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Channel: 吉備路残照△古代ロマン
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若菜下㉒女房車

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源氏物語

 

35帖若菜下

 

源氏:41~47 紫の上33~39 女三宮15~21 夕霧20~26
明石の君:32~38  明石女御:13~19  柏木:25~31

髭黒左大将36~42 玉鬘27~33 冷泉帝23~29

 

 

 

女車//女房車

 

 

 

 

女車/女房車の方に目をやると、紫の上明石女御が同じ牛車に乗り、明石尼君明石の君が次の牛車に同乗している。

 

尼君の同行は源氏が勧めるのを明石の君がいったん、

「皆さまに、ご迷惑をお掛けするかもしれませんので--」

辞退したが、尼君が、

「これが最後の住吉大社参詣でございますから」

強く望んだので実現した。

 

この度の住吉詣は明石入道の〈願ほどき〉も兼ねているという事情を知る明石女御乳母と、それぞれの女君お付きの女房たちの乗り込んだ牛車が13台ほど長蛇の列をなしている。

 

女車/女房車らしく小ぶりだが、すべての牛車が派手に飾り立てられている。

 

それにしても京都から大阪までの道のりは長い。

 

牛車の窮屈な空間に閉じ込められて、何時間も揺られながら移動するのは生理現象やエコノミークラス症候群などいろんな面で大変だったのではないだろうか。

 

路上には、大小の石ころなどが転がっていたに違いない。

 

 

 

 

 

季節が晩秋から初冬に移ろう十月二十日頃、住吉社頭で神へ奉納する華麗かつ盛大な儀式が執り行われた。

 

大掛かりな儀式には、音楽と舞踊が欠かせない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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