源氏物語
35帖若菜下
源氏:41~47 紫の上33~39 女三宮15~21 夕霧20~26
明石の君:32~38 明石女御:13~19 柏木:25~31
髭黒左大将36~42 玉鬘27~33 冷泉帝23~29
宇治市源氏物語ミュージアム入口
京阪宇治線の宇治駅で下りて8分ほど歩くと
和風の瀟洒な建物が姿を現わします。
一流の監督と声優陣による「アニメ映画」を鑑賞して、
ユニークな工夫を凝らした大小の模型等を楽しみ
「源氏物語」に関する豊富な書籍や資料など
を自由に閲覧することが出来ます。
JR&京阪電車
宇治駅からのアクセス
〈宇治市源氏物語ミュージアム〉
最寄り駅は京阪宇治線の宇治駅。
改札口を出ると
右手に『源氏物語』や『平家物語』の舞台
になった宇治川がいまも滔々と流れている。
この川に
薫と匂宮に愛された浮舟が苦悩の末に身を投じ
この川で
佐々木高綱と梶原景季が「先陣争い」を繰り広げた。
ちなみに宇治川に入水した浮舟を
助けた横川僧都のモデルは源信/恵心僧都。
柏木、
「言いにくいことをずけずけと言うものだね。
私は若いころから女三の宮に恋い焦がれてきた。
幸いあなたのような親しい手づるがあるので、女三の宮のご様子をいつも伺い知ることができた。
しかし私の気持ちを再三にわたって伝えてもらったが、いっこうに埒が明かないではないか。
朱雀院は、
『源氏の君は数多の女君たちに情をかけておられます。
とりわけ紫の上を大事にお思いのようで、女三の宮は一人寝される夜が多いようです』
と伝え聞かれて後悔しておられるそうだ。
それ故、こんなことを仰っている。
『どうせ姫宮を臣下に嫁がせて気楽な暮らしをさせるのなら、もっと真面目で誠実な人物を選ぶべきだった』
一方では、こうも仰っているそうだ。
『中納言(柏木)に降嫁した女二の宮は幸せに添い遂げるであろう』
このような朱雀院のお言葉をお聞ききすると、女三の宮がお労しくて胸が締め付けられるのだ。
女二の宮は女三の宮の姉君だから正妻としてお迎えしたのだが、それはそれだけのことで女三の宮ではない。
女三の宮が恋しい」
柏木が話し終わって溜息をつくと、小侍従が憤然として、