源氏物語
35帖若菜下
源氏:41~47 紫の上33~39 女三15~21 夕霧20~26
明石の君:32~38 明石女御:13~19 柏木:25~31㊷
髭黒左大将36~42 玉鬘27~33 冷泉帝23~29
徳川美術館正門
さすがに御三家筆頭の尾張徳川家。
美術館にしては
重厚な古式床しい門構えです。
名古屋市東区
京都市の『風俗博物館』や
『宇治市源氏物語ミュージアム』
のような【源氏物語】専門の美術館ではないが、
現存最古の『源氏物語絵巻(国宝)』を収蔵している。
メ―グル
なごや観光ルートバスメ―グル
〈名古屋城〉や〈徳川園〉、〈広小路栄〉
など市内の主要な観光スポットを周遊する。
500円(子供は半額)で、一日中乗り降り自由。
柏木が話し終わって溜息をつくと、小侍従が憤然として、
「まあ、何ということをおっしゃりますか。
『それはそれだけのことだ、女三の宮が恋しい』などと。
失礼千万ですわ。
北の方の女二の宮をさしおいて、女三の宮が恋しいとは」
柏木はニヤリとして、
「私がかつて女三の宮に畏れ多くも求婚申し上げたことは、朱雀院も今上帝も御存じのことだ。
朱雀院は以前、『中納言(柏木)は女三の宮にふさわしい』と何かの機会に仰ったことがある。
しかしそれは大した意味ではなく、朱雀院はただ源氏の君にもう少し女三の宮に愛情を掛けて欲しいのだよ。
それでも私は、女三の宮にお会いしたい」
小侍従、
「朱雀院のご意向で女三の宮が【六条院】にご降嫁されるお噂が囁かれていたころ、あの源氏の君と少しでも張り合おうとなさいましたか。
今でこそ、少し貫祿もつきご衣装の色も濃くおなりですが--」
柏木は小侍従の遠慮のない物言いに、
「もうよい。
過ぎたことはもう言うまい。