福を祈る行為
法要 僧侶に読経してもらい故人の冥福を祈ること
紫の上の枕辺では、連日、声の良い僧ばかりを選んで読経させた。
物の怪が正体(六条御息所)を現してから憑坐よりましに乗り移り、悲しげなことを口にしていっこうに退散しようとしないからだ。
物の怪を紫の上に近付けさせない為であるとともに、六条御息所に安らかに往生してほしいという思いもあるのだろう。
京都盆地の冬は凍えるように寒く、夏は焼けつくように暑い。
名作映画案内㉑
風に立つライオン
2015年公開
原作・音楽*さだまさし
監督*三池崇史
企画・主演*大沢たかお(島田航一郎)
石原さとみ(航一郎を慕う看護師)
真木よう子(日本に残してきた恋人)
★
さだまさしの楽曲『風に立つライオン』はケニアで国際医療
活動に従事した柴田紘一郎医師をモデルとして作られた。
シュバイツァーの自伝に感銘を受けて
医師を志した航一郎は、長崎の大学病院
からケニアの《熱帯医学研究所》に派遣された。
更に現地の《赤十字病院》から戦地へ派遣要請される。
☆
そこには重傷を負った少年兵が次々に運ばれてくる。
彼らは麻薬を注射されて戦場に向かったという。
身体のみならず精神的にも病んでいる--。
139分
さだまさし×大沢たかお
『風に立つ~』と作風の違う『解夏』
という長崎が舞台の叙情的な佳品もあります。
ヒロインは石田ゆり子
★
贔屓の引き倒しというか、真木よう子が気の毒です。↓
根拠なく、好き嫌いで書き散らすネット記事のよう。
本人は嬉しいどころか居たたまれないのでは?